Monthly Archives: 3月 2024

『大黒屋』 春の訪れを告げる鯖江の銘菓

昭和天皇も楽しんだ、老舗の味わい。

江戸時代初期創業の『御菓子司 大黒屋』は、鯖江を代表する老舗の和菓子屋さん。創業当時は、総本山「誠照寺」にお供えするロウソクやお菓子などを扱う“町の用事屋さん”でしたが、時代を経てお菓子専門店となりました。

数あるお菓子の中でも、江戸時代後期に誕生した「菜花糖(さいかとう)」は大黒屋の代名詞。旧鯖江藩の贈答菓に指定されるだけでなく茶の湯の席でも重宝され、宮内庁へも献上されるなど、約200年にもわたって地域に愛され続けています。淡い黄色が菜の花を思わせるその姿は、まさに春告げ菓子。炒ったもち米の香ばしさとサクサク感、優しく後引く柚子の香りのハーモニーが心地よい軽やかな一品です。

そのまま食べるのはもちろんですが、白湯に浮かべるのもおすすめ。白湯がほのかに色づき、甘く爽やかな香りがふわっと広がる様子は、まるでアロマのよう。お酒好きな方の中には焼酎に浮かべる人もいるとのことで、リラックスタイムのお供にもぴったりです。

他にも紅茶やヨーグルト、バニラアイスに添えるなど、楽しみ方は無限大。今では夏季を除く季節で買い求めることができますので、お立ち寄りの際にはぜひどうぞ。

約1か月の手作業。惜しみない手間から生まれる、心づくしの逸品。

菜花糖の原料は、穀倉地帯・鯖江で豊かに実るもち米と各家庭の庭先にあった柚子、そして砂糖と極めてシンプル。「作り方も200年間ほぼ変わっていません」と代表の小石川さん。

まずは味の決め手となる、柚子の砂糖漬け作り。すりおろした柚子の皮と砂糖を壺の中で漬け込むのですが、寝かせる時間はなんと3年!時間を置くことでえぐみの取れた優しい味わいになる一方で、湿度や気温が仕上がりを左右することもあるので一番気を張る工程だと言います。

次に1年以上寝かせたもち米を、もみ殻ごと大釜で炒ります。それをふるいにかけてもみ殻を外していくのですが、ふるいで取り切れない部分は7~10日ほどかけて手作業で外していくのだとか。想像するだけで気が遠くなります。

そうして綺麗になったもち米と、味の馴染んだ柚子の砂糖漬け、クチナシで色づけた砂糖を合わせて乾燥させるのに、さらに10~14日をかけて完成。もち米を炒り始めてから実に1か月ほどかかる、しかしすべてが手作業でしか作れない、ありがたいお菓子なのです。ほのかながら長く続く余韻まで、余すことなく楽しみたくなります。

季節が変われば、楽しみも変わる。

大黒屋の四季は、美味しく移ろっていきます。夏は国産の本葛を使った「流水くずながし」。フレーバーは5種類あり、一度冷凍させたものを半解凍させたシャーベット状でいただくのがおすすめです。

秋の栗きんとんは、岐阜県東濃地方の栗を使った極上品。1つになんと3~4個分もの栗が使われており、旨味と香りを存分に楽しめる贅沢さは栗好きにはたまりません。

冬はなんといっても水ようかん。上品な甘さと驚くほどの瑞々しさに、食べ進める手が止まらなくなること必至です。解けるような口溶けが心地よい水ようかんは冬季限定ですので、チェック時期をお間違えなく。

歴史ある和菓子屋さんには、何となく敷居の高さを感じてしまいがちです。しかし、小石川さんが目指すのは“普段使い”。仕事帰りにどら焼きをひとつ買って、家に帰ってお茶とともに頬張りながら自分をねぎらう……そんな、毎日の傍らにあるおやつ的な存在であるのが理想だと言います。

店内にあるお菓子は、ほとんどが1つから購入可能。ぜひ気軽に立ち寄って、まずは自分用のおやつとしてお楽しみください。無添加で素材そのものを感じられる味わいに、心と体が優しく満たされていくひと時が待っています。

『GELATO AND CAFE PEAK3』 旬の果実が優しく香るエアリーなジェラート

素材よりも素材を感じる!? ふわっふわジェラート

2023年7月に誕生した『GELATO AND CAFE PEAK3』。スイーツの名店が揃う鯖江市で人気の高い「yamahatsu」の新店舗で、福井県産の素材を使ったジェラートが楽しめるお店です。

ジェラートを手がけるのは3代目の山本知三さん。バニラやチョコ、ピスタチオ、抹茶を含む6種類の定番フレーバーと3種類の季節限定は、あれもこれもと欲張りたくなるラインナップです。
いずれも作り立てというだけでそそられますが、特に季節のジェラートには新鮮な福井県産の果物を使用し、より豊かな味と香りを楽しめるのが高ポイント。苺やブルーベリー、メロンなどの優しい香りの奥に瑞々しさを感じさせる仕上がりは、スイーツ職人ならではの繊細な技術によるものです。

この香りの高さの理由は、驚くほどのなめらかさにあります。「ジェラートのなめらかさは、口どけや後味にも影響するので一番こだわっています。口当たりを良くするために、いかに空気を含ませるかを大切にしていますね」。このこだわりがクリームのような優しさと軽さを生み出し、食べる人達を虜にし続けています。

季節の移ろいを、果物で知る贅沢。

そんな驚きのジェラートを進化させたのが「季節のジェラートパフェ」。スイーツ店を母体としているからこそできるパフェは、ジェラートはもちろん生クリームやスポンジにも一切の妥協はありません。「今日のランチはこれ!」と決めてくるお客さんもいるというほどのボリュームながら、食べ進めるごとに変化していく味や食感のおかげで、飽きずに最後まで味わえる魅力的なパフェです。

パフェのお供には、季節のフルーツをたっぷり使ったフルーツティーがおすすめ。ドリンクセットにすれば、カフェタイムをより楽しめます。他にもショコラや抹茶、チーズのテリーヌ、ティラミス、プリン、クレープなど、スイーツメニューも順次追加中とのことなので、季節やシーンを変えて通いたいところです。

「世代問わず、たくさんの方に気軽に立ち寄っていただきたいですね。ジェラートはもちろんですが、当店はコーヒーにもこだわっているので、ぜひ一度お試しいただきたいです。当店用に焙煎している特別な香りと味わいで寛いでいただけたら」と山本さん。細部にまでこだわりが光る、実力派カフェでもあるのです。

友達との団らんにもお散歩の休憩にも、気軽にふらっと。

蔵を改装した趣のある外観が印象的なお店は、一歩足を踏み入れるとそこにはモダンな空間が広がっています。「新しいお店を始めるに当たって、新鮮さを大切にしたかった」という山本さんの狙い通り、多くのお客さんがそのギャップをジェラートと共に楽しんでいます。

2階に設けられたカフェスペースは、白の漆喰とこげ茶色の木材のコントラストが落ち着く空間。現代的な雰囲気に和の趣が加わり、不思議なほどリラックスできます。懐かしさと新しさが心地よく同居するカフェで、季節を感じる味わいを存分にお楽しみください。

今後は、スイーツにはあまり使われていない福井ならではの素材を使い、県外などへのお土産にもできるようなジェラートを考えたいとのこと。職人が手掛ける“地産ジェラート”から、まだまだ目が離せなさそうです。

『若州一滴文庫』 水上勉の想いを感じ、多彩に過ごす交流の場

故郷の「たった一人の君」に開かれた『若州一滴文庫』。

「どうか、君も、この中の一冊から、何かを拾って、君の人生を切りひらいてくれたまえ。たった一人の君に開放する」…。『若州一滴文庫』は、おおい町出身の小説家である水上勉が、そんな想いを込めて1985年に開設しました。

