1輪から始められる“花のある暮らし”。
JR福井駅西口から福井城址に向かって徒歩およそ6分。お堀沿いにあるのが『IRIS(いーりす)』です。旬の花を中心に常時30種類ほど並ぶ花は、どれも色鮮やかで思わず目移りしてしまうものばかり。福井では入手しにくい生花や観葉植物、ドライフラワー、花器など種類も多く揃っています。
「お花は1輪飾るだけでも気軽にインテリアに取り入れられます。毎週、1輪ずつ気に入った花を買われる方もいるんですよ。部屋に花を取り入れることが習慣になれば嬉しいですね」とオーナーの定政玲子さんは言います。
色彩を学ぶなかで辿り着いた「花屋」という仕事。
定政さんは油絵を描く父親の影響で、幼い頃から絵画やカラフルな絵の具など、色に囲まれながら育ってきたそう。高校を卒業後は東京の大学に進学し、その後、色に関する興味から、色彩心理やカラーコーディネート、生け花などを学んでいました。
「色を生かした仕事って何だろうと考えていた時に『お花じゃない?』と知人に背中を押されて。そこからお花屋さんで経験を積み、12年前に福井に戻ってきました」。
2013年には独立し、『IRIS』をオープン。ギリシャ神話に出てくる「虹の女神の名前」が名前の由来になっています。
『IRIS』では花束やアレンジも人気。用途や好み、シーンに合わせたオーダーが可能です。八重咲きのユリやランなど、一輪でも主役級の花を贅沢に使い、定政さんのセンスで組み合わせた花束は、思わず「わぁ」と歓声があがるほど、気分が高まります。
アトリエのような店内で、花の仕事を間近で見る。
「お花の仕事は花束やアレンジを作るだけでなく、ウェディングもあれば空間の生けこみなど実はいろんな仕事があります。都会に比べると福井ではまだまだ目にする機会が少ないので、ここで自由に見てもらいたいですね。花を使ったこんな仕事があるんだ、といろんな方に興味を持ってもらたらと思います」
アトリエのような店内はお客さんが店の奥まで自由に歩きながら、スタッフが作業している様子をそばで見ることができる開放的な空間。花との距離が近く、香りも感じられるので、飾る場所や贈る相手を想像しながら花を選ぶのも楽しい時間です。
『IRIS』では、花をさまざまなスタイルで楽しんでもらおうと、季節の花のアレンジメントと英会話を組み合わせたレッスンも定期的に開催。来店するたびに花との新たな出会いを楽しめそうです。