知る人ぞ知る名湯。
越前市の南方山あいにある『しきぶ温泉 湯楽里』は、年間約20万人に利用されている人気の温泉施設です。その滑らかなお湯は皮膚の脂肪や分泌物を乳化し洗い流すと言われており、皮膚の浄化が期待されることから“美人の湯”として評判を呼んでいます。また、温泉効果が高く湯上がりのポカポカ感が長時間持続することから、冷え性の多い女性の支持も集めています。
受付を済ませたら、いざお風呂へ。高低差27mの傾斜を全長60mのゴンドラ式の斜行エレベーターで昇る時間は至福への入り口。木立の中の大浴槽は、スケールの大きな森林浴さながらです。
市街地から少し外れた立地にも関わらず、実に幅広い層から愛されている『湯楽里』。隣接する広場・公園に訪れた親子連れや花見帰りのご夫婦、近くにそびえる日野山や鬼ケ岳などの登山客、長距離を楽しむサイクリストなど、その多様な顔ぶれこそが『湯楽里』の実力を示していると言えるでしょう。
支配人も太鼓判を押す10種類の多彩なお湯。
『湯楽里』といえば泉質の高さはもちろん、お風呂の多様さは誰もが認めるところです。男湯・女湯それぞれに温度が異なる5種類の温泉、寝湯、薬湯、露天風呂、サウナ、水風呂があり、これほど充実した浴槽を抱えている施設は県内でも類を見ません。宮﨑総支配人も「特に5種類の温泉では35度、38度、41度、45度をご用意しているので、いつも“絶対に好みの温度が見つかります!”とご案内しています。実は35度は温度管理が非常に難しく、コンスタントに35度を保てるのは一年の中でも春の2カ月程しかないんです。そういう所も含めて、当館はお風呂好きの方にお勧めの温泉です」と自信を覗かせます。
また、宿泊もできることから「湯治的にご利用される県外からのゲストもいらっしゃいます」と宮﨑総支配人。これだけ多彩に揃っていると一度入っただけではすべてを堪能するのは難しいので、ぜひとも一日かけて、時間が許せば宿泊で“お風呂を楽しむため”に訪れてみてください。
ふらりと寄って、お食事も。
『湯楽里』は温泉のみの利用も、食事のみの利用も可能です。しかし誰もが認める名湯ですので、折角なら温泉と併せて利用したいものです。越前市で遊んだ後に温泉・食事を楽しみたい場合、平日なら比較的余裕があるのでふらりと立ち寄りOKですが、週末は混み合うことが多いためプランでのご予約がお勧めです。提供されるのは、料理長自ら市場へ足を運んで厳選した素材を使った、目にも麗しい御膳。地物をふんだんに使った心地よい味わいをリーズナブルに楽しめるとあって、隠れファンも多い料理の数々は必食です。
またグリーンシーズンにはBBQ場もオープン。こちらも入浴とセットにできるのはもちろん、他にも充実した個別プランが取り揃えられていますので、自分に合ったプランでぜひご利用を。いつもより少し足を延ばして“お気に入りの名湯に出合う旅”も良いものです。