1200年万年前の溶岩からできた”神の島”。
坂井市三国町安島にある『雄島(おしま)』。越前海岸で一番大きな小島です。約1200万年前の溶岩からなり、周囲は鋭く切り立った断崖に囲まれています。島の南側は東尋坊でも見られる「柱状節理」からなり、北側では「板状節理」を見ることができます。昔から「神の島」と土地の人にあがめられ、1,000年の間斧が入れられていないと言われています。
海の青に朱塗りが映える全長224mの雄島橋を渡ると、1370年の歴史がある「大湊神社」の大鳥居とその両脇に鎮座する狛犬に迎えられます。鳥居をくぐり進むと「ヤブニッケイ」や「タブノキ」の樹木が生い茂る78段の石の階段があり、その先に福井県の文化財に指定されている大湊神社の拝殿があります。
自然の神秘を感じるパワースポット。
大湊神社にお参りした後は、雄島を1周する「雄島自然学習歩道」へ。手つかずの大自然を鑑賞しながら森の中を散策できます。見どころ満載の「探検の小径」を巡って、雄島の特異な自然景観を堪能するのがおすすめです。
方位磁針がくるう「磁石岩」や「瓜割の水」の他に、熱帯雨林によく見られる、互いの葉と葉が接触しないように成長する「クラウンシャイネス」という現象が見られるのも貴重。下から見上げると空が割れているように見える不思議な景色です。なぜ木々が感覚を空けて育つのかについては解明されていないそうです。
東尋坊から出発している観光遊覧船に乗ると海側からの雄島の景色を楽しめます。※橋の手前に42台分の無料駐車場あり。雄島は「越前加賀海岸国定公園」の「特別保護地区」にも指定されているため動植物の採取は禁じられています。