季節の花が咲く庭園の中に、児童図書コーナーのある図書室や水上が集めた美術作品などを展示するギャラリーを設けた「本館」、水上作品に登場する人物の竹人形を展示する「竹人形館」、水上ゆかりの竹人形文楽を上演する「くるま椅子劇場」、ダムに沈むはずだった古民家を移設した「茅葺館」、憩いの場となる「六角堂」が点在しています。

「町が貧しかった時代、若い父親や母親が町の将来と子どもたちのために何かできないかと、おおい町出身の水上のもとへ相談に行きました。事情を聞いた水上が、故郷の子どもたちのために約2万冊の蔵書を寄贈し、すべて自費で建てたのがこの施設で、他の公共施設とは大きくコンセプトが異なるところです」と学芸員を務める下森弘之さんは語ります。

名称の『若州』はこの地域を表す「若狭の国」、『一滴』は幕末明治に活躍したおおい町出身の禅僧である儀山善来の「一滴の水も粗末にするな」という故事に由来するものです。

暗闇に揺らめく竹林の幽玄の美、『くるま椅子劇場』。

風にそよぐ青々とした竹林の揺らめきを、漆黒の床に映し出す「くるま椅子劇場」。ガラス越しに広がる竹林は舞台の一部として取り込まれ、幽玄かつ静寂な美しさを醸し出しています。

ここは竹人形文楽として「越前竹人形」などが上演される劇場で、年1回、「若州人形座」による竹人形文楽の定期公演が行われます。

「観劇では、借景となる奥の竹林の中から竹人形が歩いてきて、気付いたら舞台にいるというような印象的な演出も見ることができます」と語る下森さん。

水上文学と力強くしなやかな竹人形が織りなす世界は、「一度見るとやめられない」と全国から訪れるリピーターが多く、チケットの入手が困難な人気の舞台となっています。

暗闇に浮かび上がるような幻想的な舞台は、その日の風や光の差し方で竹林の映り込みの表情が変化します。自然が作り出す風景はSNSで話題となり、近年は若い女性も訪れる人気スポットになっています。

どんな人も受け入れる、水上の想いを継ぐ交流の場。

3層構造の「本館」やく「るま椅子劇場」は、すべてバリアフリーです。「本館」は階段ではなくスロープを設け、「くるま椅子劇場」は車椅子の方も演者になれる空間となっています。そこには、「障がいを持った人もゆっくり見ていってほしい」という水上の想いがあります。

「『本館』は約40年前、『くるま椅子劇場』は約35年前に完成したのですが、水上は日本にバリアフリーの考えが入る前から、障がいを持った方も社会に出て人と関わり、役割を持つことを説いていました」と下森さん。

実は、『若州一滴文庫』は2000年12月に一度閉館したことがあります。創設者の水上が故郷の経済的な環境が整ったことから「一滴文庫の役割は終わった」と考え、文庫の閉館を決めたのです。その後、この施設で本を読み育ったかつての子どもたちが「NPO法人 一滴の里」を立ち上げ、管理運営と施設を拠点とした活動を実施。水上の想いを受け継ぎ、交流の輪を広げています。

「茅葺館」は2019年にリフォームし、大広間を活用したイベントなどを開催。囲炉裏のある「六角堂」は、休憩所としてお茶やコーヒー、甘味やそばを提供する賑わいの場となっています。

「来場者は、多くが県外の方です。水上の想いが込められた建物、伝統的な職人技が息づく建築物、幽玄な竹林を映す劇場、四季の花が彩る庭園など、お越しになられる方の目的はさまざまで、その方のご興味に合わせて案内させていただいています」と、下森さんはほほ笑みました。

『味一休』 美浜で食す、ふっくらうなぎと若狭湾の天然魚

名勝地、実はうなぎ料理店の激戦区。

若狭湾国定公園に含まれ、国の名勝にも指定されている三方五湖。その周辺が、実はうなぎ料理店の激戦区であることをご存知でしょうか。その中の一軒『味一休』は、うなぎはもちろん地元漁港に揚がった鮮度抜群の魚介類まで、納得のボリュームで楽しめると人気を集めている老舗和食店です。

民宿として創業した4代前には、既に提供を始めていたといううなぎ。創業当時のものに継ぎ足しながら今に伝わる“秘伝のタレ”には、美浜町産のはちみつが隠し味に使われており、サッパリとしながらもほんのりと感じる甘味とコクが印象的な味わいです。

これをうなぎにまとわせながら炭火でじっくり蒸し焼きにすることで、身はふっくら、皮はパリッという最高の仕上がりに。得も言われぬ香りに、運ばれて来た瞬間から食欲は刺激されっぱなしです。

一番人気は、うな重+刺身or天ぷらのセット。うなぎを楽しめる料理店は多いですが、若狭湾の海の幸を同時に堪能できるお店は珍しいので、両方楽しみたい欲張りさんにはぜひ足を運んでいただきたいお店です。

久々子湖のほとりで若狭路名物を。

三方五湖のひとつ・久々子湖のほとりにあり、若狭湾も目と鼻の先。そんな立地にあれば、うなぎ以外の魚介類も最上級であることは言うまでもありません。抜群の鮮度と味わいをすべて地の物でかなえられるのは、ここならではの贅沢です。

刺身は言うまでもなく、煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。最も美味しく味わえるようにそれぞれに合った調理が施された海の幸は、噛みしめるごとに優しい潮の香りと幸せを運んでくれます。

これらを余すことなく堪能したい!という方は「料理長おまかせコース」(要予約)をぜひ。毎朝、主人自ら市場で目利きしている旬の素材が奏でる味わいに間違いはありません。冬には寒ブリや敦賀ふぐ、越前ガニのコースも用意されていますので、地酒と共に至福のひと時をどうぞ。

「旅先では、そこでしか食べられないものが食べたい」というこだわり派の方におすすめしたいのは、嶺南地域でも提供されているお店が限られているブランド魚「若狭ぐじ」。鱗が逆立たないように丁寧に焼き上げる「若狭焼き」は、職人の技と粋が詰まった逸品です。

また来たくなる、そんな居心地の良さを。

現在お店を切り盛りしているのは、4代目の廣瀬 健一朗さんと若女将の悠希さん。「予約制のコースでも、ご相談いただければシーンに合わせた献立でお迎えできます。お気軽にお問合せください」と優しく話されるおふたりこそが、このお店の居心地の良さを作り出しているのだと分かります。

ゆったりと取られたテーブル席に、お子さんも安心して食事できる個室。大人数も対応できる座敷など、幅広いシーンに対応可能なのも心強いばかり。穏やかな時間が流れるこの場所で、四季の移ろいを直に感じながら舌鼓を打つ幸せをご堪能ください。

『アオハル農園』 完全無農薬が生み出す、クリアで爽やかな甘さのいちご

1粒50g以上ある「あす香」

よどみないすっきりした味わい。その違いは一口で分かる。

坂井市三国町にある『アオハル農園』は、全国的にも非常に珍しいいちごの無農薬栽培を行っている農園。社長の齊藤亜季さんは看護師として働いていましたが、「疾病予防の観点をもって人と関わりたい」と農家への転身を決意。「子どもたちに安心安全で美味しいいちごを食べて欲しい」との思いから、2020年にアオハル農園をオープンしました。

しばらくは減農薬栽培を行っていましたが、2023年からは完全無農薬を実現。虫と病気に好まれやすいいちごを無農薬で作ることは至難の業ですが、それを10棟すべてのハウスで実現したのです。

甘い香りが優しく立ち込めるハウスで作られているのは「紅ほっぺ」。甘みとほのかな酸味のバランスが絶妙で、日本人に長く愛され続けている品種です。この紅ほっぺ、一般的な糖度は10度前後ですが、アオハル農園のものはなんと15度以上!ヘタ近くの白い部分でも12度程もの甘さを誇ります。

