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美めぐりふくい

特集

最終更新日 : 2024年12月3日

福井の神秘を探る!歴史と自然が織り成す神社仏閣10選

福井県は日本の歴史と文化に深く根ざした神社仏閣が多数存在します。その独自の文化や歴史的背景は文化的価値が非常に高く、それぞれに宿る魅力が尽きません。美しい自然と調和していたり、見事な建築であったり、その地を訪れ神聖な空気に触れていると、心が落ち着き、精神的なリフレッシュにもなることでしょう。福井に来たなら訪れるべき神社仏閣の一部をご紹介します。

福井の神社仏閣|文化と歴史

厳しい修行を行う荘厳な寺院「永平寺」

永平寺は曹洞宗の大本山であり、1244年に道元禅師によって創建された禅の道場です。この歴史ある寺院は、約780年にわたる仏教の伝統と教えを現在に伝える重要な拠点です。樹齢400〜800年と言われる老杉に囲まれた敷地には「七堂伽藍」をはじめとする70余りの殿堂楼閣が点在しています。山の斜面に建てられているため階段が多いのが特徴です。訪れる人々も修行体験に参加することができるので、坐禅や作務を通じて、禅の精神に触れる貴重な体験に触れて、心落ち着く時間を過ごしてみてください。

INFORMATION

大本山 永平寺(だいほんざん えいへいじ)
【住所】 福井県吉田郡永平寺町志比5-15(地図
【TEL】 0776-63-3102
【参拝時間】8:30〜16:30
【アクセス】
 (電車・バス)えちぜん鉄道・勝山永平寺線「永平寺口駅」から京福バス「永平寺門前行」または「永平寺行」に乗り換えて終点下車 徒歩5分
 (くるま)中部縦貫自動車道「永平寺参道IC」から車で約10分
【駐車場】参道駐車場を利用(有料)
【HP】 https://daihonzan-eiheiji.com

苔むして静寂な「平泉寺白山神社」に幻想的な世界が広がる

養老元年(717年)に泰澄大師によって開かれた白山信仰の拠点「平泉寺白山神社」。かつては大伽藍を誇る大きな寺院でしたが、戦国時代の火災で消失。現在は苔むした参道と静寂な境内が広がり、幻想的な雰囲気が一帯を包んでいます。泰澄大師は越前の生まれで、修行後、白山大神の招きで林泉に辿り着かれました。その泉は御手洗池(おみたらし)と呼ばれ、今も神社の一角でこんこんと水が湧き出ています。

INFORMATION

平泉寺白山神社 (へいせんじ はくさんじんじゃ) 
【住所】 福井県勝山市平泉寺町67-17(地図
【TEL】 0779-88-0033(白山平泉寺観光振興拠点「と之蔵案内所」9:00〜17:00)
【参拝時間】いつでも可(社務所は7:00〜18:00ごろまで)
【アクセス】
 ・北陸自動車道「福井北」ICから中部縦貫自動車道で「勝山」ICより車で約15分
 ・東海北陸自動車道「白鳥」ICから「勝原」ICで中部縦貫自動車道に乗り換え「大野」I.C降車後、車で約10分
【駐車場】 あり
【HP】 https://heisenji.jp

北陸最古の神宮寺「氣比神宮

氣比神宮の創建は神代に遡り、古くから北陸道の総鎮守として崇敬を受けてきました。『藤氏家伝』によれば氣比神宮寺の成立は霊亀元年(715年)で、文献上では全国の神宮寺の中で最古になります。同書によれば、藤原武智麻呂の夢に神が現れ、宿業によって神の身となったことの苦悩を告げて仏道による救済を求め、武智麻呂はその願いを容れて神宮寺を建立したとされています。現在も本殿から金ヶ崎港周辺までの道中には、氣比神宮寺に起源を持つ寺院が6つ存在しています。また、全国の神社の中でも屈指の大きさを誇る朱塗の大鳥居は日本三大木造鳥居として国の重要文化財に指定されています。

INFORMATION

北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮 (けひじんぐう)
【住所】 福井県敦賀市曙町11-68(地図
【TEL】 0770-22-0794
【開門時間】
 (4月〜9月)5:00〜17:00 (10月〜3月)6:00〜17:00
  お守り・御朱印の授与 8:45〜16:45
【アクセス】
 (電車・バス)JR「敦賀駅」より徒歩約15分またはバスで約5分
 (くるま)北陸自動車道「敦賀」ICより車で約10分
【駐車場】 あり
【HP】https://kehijingu.jp

