産地だからこそ揃う、多種多様な3,000本。
国産眼鏡の一大産地として知られる福井県鯖江市。1905年の産地誕生から分業制を特徴とし、OEMを中心に町全体で眼鏡を作ってきました。しかし時代の移り変わりに伴い、「今後は自分たちでニーズを把握し、新しいフレームの開発を進める産地を目指そう」と方針を転換。2010年に福井県眼鏡協会が運営するショップとして「めがねミュージアム」をオープンさせました。
シンプルながら洗練されたデザインのショールームには、県内約50社の最新モデル3,000本以上がずらり。各社が手掛けたオリジナルフレームをじっくり見比べられるだけでなく、納得いくまで試着することができるのはまさに産地ならではです。眼鏡製作技能士の資格を持つスタッフが常駐しているので、信頼できるプロに気軽に相談できるのも嬉しい限り。希望や悩みに合わせた最適な一本と巡り合いましょう。
眼鏡を知るから、選び方が変わる。
こちらには、めがねの歴史を知ることができる「めがね博物館」が併設されています。私達が現在使ってる眼鏡がどのような変遷を辿って今日のような形態になったのかを学べるほか、約100年前の生産現場風景の展示コーナーでは大正時代の眼鏡作りの工程や道具を間近で見ることも出来ます。
また、江戸時代~昭和にかけての眼鏡の形の変遷も紹介。俳優・大村崑氏のコレクションが展示された「有名人めがねコレクション」コーナーでは、見ただけで持ち主の顔が思い浮かぶ特徴ある眼鏡が展示されており、眼鏡がいかに顔の印象を決めているかを再確認できます。
おすすめは、こちらの博物館をめぐってからショップに向かう順路。楽しみながら眼鏡について学べるので、眼鏡との向き合い方・選び方が変わるかもしれません。単なるファッションアイテムとしてではなく、大切なパートナーとしての眼鏡に出合いたくなるはず。
自分の、自分による、自分のための眼鏡。
新しい眼鏡を探す時、特にこだわり派なら、自分で唯一無二のオリジナル眼鏡を作るという手もあります。こちらの「めがね手作り教室」では、約70種類ものデザインと約500種類もの素材から選んでフレームを作ることができます。実際に眼鏡職人として活躍していた方が講師として丁寧に指導してくれるので、安心してチャレンジできます。公式HPにて6日前までの完全予約制なので、気になる方はぜひご予約を。
世界や日本における眼鏡の歴史、産地の歩み、そして現代の産地フレーム。その全てに「見て、触れて、体験できる」のは、文字通りここだけ。約100年の歴史の中で、常に進化し続ける眼鏡をぜひ「めがねミュージアム」でたっぷりとご堪能ください。
めがねミュージアム
福井県鯖江市新横江2-3-4(めがね会館)(地図)
TEL/0778-42-8311
開館時間/10:00~19:00
定休日/水曜日(祝日の場合は営業)、年末年始
HP/https://www.megane.gr.jp/museum/