食べて驚くのは、その味の透明感。糖度が15度以上あるにも関わらず、すっきりした味わいと程よい酸味に「こんなクリアないちご食べたことない!」と感動するはずです。

いちご狩りができるのは12~5月頃。販売も行っていますが、いちご狩りのハウスと共用で作られているため、予約してからの訪問がおすすめです。

ちなみに、1粒50g以上のものは「あす香」、贈答用箱詰めは「もも香」として販売されています。こちらは計画栽培となりますので、ご希望の場合はHPからのご予約をお忘れなく。

土づくりは味づくり。何気ないすべてが実りに繋がる。

この奇跡的な味の実現は、無農薬での果樹栽培に実績を持つ無農薬栽培インストラクター・玉城さんの腕によるものです。

まず、取り掛かったのは昔ながらの土耕栽培。近年、いちご栽培における主流は高設栽培ですが、「やはり土から自然の恵みを直接吸い上げるので、粒が大きく成長しやすいですね」と玉城さん。もちろん土作りでも化学肥料は使いません。

また液肥のひとつには木酢液を使用。これが光合成を活性化させて、糖度を上げるのだとか。「もうひとつ特長的なのが黒糖です。液肥に配合するんですが、これも糖度を高めるのに一役買っています」とにっこり。結果として、土からもいちごからも残留農薬の検出はゼロです。

他にも、マルチを止めるピンの刺し方など、見落としがちなポイントにも工夫が詰まっています。気が遠くなるような積み重ねの末に辿り着いた至福の味わいには、納得しかありません。

目指すは、福井県産フルーツが鈴なりの果樹園。

実はフルーツの自給率が高くない福井県。そこでアオハル農園では、福井県ではどの果樹が無農薬栽培に向いているのかの実証実験を始めました。
玉城さん曰く、大切なのはその地域をよく知ること。「害虫を食べてくれる虫もいれば、病気を予防してくれる菌もいる。とにかくその土地をしっかり理解することがスタートです」と続けます。

ぶどうに柿、梨、栗、グミ……。アオハル農園が、メイド・イン・福井の果物であふれかえる日が待ち遠しいばかりです。

『Beer Stand Pivo』 広く愛されるピルスナービールを、もっと美味しく

Beer Stand Pivo

美味しいビールに隠された“注ぎ方”の重要性。

県内随一のクラフトビールの取り扱い数を誇る赤尾酒店。そのオーナーである奥平さんがオープンしたのが、ピルスナービールのみを取り扱う立ち飲み屋『Beer Stand Pivo』です。注ぎ方やグラスの冷やし方で変化する味わいを楽しむ、ビール好きにはたまらないスポットです。

「ビール」と聞くと大手メーカーの黄金色のものを浮かべる人が多いと思いますが、まさにそれこそがピルスナービール。現在、国内に流通している約9割がピルスナービールであり、日本人にとって最もなじみ深いビールだといえます。こちらでいただけるのは「ピルスナーの元祖」の名を持つピルスナーウルケルと、アサヒのマルエフ、そしてサッポロ黒ラベルの3種類です。

名物となっているピルスナーウルケルは、泡と液体の調和が美味しいビール。クリーミーな泡と麦の旨みが凝縮された味わいに魅了される人が後を絶ちません。泡だけの注ぎ方もあり、”泡はいらない”なんていう人ほどハマったりする不思議な飲み方です。

注ぎ方による味わいの変化を楽しみたい人には、飲みなれているマルエフや黒ラベルがおすすめ。1度つぎ、2度つぎ、3度つぎ、マイルドつぎがあり、飲んでみるとその違いは一目瞭然。ぜひ飲み比べて、自分好みの注ぎ方を見つけましょう。

突き詰めたからこそ見えてきた、大手メーカーの凄さ。

「クラフトビールを扱うお酒屋さんが、なぜ大手メーカーのピルスナービールのお店を?」と思った方もいると思います。そこにあるのは“だからこそ”の理由です。

「実は僕も“クラフトビールの方が”って思ってた時期があるんです。でも年間300種類くらいテイスティングしていると、まず価格がネックになってくる。もちろんブルワリーごとに味は全く違うし、同じブルワリーでも味にバラつきがあったり。それが面白さでもあるんですが、一方で大手メーカーは年間通して味も値段も安定しているうえに高品質。これは本当にすごいことだと気付いたんです」。

そんなピルスナービールを「ちゃんと美味しく提供したい」という思いで始めたのがPivo。大手メーカーが自信を持って造り出した味わいを、満点に近い状態で提供し続けることが目標です。

その実現に必要だったのが、一般的なサーバーの4~5倍の流量がある「スイングカラン」。操作に技量が求められますが、ビアホールなどで注ぎの名手たちに愛されてきたサーバーです。

うまく泡立たせて適度に炭酸を抜いたビールは、苦みや麦の甘みも生き物のように変化していきます。造り手と注ぎ手のこだわりが詰まった一杯を、心行くまで堪能しましょう。

いつもの味が、いつでもそこにある。

「ここをどう使いたいかは、お客さんに決めていただければ」と奥平さん。一軒目の前の最初の一杯や待ち合わせ場所に、食事後のちょい飲みに、タクシー待ちのひと息に…… 使い方は自在です。老若男女問わず多くのビール好きが集う中、ひとり時間を楽しむ女性客も多いとのこと。お店の居心地のよさが、自然と人を惹きつけているようです。

あそこにいけば、必ず美味しいビールが飲める。そんな“変わらない安心感”があるのがPivo。時折、オーナーの気まぐれで開催される液種変更イベントもまた、楽しみのひとつです。

「とにかく美味しいビールが飲みたい!」と思ったその時は、心の赴くままふらっとお立ち寄りください。

『うるしの里会館』 五感に響き、毎日を刺激する越前漆器

見えなかった“モノづくり”が見える、分かる。

越前漆器の生産地・鯖江市河和田地区にある『うるしの里会館』が、2024年春にリニューアルオープン。1500年以上の歴史を持つ越前漆器をもっと気軽に使ってほしいと、今まで以上に見て・触れて・体験できるスポットとして生まれ変わりました。

「越前漆器」とは、木地製作、塗り、加飾といったすべての工程を河和田地区で行っている漆器のこと。館内の至る所には、各工程を詳細に解説したパネルや漆器作りに不可欠であった昔ながらの道具などが展示されていて、越前漆器の成り立ちや歴史に至るまで知識を深めることができます。

加えて、常設の展示スペースには各種受賞作品がずらり。職人技の結集を、至近距離で見ることができるのも魅力です。

また、隣接する「職人工房」では伝統工芸士たちによる実演の見学も可能。実演される工程は日替わりですが、繊細な動きから繰り出される匠の技はいずれも鮮やかな魔法のよう。タイミングが合えば、職人さん達と直接お話をすることもできますので、ぜひ気軽に覗いてみましょう。

“高品質がお買い得”なのは、産地だからこそ。

リニューアルに伴い、ミュージアムショップもバージョンアップ。なんと1,800点ものアイテムが並び、そのすべてが“産地価格”で購入できるというのは嬉しい限りです。

サイズも色も豊富に取り揃えられた、お椀や食器、箸、カトラリー、弁当箱、お盆、お重など多彩なアイテムは目移り必至。新作や食洗機対応、アウトレットといったコーナーも設けられ、伝統的なものから現代的なデザインまで魅力的な逸品に溢れています。
日常に取り入れやすいデザイン・アイテムも多く、「漆器ライフを始めたい」と考えている人の入口にも最適です。

中~上級者におすすめしたいのは蒔絵体験セット。解説動画を見ながら自分のタイミング・ペースで挑戦でき、世界に一つだけの名刺入れやトレーが作れるとあって密かに人気を集めています。

