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日本茶の奥深い魅力に触れる、日本茶専門店『茶楽 かぐや』

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スポット情報

福井市

  • 美食
information

茶楽かぐや 福井店
福井県福井市大東2丁目1−131(地図
TEL/0776-50-0315
営業時間/11:00〜18:00 (L.O. 17:20)
定休日/毎週月・火曜日
HP/http://saraku-kaguya.net/

credit
写真:出地 瑠以(cocoon)

最終更新日 : 2023年4月9日

希少な店頭石臼挽き抹茶が味わえる、和の癒やし時間。

福井で美味しい日本茶を飲める場所として愛される『茶楽かぐや』。趣のある店内では、今は希少な石臼で挽いた風味豊かな店頭石臼挽き抹茶や和のスイーツを楽しむ、癒やしのひとときが味わえます。

明治初期創業の老舗 堀川製茶が営む日本茶専門店として、平成20年に福井市東部に開店。「初代と2代目は茶農家で、祖父にあたる3代目から茶の製造を始めました。父の代から販売を手がけるようになり、私の代で日本茶を体験できるお店を開きました」と5代目の堀川與一郎さんはいいます。

店を開いたきっかけのひとつは、学校で行った『お茶の淹れ方教室』だったそう。「子供たちは急須を知らなかった。今はペットボトルのお茶が普及して、家で急須で淹れたお茶を飲む機会がなくなっています」と危機感を抱く堀川さん。『茶楽かぐや』では急須でお茶を出し、お客さま自身が急須からお茶を注ぐ体験ができるようになっています。

茶室を思わせる佇まい、お茶を引き立てる甘味も魅力。

もうひとつのきっかけは、堀川さんが嗜む裏千家の茶道にあります。「お茶は人をもてなすところに重きがあり、そこがおもしろい」と感じ、自分の仕事とつなげたいと考えたのだとか。

店は茶室をイメージし、専用の入口には露地やつくばいが配され、室内に入ると正面に掛け軸と花入れが目に入ります。カウンターは壁一面に四季にあわせた多彩な茶碗が並び、お客さまが好きなものを自由に選ぶことが。季節のお菓子が付く『抹茶月暈(つきがさ)』は店頭の石臼で挽いた本格的な石臼挽き抹茶で、注文を受けてから丁寧にお茶を点てる特別なおもてなしを堪能できます。

甘味には、「お茶が主役になる」ような工夫が。夏用の平茶碗に盛られた人気メニュー『抹茶クリームあんみつ』は、寒天、アイス、蜜のすべてに『茶楽かぐや』オリジナルの抹茶を使っています。さらに、お茶屋でありながら、あんこや白玉はすべて手作りにこだわっているのだそう。そこには、「先祖から受け継ぐお茶を大事にしたい」という想いがあります。「市販のあんこなどは味が強くてお茶に合わず、先祖が大事にしてきたことを穢すことになってしまう」と語る堀川さん。お茶との組み合わせを吟味したほどよい素朴な甘さが、店頭石臼挽き抹茶の美味しさを引き立てます。

奥が深い日本茶の文化を、福井から日本へ、世界へ。

「若い方のご来店も多く、母親と一緒に来てお茶を飲みながらおしゃべりしている姿を見るとほっこりします」とほほ笑む堀川さん。店内には堀川製茶のショップもあり、「家でも日本茶を飲んでみよう」と茶葉や急須などを購入されるお客さまも多いそうです。

『茶楽かぐや』の茶葉は、京都、静岡、岐阜、三重、鹿児島の茶農家などから味と香りに特徴のあるものを仕入れ、独自にブレンドしたもの。「お茶の世界では〝合組(ごうぐみ)〟といいますが、特徴の異なる茶葉を組み合わせ、安定した品質の美味しいお茶を提供しています」と堀川さん。一番芽を摘んだ新茶、爽やかな水出し茶、熟成した秋の蔵出し茶、縁起ものの干支銘茶など、季節の味わいも多彩です。

全国に広がるお客さまの声を受け、今年からネット通販も解禁予定。「お茶はすごく奥が深い。だから何百年も続いていると思うんです。コロナ禍が落ち着いたら、海外の方にも足を運んでいただきたいですね」日本茶の文化を、福井から日本へ、世界へ広めています。

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茶楽かぐや 福井店
福井県福井市大東2丁目1−131(地図
TEL/0776-50-0315
営業時間/11:00〜18:00 (L.O. 17:20)
定休日/毎週月・火曜日
HP/http://saraku-kaguya.net/

credit
写真:出地 瑠以(cocoon)
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茶楽かぐや 福井店
福井県福井市大東2丁目1−131(地図
TEL/0776-50-0315
営業時間/11:00〜18:00 (L.O. 17:20)
定休日/毎週月・火曜日
HP/http://saraku-kaguya.net/

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写真:出地 瑠以(cocoon)