
事前予約でより深く福井の魅力を味わえる、ディープな福井の体験をレポートします。
福井での旅の参考にご覧ください。
本格蒔絵のアクセサリーづくり | 駒本蒔絵工房
1500年の歴史を誇る「越前漆器」の町として知られる鯖江市河和田にある「駒本蒔絵工房」で、「本格蒔絵のアクセサリーづくり」に参加してきました。
こちらの体験では、伝統工芸士の指導による本格的な蒔絵の工程を体験しながら、自分だけのオリジナルアクセサリーを作ることができます。
体験詳細はこちら。
駒本蒔絵工房は、鯖江市河和田地区にある蒔絵の工房です。

蒔絵体験を教えてくれるのは、伝統工芸士・駒本長信さん。
蒔絵師として、なんと約60年以上河和田で活躍されています。
駒本さんについての記事はこちら。
では早速、体験の内容をレポートしていきます。
工程① パーツを選ぶ

まずはベースとなるパーツ選びから。
作るアクセサリーはイヤリングかピアス、ブローチから選べます。
パーツは木に漆が塗られたもので、形は約15種類、漆の色は4種類あります。
中には福井ならでは、恐竜の形のものも。
どの色もきれいで形もかわいくて迷います…。
工程② デザインを決める

ベースのパーツが決まったら、そのパーツにどんな絵を描くか、デザインを考えて用紙に下絵を描きます。
ここは結構悩みます…。
事前に形や色、デザインをある程度イメージしておくと良いかも。

サンプル図案や完成品のサンプルがあるので、参考にしながらデザインを決めます。
絵は最終的に金箔か銀箔で仕上げるので、銀箔にするか金箔にするか、ここで決めておくと仕上がりがイメージしやすいです。
今回はスタッフ2名で参加。
それぞれのパーツ・デザインはこちら。


工程③ 漆をつけた筆で絵を描く

下絵が描けたら、実際に漆でパーツに絵を描いていきます。
蒔絵用の筆に漆をふくませて、下絵のとおりにパーツに絵を描いていきます。
デザインによっても変わりますが、シンプルなデザインなら15分程度、大体30分ほどあれば描けます。

小さなパーツに絵を描くので、この部分は結構集中力が要ります。
思うように絵が描けなかったり間違えても、拭き取って描き直しもできるので、安心してトライできます。
この創作に集中する時間、なぜかとても癒されます…。
作業終了!

試行錯誤しながらやっと絵が描けました!
スタッフY(右):きれいな円を描くのが思いの外ハードルが高く、途中で片方のデザインを変更。この辺は実際やってみないとわからないですね。
スタッフN(左):点と点の幅を均等にするのに苦労していたところ、駒本さんからコツを教えてもらい、1度やり直して2度目はうまくできました。

ここから金箔または銀箔をつける作業は職人さんが仕上げてくれます。
※この作業も体験可能です。希望される方は体験申込み時にご相談ください。

最後にアクセサリーパーツをつけてもらって完成です。
上記以外にもペットの首輪も作ることができます。
工房の看板猫クーちゃんとジュウちゃんはさすが、蒔絵の首輪をつけていました。
仕上げの作業には数時間かかるため、住所を書いて後日郵送にて完成品を受け取ります。
もしくは、当日完成品を受け取りたい方は約2時間後に受け取り可能なので、それまで河和田エリアの散策を楽しむのもおすすめです。
完成品

完成品が手元に届きました!
金箔/銀箔が貼られるとまた印象が変わりますね。

早速着用してみると…
ベースのパーツは木製なので軽くてつけ心地良いです。銀箔(金箔)の部分に光が反射してキラキラしてきれいです。
体験の感想

駒本さんもお弟子さんも、とても温和で優しい雰囲気。やさしく丁寧に教えていただけるので、初めてでも安心して体験できました。時折現れる2匹の猫ちゃんにも癒されながら、デザインを考えたり絵を描く手先に集中する時間は、ワクワクしたり、ほっこりしたりの連続で、終わってみればあっという間のとても楽しい体験でした。

蒔絵は和のイメージでしたが、実際につけてみると普段着でも違和感なくつけられるのが嬉しいです。普段つけているものとは違った雰囲気で気分も上がりますね。
値段もお手頃なので、ぜひまた違う色や形・デザインで作ってみたいです。次は金箔を貼る作業にも挑戦したいです。