紹介しきれないほどのアイテムが並ぶミュージアムショップ。休憩スペースも設けられていますので、河和田の四季にほっと一息つきながらゆっくりとお買い物を楽しめます。

自分で作るワンアンドオンリーの漆器。

せっかく河和田地区に足を運ぶなら、理想の漆器を作るワークショップもおすすめです。

コースは2つ。1つ目は絵付け、沈金、拭き漆のいずれかを体験できる本格的なコース。2日前までの予約が必要ですが、越前漆器の職人による指導のもと約1時間でお椀やお盆、手鏡などお好きなアイテムを自分好みに仕上げることができます。

もう1つは、予約不要でスプーンやミニマグなどに絵付けができるコース。こちらは会館スタッフの方が手順を教えてくれ、所要時間は30分ほどと気軽に挑戦しやすくなっています。自分の手で仕上げた漆器は、思い出が詰まった特別なひと品になることでしょう。

越前漆器に盛りつけられた河和田を味わう。

ホッとする味わいが魅力の館内レストラン「椀椀(わんわん)」では、地物をふんだんに使ったメニューを楽しむことができます。特に、河和田地区に古くから伝わる伝統調味料「山うに」は、一食の価値あり。この地域特産の桑茶と併せて購入することもでき、お土産にもぴったりです。

使われている器はもちろん越前漆器で、気に入った場合はミュージアムショップでの購入もできます。使い心地も吟味しながら、食事をお楽しみください。

自然豊かな河和田地区の風景が至る所にあしらわれた会館は、毎年秋に開催されるものづくりの現場を見学・体験できるイベント「RENEW」のメイン会場にもなっています。
近隣には直営店を併設している工房もあり、産地めぐりの拠点にもうってつけです。漆器のある暮らしを始めたい人も深めたい人も、ぜひ新しくなった『うるしの里会館』へお越しください。

『白山ワイナリー』 自家農園から始まる大野のワインの物語

生命力を感じ、味わう、特別なワイン。

福井県の中でも、とびきり豊かな自然に囲まれた大野市阪谷(さかだに)地区でしか作れない地ワインがあります。手掛けているのは『白山ワイナリー』。希少性の高い「山ぶどう」の栽培からワイン造りまで、自分たちの手で行っている醸造所です。

阪谷地区を含む大野市は盆地で湿気がたまりやすく、ヨーロッパ系品種のぶどう栽培には向いていません。しかし、白山連峰の一角をなす経ヶ岳(きょうがたけ)の麓に位置する阪谷地区は扇状地となっており水はけがよいため、山ぶどうの栽培には適した環境だったようです。その白山系の恵みをグッと凝縮し、誕生したのが「白山やまぶどうワイン樽」です。

厳しい寒暖差が育む山ぶどうは、強い酸味と野趣あふれる力強さが特徴。ワインになっても存在感を見せるその特徴は、スタッフの玉木さんも「飲み頃は、仕込んでから5年後くらい。それで少し酸が落ち着くという感じですね」と笑うほどです。

山ぶどうの味わいはもちろん、阪谷という風土そのものが感じられる「白山やまぶどうワイン樽」。まさにこの土地でしか作れず、この土地でしか買えない、比類なき地ワインです。

山ぶどうの魅力を生かしながら、飲みやすさも実現。

収穫量が少なく個性も強いため、自生種の山ぶどうのみでワインを作り続けるのは難しい面もあります。そこで誕生したのが、アジア各地に自生する山ぶどうを交配させた日本オリジナル品種「小公子」。すっきりした酸味と豊かな果実味が特徴で、エレガントな香りが楽しめると人気を集めています。

阪谷産の小公子100%で作られた赤ワインは、黒にも見間違うほどの深い紅色。一見強い渋みを連想させますが、口に含んだ瞬間の軽やかさには驚かされます。
複雑に絡み合う味わいのバランスが秀逸で、飲み終えてもほんのり色づいているグラスにも、その果実味の豊かさを感じます。渋みはほとんど感じられないため、赤が苦手という人でも心地よく飲み進められるおすすめのワインです。

他にも、山ぶどう交配種を使ったオリジナル地ワインが10種類以上も並ぶ『白山ワイナリー』。お好みやシーン、料理、おつまみに合わせて選びたくなるラインナップは目移り必至です。

パートナーは大自然。白山連峰がつむぐ恵と絆。

こちらへは、ぜひ時間に余裕を持ってお越しください。そして、ぜひスタッフさんとの会話まで満喫してほしいのです。

そもそも「山ぶどう」とは、どんな “ぶどう” なのでしょうか。
「実は雌雄がある珍しいぶどう、とお話しするだけでほとんどの方が驚かれますね。山ぶどうにまつわる知識を少し知るだけでも、味わいって変わると思うんです。ぜひお気軽にお尋ねください」と玉木さんは穏やかに笑います。

今は山ぶどう中心のラインナップですが、今後は福井県産の果樹を使ったワインを増やしていく予定です。既に若狭の梅やあわらの梨を使ったスパークリングワインが登場しており、この先の充実にも期待が膨らみます。

ぶどうの収穫や仕込みのお手伝いができる醸造体験も毎年大人気。大自然の恵みと人の絆がもたらす心豊かなひと時が、今日も美味しい地ワインを醸しています。

三国湊の魅力を完全ガイド!歴史、文化、グルメを満喫するレトロな旅

福井県を代表する観光地・東尋坊からほど近い三国湊には、江戸時代の町屋をリノベーションしたカフェやレストラン、宿泊施設などが立ち並び、風情あるレトロな町並みはまち歩きにもぴったり。この記事では、三国湊の歴史や地元民おすすめのスポットなどを紹介します。ぜひ福井観光の際の参考にしてみてください。

三国湊へのアクセス

三国湊までのアクセスを紹介します。
三国湊までは私鉄の駅から徒歩圏内なので、公共交通機関でもアクセス可能です。無料の駐車場も数カ所あり、車でのアクセスも便利です。

公共交通でのアクセス

<JR福井駅から>
JR福井駅→えちぜん鉄道三国芦原線(約50分)→えちぜん鉄道三国駅→徒歩(約5分)
<JR金沢駅から>
JR金沢駅→JR北陸本線(約35分)→JR芦原温泉駅→京福バス(約35分)→えちぜん鉄道三国駅バス停で下車→徒歩(約5分)

福井駅から三国湊までは約55分、金沢駅からは約1時間15分でアクセスできます。(北陸新幹線延伸後は新幹線利用でさらに短時間でアクセス可)
鉄道やバスの便数は路線によって限られています。ダイヤは出発前に確認しましょう。

車でのアクセス

<福井駅から>
JR福井駅→(約35分)→三国湊
<JR金沢駅から>
JR金沢駅→(約1時間10分)→三国湊 ※有料道路を使用した場合

高速道路の最寄りICは北陸自動車道「金津IC」です。金津ICから三国湊までは約20分です。

三国湊は「東尋坊」からも近く、車で約8分、バスで約8分(京福バス「85:東尋坊線」で「三國湊北前通り」バス停下車)です。東尋坊に行くなら、ぜひ三国湊へもあわせて立ち寄ってみては。

駐車場

三国湊「きたまえ通り」周辺に無料駐車場が2箇所あります。
また、「きたまえ通り」から歩いてすぐの坂井市商工会みくに支所前の無料駐車場も利用できます。こちらの駐車場は比較的広いので停めやすいです。

三国湊の魅力を発見

古くから水運による物流の拠点だった三国湊(みくにみなと)には、歴史・文化はもちろんのこと、格子戸が連なる町家や、豪商の面影が残る歴史的建造物など、情緒あるレトロな町並みが残っています。

江戸時代の町家「岸名家」や大正の近代化遺産「旧森田銀行本店」のほか、蔵を改装したカフェやレストラン、雑貨店などが立ち並ぶ風情ある街並みは、まち歩きにもぴったりです。

三国湊を訪れるなら、地元で獲れた新鮮な海の幸を使った料理や、伝統的な郷土料理など、港町ならではの贅沢なグルメ体験も外せません。冬の味覚の王様「越前がに」はもちろん、三国特産の甘エビやガサエビ、もみわかめや塩ウニなど、ぜひ三国ならではの新鮮な海の幸を味わってみてください。

