潮風に吹かれながら、遥か彼方まで続く水平線を独り占め。
開放感がたまらない絶景を宿のどこからでも楽しめる『ちょうべい』は、敦賀湾沿い随一の眺望が自慢の小さなお宿。「旅の目的や宿に求めるものは、人や状況によって都度変わる」との思いから、食事付きの宿泊はもちろん、素泊まり、食事のみ、お風呂のみなど柔軟な利用に対応しています。
手入れの行き届いた個性的なお部屋は、6タイプ全8室。中でも2つの特別和洋室は、敦賀旅を存分に味わい尽くしたい人にはうってつけです。海辺の船小屋をモチーフにした「光の間」は、実際に使われていた漁具がオーナメントとしてあしらわれた和モダンスタイル。名子集落の今昔が融合した贅沢な空間となっています。一方の「虹の間」は、“鉄道と港のまち敦賀”を表現したホテルのような一室。欧亜国際連絡列車や客船のキャビンを彷彿とさせるシックでモダンなインテリアたちが、ワンランク上へのステイへと導いてくれます。
「民宿というと宿泊人数を伝えて宿側がお部屋をあてがうのが一般的ですが、当館は個性的なお部屋が多いので、お客様自身にお選びいただいています」と話すのは女将の山本敬子さん。目的やスタイルに合わせた一室で、思い思いに過ごすことができます。
生け簀は目の前の敦賀湾!獲れたてを存分に。
旅の醍醐味でもある食事。こちらでは、敦賀の海の幸をふんだんに使った料理をメインに楽しむことが出来ます。おすすめは何といっても「炭火焼懐石」。炭火を使って焼き上げる海の幸は味も香りも格別。敦賀真鯛や若狭牛など地元が誇る食材を、お造りや陶板焼き、釜めしでも味わうことができる、大満足なコースです。「特に敦賀真鯛は、目の前の敦賀湾で育てられた県内最高ランクの真鯛。生産者の顔はもちろん、育てられた環境まで感じていただける最上級の安心安全食材です」と女将さんも胸を張ります。
また女性人気が高いのは、8種のおかず全てが発酵に関わっていて、50品目以上の食材が一度に味わえる「発酵食ご膳」。中でも漬けるのに最低1年はかかるへしこは、女将のライフワークともなっています。白飯とも日本酒とも相性抜群の自家製へしこは買い求めることもできますので、旅のお土産にもおすすめです。
ビーチリゾートを満喫したいという方には、海辺のテラス席(4月下旬~11月上旬)での海鮮BBQが一押しです。潮風を感じながら味わう炭火焼きは、至福そのもの。「手ぶらで来ていただいて、さざ波の音をBGMにゆったり流れる敦賀時間をお楽しみください。海を間近に眺めながらの食事は最高ですよ!」と女将が太鼓判を押すのも納得です。
ちなみに、こちらのお食事はすべて完全予約制となっています。お越しの際はご予約をお忘れなく。
雄大な自然でマインドリセット。
市街地から車で10分程の距離ということもあり、敦賀観光の拠点としてだけでなく、アウトドアへの足掛かりとして利用される方も多いそうです。釣りやサップなどマリンアクティビティをはじめ、西方ケ岳や蠑螺が岳へのトレッキング、ビーチコーミングなど楽しみ方は自分次第。マリンアクティビティは道具を貸し出しているものもありますので、気になる方はお気軽にお尋ねください。
せっかく日常から離れるのだから『ちょうべい』でのステイは、とことん寛いでほしいと話す女将さん。「“私ってこんなことも楽しめたんだ”とか“あ、もっとゆっくり過ごせば良いんだ”というような発見があるのは、旅に出ると、いつもとは違うところにチャンネルが合うからだと思うんです。自分のペースを取り戻したり、リセットできたり。ここがそんな場になればと考えていますので、とにかくのんびり過ごしていただきたいですね」。忙しい日常で溜まってしまった思考の澱を、穏やかなさざ波の音で洗い流す。そんな贅沢なひと時を、ぜひこの場所で体験してみては。