五胡を見渡し、大切な縁を結ぶ「和合神社」

美浜町と若狭町にまたがる5つの湖・三方五胡。5つの湖を眺めながら絶景を走るレインボーラインの梅丈岳(ばいじょうだけ)山頂に「和合神社」はあります。全国でもめずらしい、前後双方から一社両拝でお参りする神社で、恋人の聖地としても認定されており、親子・夫婦・恋人同士たくさんの方が訪れるスポットです。三方五胡を望む梅丈岳山頂からの壮大な景色のなかに身を置き、手を合わせれば、おのずと心も透き通っていくような感覚に。

INFORMATION

梅丈岳 和合神社 (ばいじょうだけ わごうじんじゃ)
【住所】 福井県三方郡美浜町日向75-2-6 若狭湾国定公園 三方五湖 レインボーライン山頂公園内(地図
【TEL】 0770-47-1170
【参拝時間】(3/1〜11/30)9:00〜17:00、(12/1〜2/28)9:00〜16:30
【アクセス】
 ・北陸自動車道  敦賀IC よりレインボーライン第一駐車場まで約40分
 ・舞鶴若狭自動車道  若狭三方IC よりレインボーライン第一駐車場まで約20分
 ・JR敦賀駅、JR美浜駅、熊川宿よりゴゴイチバスでの来園も可(2024年11月24日まで)
 ※詳しくはHPをご確認ください。
【駐車場】 あり
【HP】https://mikatagoko.com

夫婦で祀られる縁結び神社「若狭彦・若狭姫神社」

上社の「若狭彦神社」と下社の「若狭姫神社」は二社で若狭一宮として呼ばれる格式高い神社。若狭彦神社には強力な浄化作用があり、悪い気をクリアにしてくれるので、まずは上社からのお参りがおすすめです。境内には大きな夫婦杉などがあり、良縁・厄除け・夫婦円満など運気アップにご利益があるそう。若狭姫神社の境内には子種石や大銀杏の木の乳神様などがあり、縁結び・安産などにご利益があると言われています。

INFORMATION

若狭國一宮 上社【若狭彦神社】
【住所】 福井県小浜市竜前28-7(地図

若狭國一宮 下社【若狭姫神社】
【住所】福井県小浜市遠敷65-41(地図
【TEL】 0770-56-1116 (社務所)
【参拝時間】いつでも可能
 ご祈祷・御朱印のお申込み 若狭姫神社社務所 10:00〜15:00
【アクセス】
 (くるま)舞鶴若狭自動車道「小浜」ICより約8分
 (電車)JR東小浜駅より徒歩約30分
 若狭彦神社と若狭姫神社間は徒歩約20分
【駐車場】 あり
【HP】https://wakasahiko-jinja.jp

日本一複雑な屋根を持ち、紙の女神様を祀る「岡太神社・大瀧神社」

1500年の歴史を有する越前和紙。発祥の地・越前市五箇地区にある「岡太神社・大瀧神社」では、その昔、紙すきの技術を教えたと言われる女神・川上御前を紙の祖としてお祀りしています。拝殿は本殿と一体化したような複合社殿で、形容しようがないほど独特な屋根形状をしており、昭和59年に国指定の重要文化財に指定されました。社殿がある境内を下宮、背後にある山自体を御神体とし、山頂付近に上宮「奥の院」が設けられています。

詳しくはこちら
https://bimeguri.jp/spot/7862/

INFORMATION

岡太神社・大瀧神社 (おかもとじんじゃ・おおたきじんじゃ)
【住所】 福井県越前市大滝町13-1(地図
【TEL】 0778-42-1151 (社務所) 
【参拝時間】いつでも可能
【アクセス】
 ・北陸自動車道「武生」ICより車で約10分
 ・JR武生駅より福鉄バス「和紙の里行」で約25分
【駐車場】 あり

歴史好きにはたまらない戦国武将を祀る「柴田神社

戦国時代の武将である柴田勝家を祀る柴田神社。柴田勝家は異名がつくほどの猛将で、織田信長の家臣として越前国(福井県)を統治していました。この神社があるのは、かつて柴田勝家が築城した北庄城址。安土城をもしのぐ最大級の城だったとも言われていますが、大正11年(1538年)豊臣秀吉に敗れ、北庄城で妻のお市とともに自害。自ら城に火を放ち燃やしてしまいました。城下の人々が御霊を慰めようと石の祠を建てたことが柴田神社の始まりと言われています。

INFORMATION

柴田神社(しばたじんじゃ)
【住所】 福井県福井市中央1-21-17(地図
【TEL】0776-23-0849 (社務所) 
【参拝時間】いつでも可能 (御朱印・ご祈祷 00:00〜00:00)
【アクセス】
 ・JR福井駅より徒歩約2分
 ・北陸自動車道「福井」ICより車で約10分
【駐車場】 あり
【HP】https://sibatajinja.jp