三国湊の歴史と文化

古来より水運による物流の拠点だった三国湊は、江戸中期にそれまでの水運・海運から海上航路へと大きく発達し「北前船交易」が始まると、物流の一大集積地となり一層にぎわい始めました。湊町には北前船を所有する廻船問屋や商店らが軒を並べ、町は大きく発展していきました。

その名残から、今も北前船が残していった歴史・文化、格子戸が連なる町家、豪商の面影が残る歴史的建造物など、情緒ある町並みが残っています。

三国湊にいくならここ!おすすめの観光スポット6選

ここからは、三国湊を観光する際に押さえておきたいスポットを紹介します。三国湊散策をより楽しみたい方は、ボランディアガイドさんの案内とともに巡るのがおすすめ。より深く三国湊散策を楽しめること間違いなしです。

ボランディアガイドのお申込み・お問合せは下記へ
<ボランティアガイドきたまえ三国>
TEL:0776-82-0947

【マチノクラ】

三国湊のまち歩きは、「マチノクラ」からのスタートがおすすめです。三国湊の海運の歴史と文学をテーマにしたミュージアムで、三国湊の概要を知ってから巡ると、より深く三国湊を楽しめますよ。入場は有料。(旧岸名家とのセット割引入場券利用で50円割引き)

INFORMAITON

マチノクラ
【開館時間 】 10時~16時
【休館日】 毎週水曜日(祝日の場合は開館)・年末年始
【訪問時期】 通年
【入場料】 150円(中学生以下は無料) ※旧岸名家との共通入場券あり 200円
【住所】 福井県坂井市三国町北本町4丁目6-48(地図
【アクセス】 北陸道金津ICから国道305号経由 約20分
       えちぜん鉄道三国駅から徒歩 約7分
【駐車場】 なし ※近隣の無料駐車場をご利用ください
【Tel】 0776-82-8392
【HP】 http://mikunikaisyo.org/machinokura-2

【旧森田銀行本店】

洋風の外観が目を引く「旧森田銀行本店」は、三国湊の豪商森田家が創業した森田銀行の新本店として大正9年(1920年)に建てられました。天井の漆喰模様など、細部にまで施された繊細な装飾や彫刻が特徴です。

INFORMATION

旧森田銀行本店
【開館時間 】 9時~17時
【休館日 】 月曜日(祝日は除く)・年末年始
【訪問時期 】 通年
【入場料】 無料
【住所】 坂井市三国町南本町3-3-26(地図
【アクセス】 JR芦原温泉駅から三国駅行き京福バス「三国駅」下車徒歩7分
北陸自動車道金津ICから車で25分
【駐車場】 なし ※近隣の無料駐車場をご利用ください
【TEL】 0776-82-0299
【HP】 http://mikunikaisyo.org/morita/facilities

【旧岸名家】

三国湊の商業の中心だった北前船交易において材木商を営む豪商であった岸名家。江戸末期に三国独特の建築様式「かぐら建て」で建てられた「旧岸名家」は、国の登録有形文化財に指定されています。そのまま残されている帳場や畳の間の奥にある「水琴窟(すいきんくつ)」などが見どころ。

INFORMATION

旧岸名家
【開館時間 】 9時~17時
【定休日】 水曜日(祝日の場合は開館)・年末年始
【訪問時期 】 通年
【入場料】 100円 ※マチノクラ(150円)との共通入場券あり 200円
【住所】 福井県坂井市三国町北本町4-6-54(地図
【アクセス】 JR芦原温泉駅から三国駅行き京福バス「三国駅」下車徒歩7分
北陸自動車道金津ICから車で25分
【駐車場】 なし ※近隣の無料駐車場をご利用ください
【TEL】 0776-82-0947
【HP】https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kankou/kanko-bunka/kanko/rekishi/kishinake.html

【三国湊町家館】

三国湊きたまえ通りにある「三国湊町町家館」は、江戸時代に建てられた商家を利用した、観光案内所やまち歩きの休憩所となっています。ガイドマップの設置やレンタサイクルなどがあり、「三国祭」の山車巡航の様子などをビデオで見ることもできます。

INFORMATION

三国湊町町家館
【開館時間】 9時~17時
【休館日】水曜日、年末年始
【訪問時期】 通年
【入場料】 無料
【住所】 坂井市三国町北本町4-6-55(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津インターチェンジから車で約20分
えちぜん鉄道三国駅より徒歩約5分
【駐車場】 なし ※近隣の無料駐車場をご利用ください
【Tel】 0776-82-8392
【HP】 https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kankou/kanko-bunka/kanko/annaijo/minato-machiya.html
【備考】 レンタサイクル1時間300円

【三國湊座】

三國湊座」は、三国湊のまち歩きやクルージング、レンタサイクルなどの町中ツーリストセンターです。福井県産ビーフや三国特産のらっきょうで作るご当地グルメ「三国バーガー」が人気。三国の名産品の販売やイベントの開催も行なっています。

INFORMATION

三國湊座
【時間】 10時~17時
【定休日】 毎週水曜日
【訪問時期】 通年
【入場料】 無料
【住所】 福井県坂井市三国町北本町4-6-48(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津インターチェンジから車で約20分
       えちぜん鉄道三国駅より徒歩約5分
【駐車場】 無料駐車場有り(8台)
【TEL】 0776-81-3921
【HP】 https://mikuni-minato.jp/za/

【瀧谷寺(たきだんじ)】

永和元年(1375年)に創建された三国町最古の寺院「瀧谷寺(たきだんじ)」は、国指定重要文化財の本堂、観音堂、庫裏、山門、鎮守堂、開山堂などの貴重な建造物、国の名勝となっている美しい山水庭園、宝仏殿などが見所です。山門へと続く杉並木の参道を歩くと、静寂な雰囲気とともに心穏やかに癒されます。

INFORMATION

瀧谷寺(たきだんじ)
【時間】 8時〜17時(11月〜2月は8時〜16時30分)
【定休日】 なし
【訪問時期】 通年
【拝観料】大人:500円 中高生:300円 小人:200円
【住所】坂井市三国町滝谷1-7-15(地図
【アクセス】えちぜん鉄道三国駅から徒歩10分
北陸自動車道金津ICから車で25分
【駐車場】無料駐車場有り
【TEL】0776-82-0216
【HP】http://www.takidanji.or.jp/

三国湊の風情を感じる宿泊施設6選

三国湊周辺には、港町の風情を感じながら過ごすのにぴったりな宿泊施設がいくつもあります。ここからは三国湊で過ごすのにおすすめしたい宿泊施設を紹介します。

【詰所三國】

詰所三國

三国湊の中心にある、築130年以上の町家をリノベーションしたゲストハウス。1日2組限定で、人数や用途により1軒丸ごと貸切も可能。備え付けの調理器具、地元の人が作る季節のレシピや材料が購入できるお店のマップを活用して、三国湊に暮らすように泊まる非日常体験を。

INFORMATION

詰所三國
【住所】 福井県坂井市三国町南本町3-3-17(地図
【アクセス】 えちぜん鉄道 三国駅より徒歩5分
【駐車場】 あり
【TEL】 080-2964-9613
【HP】 https://tsumesyomikuni.jp/

【みくに隠居処】

みくに隠居処

三国サンセットビーチ沿いにある「みくに隠居処」は、地元で採れた新鮮な魚介を楽しめるお宿。食事処としての利用も可能で、三国の海の目の前という立地ならでは、「海釣り体験」などの体験プログラムもあります。日本海を一望できるオーシャンビューテラスや美人の湯として知られる三国温泉を源泉かけ流しで楽しめます。

