360度の展望。晴れた日には日本海も白山も見渡せる絶景。
大野市と池田町にまたがる『部子山(へこさん)』は、標高1,464.6メートル。池田町では最も標高が高い山です。継体天皇の妃「目子媛(めこひめ)」を祀った山で、古くは「目子嶽(めこだ/めのこだけ)」と呼ばれ、それがなまって「部子」になったと伝えられます。部子山は山頂付近まで道路が整備されているので、車で頂上付近まで上がることができます。駐車場から山頂へは20分ほどなので、ハイキング感覚で登ることができます。
山頂付近には、目子媛、継体天皇、猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀る「部子神社跡」があります。山頂に登ると目子媛が祀られた小さな祠と二等三角点があり、昭和10年に建てられた皇太子誕生記念碑があります。頂上からは360度の展望があり、天気がよく空気が澄んだ日には、坂井市三国の海や大野の百名山の荒島岳や白山連峰まで見渡せます。
白タオル持参で、アサギマダラを観察。
夏の時期は渡り蝶「アサギマダラ」が飛来し、ヒヨドリ花で長旅の疲れをとってから山頂付近に漂う上昇気流に乗って空に舞い上がっていきます。白いタオルを振り回すと、花が揺れていると勘違いしてアサギマダラが寄ってくるのだとか。登山道近くの「能楽の里自然の森」跡も絶景撮影スポットです。美しいブナ林が広がり、水芭蕉も鑑賞できます。
秋にはあたり一面赤く染まる山肌を鑑賞。
秋には、ブナの原生林が紅葉し、山肌が赤く染まる美しい景色を堪能できます。秋の夕暮れには雲海が見られることもあります。
部子山への林道は、例年冬期は通行止めになります。また通行止めが発生する場合もあるので、道路情報をご確認ください。林道はカーブが多く道路幅が細いところもあります。通行には十分お気をつけください。また、熊など動物の出没にもご注意ください。