圧倒的なスケールに息をのむ異世界「越前大仏」

なにもかもが圧巻のスケールを誇る「越前大仏」は全高約17m、奈良の大仏より2m以上大きく、220tの銅が使われており、創建当時は世界最大と言われていました。越前大仏を囲むように1281体の小仏群が安置されている光景も壮観です。また、寺院内の五重塔も京都の東寺を超え、日本一の高さを誇ります。4月~11月末までの期間限定で開門後1時間と閉門前1時間は人口雲海による演出もあり、まるで異世界に迷い込んだよう。

INFORMATION

越前大仏(臨済宗 妙心寺派 大師山清大寺)(えちぜんだいぶつ)
【住所】 福井県勝山市片瀬50字1-1(地図
【TEL】0779-87-3300
【参拝時間】8:00〜17:00 ※最終入場16:30、五重塔のみ16:30閉門
     (冬季変更・臨時休業あり)
【アクセス】
・中部縦貫自動車道「勝山」ICより車で約10分
・えちぜん鉄道福井駅より勝山駅下車、コミュニティバス(平泉寺・猪野瀬便)で約20分、越前大仏前で下車徒歩すぐ
【駐車場】 あり
【HP】https://www.etizen-daibutu.com

ねこ好き必見、寺ねこのかわいい姿もありがたい「御誕生寺」

曹洞宗の禅寺「御誕生寺」は瑩山禅師(けいざんぜんじ)がお生まれになった地に由縁し、平成21年に建立されました。先代の住職がねこをもらったり拾ったりして世話をはじめたことがきっかけで、“ねこ寺”として親しまれ、多いときには80匹のねこが飼われていました。現在は病気やケガをしたねこも保護し、約20匹がきままに暮らしています。雲水たちはねこの世話も修行のひとつとし、日々のえさやりやケアを担当。令和元年に建立された大仏の両腕には、ねこが佇んでいます。

INFORMATION

曹洞宗 御誕生寺(ごたんじょうじ)
【住所】福井県越前市庄田町32(地図
【TEL】0778-43-6081
【参拝時間】いつでも可能
【アクセス】
 (電車)北陸新幹線「越前たけふ駅」から徒歩約30分
 (くるま)北陸自動車道「武生」ICから約6分
【駐車場】 あり

幽谷にある国宝「明通寺」

深い山間にある「明通寺」。ここは大同元年(806年)に征夷大将軍・坂上田村麻呂が創建した寺院で、本堂、三重塔は国宝に指定されました。かつて朱色に彩られていた建物は巨木となった木々に溶け込んで、幾多の年月を超えた美しさを醸し、清閑な空気が流れます。本堂内には薬師如来、両脇に降三世明王(ごうざんぜみょうおう)と深沙大将(じんじゃたいしょう)の像が林立し、通常の密教寺院でも見られない独自の雰囲気と威厳が漂う、文化財の宝庫とも言われる寺院です。

INFORMATION

明通寺(みょうつうじ)
【住所】福井県小浜市門前5-21(地図
【TEL】0770-57-1355
【参拝時間】9:00〜17:00(12月〜3月 16:30まで)
【アクセス】
 舞鶴若狭自動車道「小浜」ICより車で約11分、JR東小浜駅より車で約8分
【駐車場】 あり
【HP】https://myotsuji.jimdofree.com

福井の神社仏閣をさらに楽しむ!

御朱印 × 恐竜 = 御竜印

令和6年3月より、神社にゆかりのあるものと恐竜たちがあわせて描かれた御朱印ならぬ「御竜印」が始まりました。福井県西端の大湊神社から南端おおい町の青海神社まで県内39ヶ所でいただくことができます。たとえば、平泉寺白山神社では「ハクサンアーケロン」、柴田神社では「カツイエラプトル」と名前もユニーク。描かれている絵や名前から歴史を紐解いてみるのもおすすめです。ぜひ近くを訪れた際には立ち寄ってみてください。

公式HP https://www.goryuin.com

神社仏閣に訪れる前の準備

神社仏閣はいずれも神様、仏様を祀る神聖な場所。大声や走り回ることは避け、心静かに過ごしましょう。露出の少ない清潔感のある装いが好まれます。境内では帽子やサングラスを外すことがマナーとされていますが、天候や体調に合わせ無理のない範囲でご参拝を。

また、鳥居は神域と俗界を分ける結界。立ち止まって一礼してから、中央を避けて通ります。手水舎で手を清めたら、いざ参拝。参拝の作法は神社、寺院ごとに異なることがあるので、心配な方は現地の案内を確認してみてください。お賽銭用の小銭や手水舎で清めた手を拭くハンカチを用意しておくと便利です。

まとめ

今回ご紹介したのは、ほんの一部。福井にはまだまだたくさんの神社仏閣があり、そのひとつひとつに古の記憶が残っています。時の流れを超えて、いま訪れる巡礼で、あなたはどんなことを感じるでしょうか。福井を訪れる際には、ぜひ近くの神社、寺院を巡ってみてくださいね。

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