INFORMATION

みくに隠居処
【住所】 福井県坂井市三国町宿3-7-22( 地図
【アクセス】 三国港駅徒歩約8分
東尋坊から車で5分 北陸自動車道金津IC(もっとも近いIC)より車で約25分
【駐車場】 あり
【TEL】 0776-82-8558
【HP】 https://inkyojo.jp

【三国オーシャンリゾート&ホテル】

三国オーシャン&リゾートホテル

三国湊から少し足を伸ばした高台の上にある「三国オーシャンリゾート&ホテル」。水に濡れるとブルーに発色する福井特産の笏谷石が敷かれた浴槽や、珍しい畳敷きの浴槽など個性あふれる温泉が人気。丘の上にあり、客室からの美しい夕景と日本海の眺望に癒されるお宿。

INFORMATION

三国オーシャンリゾート&ホテル
【住所】 福井県坂井市三国町緑ケ丘4-4-8(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津ICより車で約20分
えちぜん鉄道「三国駅」より徒歩約13分
【駐車場】 無料駐車場有り
【TEL】 0776-81-3111
【HP】 https://breezbay-group.com/mikuni-ocean/

【大平庵】

宿から近い三国港に揚がった魚介類を中心とした海の幸を存分に楽しめるお宿。特にランチの「三国海鮮手巻き寿司」は地元でも大人気。三国の目の前なので、日本海に沈む夕陽の眺望や100%源泉かけ流しの温泉を堪能できます。

INFORMATION

大平庵
【住所】 福井県坂井市三国町宿3-12-22(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津ICより車で約25分
【駐車場】 三国サンセットビーチの駐車場へお停めください。
※夏の期間は別途駐車料金がかかります。
【TEL】 0776-43-1977
【HP】 https://taiheian.jp/

【東尋坊三国温泉 あらや】

三国湊から車で約10分、国定公園に指定される越前松島の高台にある「東尋坊三国温泉 あらや」は、客室、お食事処、温泉、どのお部屋からも日本海と空のパノラマを見晴らせるお宿。料理、温泉、眺望と魅力が揃ったこちらのお宿は東尋坊へも近く、三国湊だけでなく海辺を楽しみたい方にもおすすめ。

INFORMATION

東尋坊三国温泉 あらや
【住所】 福井県坂井市三国町梶38-37-2(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津ICより車で約20分
【駐車場】 あり 越前加賀海岸国定公園「越前松島」入口駐車場
【TEL】 0776-81-3522
【HP】 https://e-araya.com/

【民宿ふるき】

ふるき

三国湊から九頭龍川の対岸側にある、鮮魚店直営の宿「民宿 ふるき」。自ら市場で競り落とす確かな品質の鮮魚が楽しめる“魚屋さんの宿”として人気のお宿。食事のみの利用もできる魚好きに愛されるお宿です。

INFORMATION

民宿 ふるき
【住所】 福井県坂井市三国町新保40-26-1(地図
【アクセス】 北陸自動車道金津ICより車で約15分
【駐車場】 あり(20台)
【TEL】 0776-82-5800
【HP】 https://furuki.biz/

三国湊に来たら絶対に行きたいレストラン・カフェ5選

ここからは三国湊まち歩きに欠かせないグルメスポットを紹介します。三国湊では、風情あるレトロな建物の趣だけでなく、三国ならではの美食体験も楽しめます。

【S’Amuser サミュゼ】

S'Amuser サミュゼ

三国湊を象徴する存在だった骨董店の大正時代の古い建物をリノベーションした外観が目を引く「S’Amuser サミュゼ」。地元三国の素材を中心とした“三国フレンチ”を提供。ミシュラン北陸版にも掲載された、丁寧で上質な味を楽しめる名店。

INFORMATION

S’Amuser サミュゼ
【営業時間】 11:30〜13:30 / 18:00〜21:30
【定休日】 火曜日
【住所】 福井県坂井市三国町北本町4-5-31(地図
【アクセス】えちぜん鉄道三国駅から徒歩6分
【駐車場】 あり(6台)
【TEL】 0776-97-9237
【HP】 http://samuser.jp/

【ことこと koto.koto.】

ことこと

明治初期の蔵をリノベーションしたマクロビカフェ。本格的なマクロビ料理と体にやさしいスイーツやドリンクを提供。肉を使わない大豆ミートや発酵調味料などで素材の旨みを引き出したメニューが楽しめます。

INFORMATION

ことこと koto.koto.
【営業時間】 11:30〜16:00
【定休日】 日曜・月曜・火曜(不定休あり)
【住所】 福井県坂井市三国町南本町3-3-34(地図
【アクセス】|えちぜん鉄道三国駅から徒歩4分
【駐車場】あり(4台)
【TEL】 0776-81-2000
【HP】 https://www.kotokoto-fukui.com/

【大和甘林堂】

大和甘林堂

創業享保4(1719)年の“超”老舗和菓子店。求肥で餡を包みきな粉をまぶした「鶯餅(うぐいすもち)」は三国を代表する和菓子として知られています。店頭で注文すると出来立てを用意して丁寧に紙に包んでくれます。

INFORMATION

大和甘林堂
【営業時間】 8:00〜18:00
【定休日】 水曜日
【住所】 福井県坂井市三国町北本町4-4-52(地図
【アクセス】 えちぜん鉄道三国駅より徒歩4分
【駐車場】 あり(8台)
【TEL】 0776-82-0046

【バードランド】

バードランド

三国湊から少し足を伸ばしたところにあるナポリピッツアの名店。ナポリ本拠の「真のナポリピッツァ協会」の認定店にも選ばれています。定番の「マルゲリータ」以外にも、福井のへしこを使ったピッツァや冬のせいこがにのピッツァも人気。

INFORMATION

バードランド
【営業時間】 11:00~15:00 / 17:00〜21:00(土日祝 17:30から)
【定休日】 月曜、木曜不定休
【住所】 福井県坂井市三国町緑ヶ丘4-19-21(地図
【アクセス】えちぜん鉄道三国駅より徒歩約20分 / 金津ICより車で約20分
【駐車場】 あり(16台)
【TEL】 0776-82-5778
【HP】 https://www.birdland1989.com/

【ポルタの喫茶室】

三国湊から車で5分ほどの坂道の途中にある「ポルタの喫茶室」は、どこか懐かしい雰囲気が居心地のよい喫茶店。自家焙煎のスペシャリティコーヒーや、毎朝焼きあげる自家製パンを使ったモーニングなどが楽しめます。

INFORMATION

ポルタの喫茶室
【営業時間】 7:30〜17:00
【定休日】 木曜日、金曜日
【住所】 福井県坂井市三国町運動公園2-1-1(地図
【アクセス】えちぜん鉄道三国駅より徒歩約20分 / 金津ICより車で約20分
【駐車場】 あり
【HP】 https://portaworks.stores.jp/

グルメ以外も楽しみたい!三国湊の情緒あふれるおすすめスポット2選

三国湊には、グルメスポット以外にも三国湊ならではの情緒を感じられるスポットがあります。歴史ある港町の趣を感じる素敵なスポットをご紹介します。

【みくに園】

みくに園

「三國湊きたまえ通り」にある盆栽店。ミニ盆栽がずらりと並ぶ店内は小さなギャラリーのようで見ているだけでも癒されます。完成品だけでなく、好みの器や植物を選んでオーダーすることもできます。自分でミニ盆栽が作れるワークショップもおすすめ。

みくに園
【営業時間】12:00〜18:00
【定休日】 HPをご確認ください
【住所】 福井県坂井市三国町南本町3-2-10(地図
【アクセス】 えちぜん鉄道三国駅から徒歩 10分
【駐車場】 あり(3台)
【TEL】 0776-50-2548
【HP】 https://minato.bonsai-mikunien.com/

【三国提灯 いとや】

三国提灯 いとや

三国祭りや三国花火などのイベントでも目を引く「三国提灯」を製作する「いとや」。他県では分業される12の工程を全て手作業で仕上げています。完全予約制のワークショップも観光客に人気。時間のない方には手作りキットもあります。

