心も躍り出す、素材が香る最旬スイーツ。
鮮やかな果物がふんだんにあしらわれた華やかなケーキを得意とする「ペルシュ」。オーナーシェフでパティシエの谷下さんが「フルーツの季節感を大切にしているので、通年でお出ししている“定番”がほとんどないんですよ」と笑うほど、ショーケースの中の季節も日々移ろうパティスリーです。
口に運んだ瞬間に広がる香りと味わいから素材を幾重にも堪能できるとあって、子供から大人まで多くの人々の心を捉え続けているケーキは、常時20種類以上の取り揃え。いずれも魅力的で、決め切れないお客さんも多いのだとか。「そういう時は一緒にショーケースを見ながら、その日の気候や気分に合いそうなものを選ぶお手伝いをすることも。ぜひお気軽にお声かけください」と谷下さん。
誰かのひと時を彩るものだからこそ、優しく寄り添うのがペルシュのスタイルです。
自分へのご褒美にも、ちょっとした手土産にも。
豊富なケーキが並ぶショーケースの中、負けない華やかさを放つ一角があります。今や押しも押されもせぬ人気を獲得したマカロンです。
他ではあまり見ない渦巻き状のコックが特長のペルシュのマカロン。ほわっと解けるような口どけが、滑らかなガナッシュと相性抜群です。バニラやチョコ、ピスタチオ、塩キャラメルなど通年で楽しめるものだけでも10種類以上、季節限定を含めると年間30種類以上のフレーバーがあり、ここでしか出合えない味わいに目移りは必至です。
谷下さんにとって、マカロンは“遊び場”。「マカロンって物凄く繊細で、めちゃくちゃ手間がかかるお菓子なんです。そこに目一杯の遊び心を加えることで生まれる、聞いたことないような味わいの発見を楽しんでほしい」という心から、箱入り(3個入り、5個入り)での販売となっています。お好みのフレーバーでのアソートをご希望の場合は前日までの予約で対応可能とのことですので、気になる方は一度お問い合わを。
もちろん、焼き菓子やチョコレート、ジャムなども充実のラインナップ。アンティーク調のオープンキャビネットに所狭しと並べられたその数は、ケーキと併せてなんと100種類以上。自分好みの一品を見つける楽しさも、じっくり味わってください。
大切なこのまち・世界を、次世代に繫ぐために。
最近、“脱プラスチック”に取り組み始めたと言う谷下さん。きっかけは、職場体験に来た中学生からのSDGsに関する取り組みへの質問でした。「その後、脱プラを実践されている和菓子屋さんとお話する機会があって、その深い思いに触れたんです。それで、僕も少しずつ考え方を変えて、アクションを起こして、発信していかないとと思うようになりました」。
ケーキが関わる大きなイベントといえばクリスマス。谷下さんはクリスマスケーキの飾りを、プラスチック製からチョコレート製に変更することを決めました。トレイも紙製にすることで、環境への負荷をなるべく減らすよう舵を切ったのです。「一度にすべてのものを変えることは難しいですが、出来ることから少しずつ進めて行こうと思います」と現在の心の内を話してくださいました。
幅広い世代に愛されているパティスリーは、お客さんにはもちろん時代と環境にも寄り添い続けます。