“お客さんに一番近い料亭”を目指した、大人の癒し系カフェ。
昭和6(1931)年創業の老舗料亭「中松」が手掛けた『茶癒SaYu中松』。長年愛され続ける料亭の味が気軽に楽しめると、連日賑わう人気のカフェです。料理はもちろん器や空間に至るまで料亭ならではの心遣いを巡らせつつ、「もっと気軽に料亭を楽しんでほしい」との思いを詰め込んだ大人のための癒しスポットです。
訪れる人のお目当ては、何といってもランチ。丁寧に作り込まれた料亭の味をリーズナブルに楽しめるとあって、特にお弁当が好評です。一番人気は、4段になったひょうたん型の器が愛らしい「ひさご弁当」。一見多そうに見えますが、素材を大切にした優しい味付けで次々と食べ進められてしまうから不思議です。お弁当には椀物が付き、料亭の出汁を堪能できるのも嬉しい限りです。
他にもローストビーフ丼や豚角煮丼といった和丼や蕎麦パスタ、一番だしをたっぷり使っただし巻き卵サンドなど日本料理をベースとしたメニューもあるので、親しい人と分け合っていくつもの味を楽しむのもまた一興です。
スイーツにも冴えわたる料理人の腕。
『茶癒SaYu中松』では、手作りのスイーツも。新たに製菓を学んだ日本料理の職人達が、包丁をホイッパーに持ち替えて一つひとつ大切に作り上げています。
メニューは濃茶パフェやわらび餅といった和風から、モンブランパフェや杏仁豆腐、プリンといった洋風まで幅広い取り揃え。地元鯖江の河和田漆器のお膳で提供されるスイーツは、憩いのひと時を特別なものにしてくれる佇まいです。
あれもこれも食べたい!という欲張りさんには、5種類のデザートが盛り込まれた「デザート大徳寺弁当」がおすすめ。味もボリュームも大満足の玉手箱は、茶癒SaYuスイーツが網羅されたスペシャルセットとなっています。
もちろん、あんこやアイスも自家製です。特にあんこは、和スイーツ好きなら一食の価値あり。小豆の豊かな香りと程よい甘さ、舌触りから、手間暇を惜しまない丁寧な仕事が感じ取れるはずです。
このあんこを堪能するなら、おすすめはやはり冬。季節のフルーツと共にトッピングをお好みの組み合わせで包む「手巻きフルーツ大福」や陶器のミニコンロで餅を手焼きする「ぜんざい」など、季節限定のスイーツで楽しむことができます。
心と体に効く、ちょっと贅沢な自分時間。
「ここで過ごす時間は、お茶で癒される穏やかな時間であってほしい。その思いを店名にも込めました」と代表の佐々木さん。「季節感と地の素材を大切にしている」という誠実な人柄が、料理にもスイーツにも表れています。
大正ロマンを彷彿とさせる和モダンな設えと空間で楽しむ“本物”の数々。大きく取られた窓からは、旧鯖江藩主 間部(まなべ)公を祀った松阜(まつおか)神社を望むことができます。
静かに心潤したくなった時は、石鳥居の先へぜひ。石畳の参道が、素敵なひと時へと導いてくれます。