地元を愛するシェフが腕をふるう“三国フレンチ”。
昔ながらの古い建物や風情あふれる町並みを残しながら、新しいお店が誕生し続ける三国湊きたまえ通り界隈。そこに、地元・三国を愛するシェフが腕をふるう、町家フレンチレストラン『S’Amuser サミュゼ』があります。
西洋料理の最高峰「世界料理オリンピック大会」で、個人の部3位入賞を果たすなど、数々の受賞歴を持つオーナーシェフの畑和也さんは、生まれも育ちも生粋の三国っ子。「お店を出すなら、やっぱり地元がいい」という想いから、三国運動公園近くに最初のお店を構えました。甘エビやカニ、ハタハタ、サザエ、ワカメといった旬の魚介や農家さんから届く地の野菜などなど。アミューズからメインまで、地の食材の香りや食感をいかした、三国らしいフレンチに出会えると、評判を呼び、地域の人たちから愛される一軒へと成長しました。
馴染みのある地域で店を構える喜び。畑シェフの第2章、始動。
オーナーシェフとして自分の店を構え、理想の料理や食空間を追求することに日々やりがいを感じていた畑シェフ。そんなとき、坂井市による古民家再生事業の公募の話を耳にし、移転の決断をすることに。
「この界隈は、子どものころから毎日遊んでいた場所ですし、この建物も私にとってとても身近な存在でした。生まれ育った馴染みのある地域に根を下ろす、またとないチャンスだと思ったんです」と畑シェフ。こうして、湊町・三国を象徴する存在だった『旧大木道具店(骨董店)』の大正時代の古い建物をリノベーション。外観は大正時代の町家の趣を残しながらも、内装はモダンでシックな食空間へと生まれ変わりました。
三国を感じ、三国を楽しむ。ここでしか味わえない料理を届けたい。
『サミュゼ』とは、フランス語で「楽しむ」ということ。「会話、料理、盛り付け、景色、雰囲気……すべてにおいて、訪れたお客様が楽しんでいただける場所でありたい。そして、自分自身も日々の暮らし、お客様との出会いやご近所さんとの交流を楽しみたい」。そんな畑シェフの想いが込められています。
地元・三国やあわらの食材を中心に、素材の美味しさをまっすぐに引き出した畑シェフ渾身の料理を、昼はランチコース、夜は季節のコースやアラカルト(要問合せ)で提供。肉も、魚も、野菜も、火入れ加減をベストな状態で、テーブルへと届けてくれます。なかには、福井の笏谷石や越前焼のオリジナルの器に盛り付けた、繊細で美しい一皿も。ライブ感あふれるカウンター、庭の緑を望みながら食事が楽しめるテーブル席、まるで迎賓館のような非日常感あふれる2階フロアと、座る席ごとに楽しみが待つ空間で、ワインを片手に、心ほぐれる至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。