名勝地、実はうなぎ料理店の激戦区。
若狭湾国定公園に含まれ、国の名勝にも指定されている三方五湖。その周辺が、実はうなぎ料理店の激戦区であることをご存知でしょうか。その中の一軒『味一休』は、うなぎはもちろん地元漁港に揚がった鮮度抜群の魚介類まで、納得のボリュームで楽しめると人気を集めている老舗和食店です。
民宿として創業した4代前には、既に提供を始めていたといううなぎ。創業当時のものに継ぎ足しながら今に伝わる“秘伝のタレ”には、美浜町産のはちみつが隠し味に使われており、サッパリとしながらもほんのりと感じる甘味とコクが印象的な味わいです。
これをうなぎにまとわせながら炭火でじっくり蒸し焼きにすることで、身はふっくら、皮はパリッという最高の仕上がりに。得も言われぬ香りに、運ばれて来た瞬間から食欲は刺激されっぱなしです。
一番人気は、うな重+刺身or天ぷらのセット。うなぎを楽しめる料理店は多いですが、若狭湾の海の幸を同時に堪能できるお店は珍しいので、両方楽しみたい欲張りさんにはぜひ足を運んでいただきたいお店です。
久々子湖のほとりで若狭路名物を。
三方五湖のひとつ・久々子湖のほとりにあり、若狭湾も目と鼻の先。そんな立地にあれば、うなぎ以外の魚介類も最上級であることは言うまでもありません。抜群の鮮度と味わいをすべて地の物でかなえられるのは、ここならではの贅沢です。
刺身は言うまでもなく、煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。最も美味しく味わえるようにそれぞれに合った調理が施された海の幸は、噛みしめるごとに優しい潮の香りと幸せを運んでくれます。
これらを余すことなく堪能したい!という方は「料理長おまかせコース」(要予約)をぜひ。毎朝、主人自ら市場で目利きしている旬の素材が奏でる味わいに間違いはありません。冬には寒ブリや敦賀ふぐ、越前ガニのコースも用意されていますので、地酒と共に至福のひと時をどうぞ。
「旅先では、そこでしか食べられないものが食べたい」というこだわり派の方におすすめしたいのは、嶺南地域でも提供されているお店が限られているブランド魚「若狭ぐじ」。鱗が逆立たないように丁寧に焼き上げる「若狭焼き」は、職人の技と粋が詰まった逸品です。
また来たくなる、そんな居心地の良さを。
現在お店を切り盛りしているのは、4代目の廣瀬 健一朗さんと若女将の悠希さん。「予約制のコースでも、ご相談いただければシーンに合わせた献立でお迎えできます。お気軽にお問合せください」と優しく話されるおふたりこそが、このお店の居心地の良さを作り出しているのだと分かります。
ゆったりと取られたテーブル席に、お子さんも安心して食事できる個室。大人数も対応できる座敷など、幅広いシーンに対応可能なのも心強いばかり。穏やかな時間が流れるこの場所で、四季の移ろいを直に感じながら舌鼓を打つ幸せをご堪能ください。