INFORMATION

三国提灯 いとや
【営業時間】 8:00〜21:00
【定休日】 水曜日
【住所】 福井県坂井市三国町南本町2-3-29( 地図
【アクセス】 えちぜん鉄道三国駅から徒歩 6分
【駐車場】 あり
【TEL】 0776-81-3574
【HP】 http://itoya-chouchin.jp/

貴重な「ふくい甘えび」を使った甘海老丼づくり体験

甘エビ丼づくり体験

旅の思い出に、こちらの三国湊ならではのグルメ体験はいかがでしょうか。
三国港で毎年4月に最盛期を迎える「ふくい甘えび」。近海で獲れた新鮮な甘えびは、とろっとした粘りと甘味たっぷりの、一度食べたら忘れられない味です。
みくに隠居処」では、その「ふくい甘えび」を使った甘海老丼づくり体験ができます。期間限定でしか味わえない極上の味をぜひ、自分ならではの盛り付けで味わってみてください。

INFORMATION

甘海老丼づくり体験
【実施期間】 4月 ※ご要望により5月〜6月も実施可能の場合あり(詳しくはお問い合わせください)
【時間】 体験|10:00〜11:00 実食|11:00〜11:45
【対象】 4歳から
【定員】 1~20人
【申込み】 1日前までに予約サイトから要予約
【予約サイト】 https://inkyojo.jp/activity/#spring
【実施場所】 「みくに隠居処」 福井県坂井市三国町宿3-7-22( 地図
【アクセス】 えちぜん鉄道三国港駅より徒歩約8分 / 北陸自動車道金津ICより車で約25分
【駐車場】 あり
【TEL】 0776-82-8558

北陸三大祭りの1つ!活気あふれる三国祭

三国提灯 いとや
画像引用:https://itoya-chouchin.jp/stories/stories-4/

三国の町が一年で最も活気づくのが、江戸時代から続いている三国神社の例大祭「三国祭」。福井県指定無形民族文化財の「三国祭」は、毎年5月19日から21日まで三日間に渡り行われ、毎年十数万人の人が訪れます。
勇壮な武者人形を載せた山車(やま)が三味線・笛・太鼓ばやしにのり町を練り歩く光景は圧巻です!地元民も毎年楽しみにしているお祭りを、ぜひ一度体感してみてください。

三国祭の詳細・駐車場や無料シャトルバスの情報については公式サイトをご覧ください。
三国祭り公式サイト:https://mikunimatsuri.com/

まとめ

今回は情緒あふれるレトロな町並みが残る日本海の港町“三国湊”の魅力を紹介しました。
福井観光の際には、東尋坊だけでなくぜひ三国湊にもぜひ立ち寄って、潮風と港町風情を感じるひと時を過ごしてみてくださいね。

『寿し丸勘』 敦賀ならではの味わいを、五感で堪能する

敦賀の地魚を、江戸前風のおまかせスタイルで味わう。

JR敦賀駅から徒歩15分、細い路地に佇む隠れ家のような『寿し丸勘』。明るく落ち着いた店内で、店長の池田幸巨さんが握る江戸前風の寿司をおまかせスタイルで楽しめます。

「うちは8〜9割は地物で、基本的に毎日、市場で全て天然物にこだわって仕入れています。北陸の中でも福井の魚は美味しく、金沢や富山と全然ひけをとりません。敦賀や若狭の魚の美味しさを、たくさんの方に知っていただきたいですね」と池田さんは熱く語ります。

昼は「地魚中心のおまかせ握り」2種、夜はおつまみがついた「おまかせコース」をご用意。池田さんが語る季節の寿司の背景にあるストーリーも含め、ゆっくりその味わいを堪能できます。

「おまかせといっても、堅苦しくならないよう、お客さまとお話ししながらお寿司を出させていただいています。もともと僕はおしゃべり好きなんですよ」と気さくに笑う池田さん。

敦賀産の希少な赤ウニは、イカに乗せて。ノドグロは皮目だけ少し炙って脂を溶かし、甘みを出して。サワラは、1週間じっくり寝かせて熟成させて…。選び抜かれた福井の地酒を合わせて、次はどんなお寿司が出てくるのかワクワクするひとときも、『寿し丸勘』ならではの醍醐味です。

季節の素材、職人の仕事、福井の魅力を五感でいただく。

魚はもちろん「店内も、福井を意識したものを取り入れています」と池田さん。カウンター正面の紺色の壁紙は、福井の伝統工芸品越前和紙を使用。包丁は約700年の歴史を誇る越前打刃物。器は河和田塗りとも呼ばれる越前漆器や、石川県の作家が手がけた焼き物などを用いています。

「器も含めて、お寿司の美しさを見てもらえたら。単に新鮮な魚を切って出すのではなく、ひとつの完成品としてお寿司を楽しんでいただきたいですね」と想いを語ります。

味も香りも見た目も五感で楽しめるよう、店の室礼も器も極力シンプルに。河和田塗りの台形の器は、立体的な造形に寿司の美しさが映えるよう計算され尽くしています。

「通常、江戸前のお寿司はマグロが多いので朱系の色は避けるのですが、日本海の地魚は白身が多いので、あえてこの色味にしています。みなさん、びっくりしますね」とニッコリ。

季節の地魚を選び、職人が丁寧に仕事を施した寿司が、器という舞台の主人公。ひとくち頬張れば、ここでしか出会えない極上の美味しい物語が始まります。

欅のカウンターがある、和モダンな空間にリノベーション。

『寿し丸勘』は、1969年に池田さんの父親が兄弟で創業しました。1984年、それぞれ独立して店を構えることになり、敦賀市の中心部に移転。2000年に、池田さんが大阪から帰郷し、父親のもとで寿司職人として修業を重ねてきました。

父親が引退し、2023年末、ひとりで切り盛りできるよう、カウンターと個室で8〜10人程度がくつろげる店舗にリニューアル。和の雰囲気を残しながらモダンな空間に生まれ変わりました。

一枚板の欅のカウンター正面に掲げたインパクトある書は、父親の代から受け継ぐものだそう。「欅の切り株に記したもので、魚を3つ合わせて『せん』と読みます。地魚を扱うというお店のコンセプトは変えず、お客さまのニーズに合うよう現代風に改装しました」と池田さん。

現在、お客さまは県外客が多く、京阪神や中部地区から、こちらの寿司を目当てに訪れる人もいるといいます。「観光客の方が7割位でしょうか。20代の若い方から70代のご年配の方まで、バランスよく来ていただいています」と池田さんはほほ笑みます。

『ラ プティプラージュ』 湊町小浜のビストロで、笑顔になれる本格フレンチを

本格フレンチを気軽に楽しむ、小さな浜辺のビストロ。

JR小浜駅から徒歩10分。小浜と京都をつなぐ鯖街道の起点がある通りにフランス料理『ラ プティプラージュ』があります。店名の「プティ(Petite)は「小さな」、「プラージュ(Plage)」は「浜」のフランス語で、「小浜」を意味しています。

オーナーシェフでソムリエの三宅寿宣さんは、小浜市出身。名古屋で10年間、古民家を改装したフランス料理店を手がけ、家族でフランスに1年半ほど滞在後、故郷小浜に戻って『ラ プティプラージュ』を開店しました。

当初はJR小浜駅の待合スペースで開店し、2019年に現在地に移転。4テーブル、最大18人が収容できるシンプルでミニマムなビストロで、本格フレンチを気軽に楽しむことができます。

「フランス滞在中は、EU各地を回って、今まで作ってきた料理の答え合わせ的な旅をしました。自分が思っていた通りの世界で、答えはキレイに合っていた。フランスから帰ってきた時の気持ちで言うと、テーブルと椅子さえあれば商売できるなって感じました」とほほ笑む三宅さん。

