シェフ兼ソムリエが送る、あわらの夜の彩り。
あわら温泉街の一角に、知る人ぞ知る隠れ家的ワインバーがあります。店名の由来はお店の番地からという「PastaWine 1803」は、シックにまとめられた店内が上質なひと時を演出してくれる、“大人のための”ダイニングワインバーです。
オーナーシェフは、地元をこよなく愛する関山耕人さん。関西の有名店でフレンチからイタリアン、和食まで修行を積んだ実力派です。ソムリエでもあり、店内に置かれたセラーには100種類以上もの厳選ワインが寝かせられています。ワインはグラスで味が変わることから、世界中から愛されているリーデルのグラスを使用。ここでは特別な時間を過ごしてほしいとの思いから、カトラリーは機能とデザインを兼ね備えたラギオールにするなど、細部にもこだわりが見えます。「ここで過ごす上質な時間をゆっくり楽しんでいただければ」と関山さん。居酒屋の多いあわらにあって、地元の方はもちろん観光で来られた方にも、これまでとは一味違うあわらの夜を楽しませてくれるスポットです。
確かな技術で、食材の真の魅力を引き立たせる。
コースでもアラカルトでも楽しめる料理は、いずれもワインとの相性を考え抜かれたものばかり。出来るだけ主役の食材がはっきり分かるよう仕上げられています。「やっぱり訪れた土地の物を食べたいじゃないですか。ここに来たら“あわらの味”を楽しんでいただきたい。そのため、農家さんや養豚・養鶏業者さん達と直接やり取りをし、味も鮮度も間違いない素材を使っているので、手を加えすぎないように気を付けています」と関山さん。
そんなフードの中でも人気が高いのは、店名にもなっているパスタ。福地鶏の温泉卵が乗った「温泉ナポリタン」を筆頭にそれぞれにファンがついており、常時20種類から選べます。
中でも一番人気は、艶が美しい生イカがたっぷりと乗り、大葉・柚子・シソの花が散らされた「イカ墨のスパゲッティ」。見た目にも美しく、一口ごとに変わる香りや食感が常に新鮮で、飽きることなく最後まで楽しめる一品です。関山さんおすすめのペアリングはスパークリングワイン。その相性の良さは、ぜひご自身の舌で確認を。
料理との相性はもちろん、お腹の膨れ具合を考慮したペアリングをお願いすることもできます。ご自分の好みも一緒に伝えて、より満足度の高いひと時をお過ごしください。
信頼関係の深化は、味わいの進化。
今後は、今以上に地元の生産者さん達に寄り添っていきたいと話す関山さん。「既にお付き合いいただいている生産者さんとはより深い関係を築いていきたいですし、エリアと幅を広げてもっと多くの方々とも知り合っていきたいですね。扱う食材の幅が広がれば料理の幅も広がって、お客様にももっと楽しんでいただけますから」
あわら市内にも福井県内にも、まだ知られていない面白い食材はたくさんあります。それが関山シェフの手にかかるとどんな一面を見せるのか、ワインとの相乗効果は…。目が離せない大人の秘密基地に、乞うご期待です。