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日本で唯一、紙の神様のいる 『岡太神社・大瀧神社』

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岡太神社・大瀧神社
福井県越前市大滝町13-1(地図
TEL/0778-42-1151(社務所)

最終更新日 : 2023年4月12日

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陽願寺

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歴代門主も訪れたまちなかの庭園『陽願寺』

紙の神様への信仰が残る、紙づくりの聖地。

福井県越前市の今立地区は、古くから紙漉きがさかんで、全国に数ある和紙産地の中でも1500年という長い歴史があります。そんな歴史と伝統の息づく越前和紙のふるさとに、国内でも珍しい”紙の女神さま“をお祀りする神社があるのをご存知ですか?

大きな朱色の鳥居、杉の大木、大地をおおう苔…神秘的な雰囲気が漂う『岡太神社・大瀧神社』は、山頂にある奥の院と山のふもとに建つ里宮からなる神社で、奥の院は「延喜式神名帳」(926年)にも記載されています。岡太神社には地元の人々に紙漉きの技術を伝えたと言い伝えられている女性の紙の神様、川上御前(かわかみごぜん)が祀られています。「紙づくりの聖地」と呼ぶにふさわしい場所です。

当時の職人たちの技の結晶、複雑で美しい建築様式。

江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて建てられた、岡本神社と大瀧神社。こちらは同じ本殿構造を共有しています。幾重にも波が寄せあうような檜皮葺きの屋根、獅子や龍などいたるところに施された緻密な彫刻の美しさは、まるでアート。1984年、その歴史的価値と類を見ない建築の美しさから、国の重要文化財に指定されました。参拝した際は、ぜひとも正面・左手・右手とさまざまな角度から、その複雑でユニークなフォルムの屋根や彫刻をじっくりと眺め、当時の宮大工たちの手仕事にふれてみてください。

紙の神様に感謝し、盛大に行われるお祭り。

静寂に包まれた神社が活気にあふれる、春祭り(5月3日~5月5日)と、秋祭り(10月11日~13日)。伝統を守り、多くの地元住民によって奉納されるお祭りです。特に春のお祭りは「神と紙の祭り」として、毎年盛大に行なわれ、普段は山頂にある奥の院に祀られている紙の神様・川上御前ですが、人々が暮らすまちにおりてくる神事があります。見どころは、神輿に移されたご神体が、地元の男たちに担がれて山から下りてくる初日の神事「お下り」、五箇地区の神社をまわる5月5日の渡り神輿を引き留める「揉み合い」、式典を終え、夜に松明の火をかかげながら、ご神体を山の上にお送りする「お上がり」です。

近くには紙漉き体験ができる工房や、越前和紙の歴史や文化にふれられる博物館などもあります。自然豊かで、神秘的な雰囲気が漂う紙のふるさとで、日本の紙のルーツにふれる旅をしてみてはいかがですか。

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岡太神社・大瀧神社
福井県越前市大滝町13-1(地図
TEL/0778-42-1151(社務所)

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岡太神社・大瀧神社
福井県越前市大滝町13-1(地図
TEL/0778-42-1151(社務所)