旬と鮮にこだわった、食べ飽きない丼。
オープン以来行列が絶えない海鮮丼専門店『うお吟』。京都の割烹店を彷彿とさせる凛とした佇まいの店内で、地魚をふんだんに使った海鮮丼が楽しめると大人気です。
名物の「恵びす丼」は、敦賀真鯛やブリ、福井サーモン、甘えびといった魚介類が10種類以上も使われている贅沢な丼。敦賀湾の朝獲れ魚介類を食べやすい大きさにカットしバランスよくミックスしたネタを、優しくお酢をきかせたご飯の上に乗せています。「こうすることでご飯とも一体化しやすく、何より一口ごとに味も食感も変化し続けるので、最後まで食べ飽きないんです」とは店主の谷口さん。「加えて鍵となるのは途中で加える天かす」とも。食感と香ばしさがプラスされ、まさに“ここでしか味わえない海鮮丼”が完成します。
この名物丼と贅沢な卵かけごはん「大黒丼」がコース仕立てで提供される「恵びす大黒丼(竹)」が、こちらの一番人気。味わいたいポイントが少しずつ異なる2つの丼がセットになっています。
漁業の神様である恵比寿様の名前を冠した丼で味わいたいのは、やはり魚介類。一方、五穀豊穣の神様である大黒様の名前を冠した丼ではお米に集中してみてください。谷口さんの出身地・南越前町今庄地区で作られた一級品のコシヒカリの美味しさをストレートに楽しめます。
季節限定の味わいは、まさにスペシャル。
名物の海鮮丼と並んで人気なのが、各季節にしか食べられないスペシャル丼です。越前ガニや若狭マハタ、ウナギ、小浜よっぱらいサバなど福井・若狭を代表する魚たちが、器を埋め尽くすほど贅沢にあしらわれた特製丼の満足度は桁違い。「これが食べたくて」と季節を変えて県外から足を運ぶファンもいるほどです。
また密かに人気上昇中なのが「本日のあら炊き定食」。甘くこっくりと煮つけられたあら炊きに魅せられ、遠方から通う方も。あら炊きは小鉢で頼むこともできるので、丼のお供やお酒のアテとしてもどうぞ。
家でもこの味を楽しみたいという方には、隣の「えびすけ商店」へぜひお立ち寄りを。うお吟のお惣菜や調味料などを買うことができます。敦賀で食べた味をもう1度という方には通販サイトも用意されていますので、うお吟HPをぜひご覧ください。
料理人は食材を、お客さんは味わいを吟味する。
便利になった分、忙しさが加速する現代において、「ゆっくり味わうことそのものが贅沢になっている気がしますね」と谷口さんは言います。「だからこそ歴史と文化を感じる空間で、一口ひと口をしっかり楽しむ場にしたかったし、今もその思いは変わりません」と続けます。
お店とは、店主の思いを表現する場。「最後まで食べ飽きない」「吟味する」「旬と鮮とバランス」を大切にする谷口さんが生み出すスペシャリテを“わざわざ”味わいに、ぜひ敦賀にお越しください。