豊かな経験と確かな料理の腕に裏付けられたフレンチは、「ミシュランガイド北陸2021特別版」で「ビブグルマン」に選ばれています。

素材、季節、お客さまに合わせ、閃きを美味しい一皿に。

ディナーは要予約で、おまかせの3コースをご用意。「シンプルでクラシックな料理に、ワインを合わせて美味しく楽しめるものが好き。おまかせなので、季節やその年によって内容も変わります」と語る三宅シェフ。ソムリエとして、ワインと料理のマリアージュもご提案しています。

テーブルにはナイフやフォークのカトラリーに、自宅の蔵にあった箸をプラス。「ストレスなく食べてもらうのが一番で、『お箸でどうぞ』というメニューもあります。ただ、お箸だとどうしても上から順に食べがちなので、味の感じ方が変わってしまうことがある。ですから、『この料理は、ナイフとフォークで上から下まで合わせて食べて』ということもお伝えしています」。

「新タマネギのムースとフルーツトマトのサラダ」も、トマトを一緒に食すことで、トマトの酸味が新タマネギの甘みを引き立て、パッと花が咲くようにフレッシュな美味しさが広がります。

お客さまは女性を中心に、子ども連れのファミリーやご夫婦、ご高齢のおひとりさままで幅広いそう。「寒い季節とかは、ポタージュなどのスープをアミューズがわりに出すこともあります。最初に温かいものが出ると、ほっこりしますよね。その時の気候やお客さまの年齢、入ってきた瞬間の印象などを見ながら閃いたものを臨機応変にアレンジして、お料理をお出ししています」。

アットホームな雰囲気の中、お客さまの笑顔を引き出す。

「小浜に帰った時は、フランス産のフォアグラや鴨、仔羊など地元の人が食べたことのない食材や、見たこともない美味しい料理を食べてもらいたいという気持ちがありました。だから、地元のものはもちろん使いますけど、地産地消にはあまりこだわらない感じですね」と三宅シェフ。

その一方、北陸新幹線延伸開業で来られるお客さまには、「逆に、ここでしか食べられないものを求めてこられると思うので、地元の魚や野菜をゴロッと出したり、日本の田舎のフレンチならではの楽しみを提供できたら」と語ります。

季節の野菜は、主に父親が営む八百屋から仕入れているそう「学校給食にも使われていて、その道のプロが選んだもの。お客さまからも『野菜が美味しい』と好評です」と笑顔がこぼれます。

「妻も手伝ってくれますが、基本はひとりなので、お客さまとおしゃべりする機会も多いですね。バタバタしてる感じがあるかもしれませんが、調理場にずっとこもっているより、お客さまもどんな人が料理を作っているか知れていいのかなと思います。楽しくにこやかに帰ってもらえるのが一番で、お客さまの笑顔を引き出せますようにという想いで料理を作っています」。

アットホームな雰囲気の中、美味しくて思わず笑顔になってしまう極上のフレンチを楽しんで。

『+ヒトマメ』 勝山の清水が結ぶ、ヒトとマメとの優しい出合い

+ヒトマメ

油揚げ屋が本気で挑む、美味しい豆乳作り。

勝山の油揚げ製造メーカー・山一食品が手がける、福井県初の豆乳カフェ『+ヒトマメ』。豆乳の本当の美味しさを知ってもらいたいと、製法にとことんこだわった「豆乳が苦手な人でも飲める豆乳」が自慢のカフェです。

一般的に売られている豆乳との違いは、ずばり製法。オーナーの上山さんは「実は油揚げ用の豆乳って、飲んでも美味しくないんです(笑)。でも、僕たちには豆乳製造のノウハウはある。“じゃあ、どうしたら美味しい豆乳ができるだろう”と試行錯誤を繰り返した末に、ちょっと特殊な工程を入れることで“飲んで美味しい豆乳”に辿り着きました」と振り返ります。

看板である豆乳は、口に入れた瞬間に豊かな大豆の香りが広がりつつもすっきりした後味が心地よい、まろやかな飲み口です。オーナーの本気が詰まった豆乳はプレーンで美味しいのはもちろん、抹茶やチョコ、甘酒などとも好相性。他の素材を引き立てながらも優しく香る大豆の風味に、スムージー派やラテ派もきっと納得するはずです。

ドリンク類はイートイン、テイクアウトどちらもOK。自分好みの一品を、お好きな場所でどうぞ。

飲んで美味しい豆乳は、食べても美味しい。

『+ヒトマメ』のメニューは、ドリンクはもちろんスイーツやランチまで多彩です。中でもお試しいただきたいのが「おからまんじゅう」。上山さん曰く「試作を重ねる中で思いがけず誕生したヒット作」は、ゴマ団子のような食感とほのかに甘い具だくさんおからが何とも言えずクセになる味わい。おやつに、おかずに、おつまみにと、幅広く愛されること請け合いです。

3種類あるランチの一番人気はお揚げ卵丼定食。薄揚げでありながら密度の高い油揚げを、卵でふんわりととじた丼です。「こちらも美味しいんですが、実は僕の経験から生まれたメニューがありまして」と教えてくださったのは、お揚げすき焼き定食。上山さんが学生時代に考案したメニューで、揚げの香ばしさが味の深みを出すのに一役買っています。ぎっしり詰まった薄揚げは食べ応えもあり、男性も満足できる定食となっているのも嬉しいポイントです。

ランチセットには、いずれも豆乳のお味噌汁が付きます。味噌も豆乳も大豆同士ですが、想像以上の相性の良さには驚きを隠せません。またミニ豆花を付けることもできますので、豆乳メニューを味わい尽くしたい人はぜひ併せてご注文を。

ここにしかない味わいと景観で、心の奥までリラックス。

高い天井と、大豆を思わせる優しい色合いの木材が、訪れるゲストを温かく迎えてくれる『+ヒトマメ』。大きく取られた窓から見える美しい山並みが、心に寛ぎと開放感をもたらしてくれます。

「僕自身がカフェでは穏やかに過ごしたいタイプなので、ひたすらリラックスしていただけるような造りを目指しました」と上山さんは笑います。

ここでは日常の喧騒をしばし忘れ、“何もしない”ことを楽しみましょう。心と体に効くメニューと癒しの景色が、いつでもあなたを待っています。

『料亭カフェ 茶癒SaYu中松』 スマートカジュアルに“本物”を楽しむひと時

“お客さんに一番近い料亭”を目指した、大人の癒し系カフェ。

昭和6(1931)年創業の老舗料亭「中松」が手掛けた『茶癒SaYu中松』。長年愛され続ける料亭の味が気軽に楽しめると、連日賑わう人気のカフェです。料理はもちろん器や空間に至るまで料亭ならではの心遣いを巡らせつつ、「もっと気軽に料亭を楽しんでほしい」との思いを詰め込んだ大人のための癒しスポットです。

訪れる人のお目当ては、何といってもランチ。丁寧に作り込まれた料亭の味をリーズナブルに楽しめるとあって、特にお弁当が好評です。一番人気は、4段になったひょうたん型の器が愛らしい「ひさご弁当」。一見多そうに見えますが、素材を大切にした優しい味付けで次々と食べ進められてしまうから不思議です。お弁当には椀物が付き、料亭の出汁を堪能できるのも嬉しい限りです。

他にもローストビーフ丼や豚角煮丼といった和丼や蕎麦パスタ、一番だしをたっぷり使っただし巻き卵サンドなど日本料理をベースとしたメニューもあるので、親しい人と分け合っていくつもの味を楽しむのもまた一興です。

スイーツにも冴えわたる料理人の腕。

『茶癒SaYu中松』では、手作りのスイーツも。新たに製菓を学んだ日本料理の職人達が、包丁をホイッパーに持ち替えて一つひとつ大切に作り上げています。

メニューは濃茶パフェやわらび餅といった和風から、モンブランパフェや杏仁豆腐、プリンといった洋風まで幅広い取り揃え。地元鯖江の河和田漆器のお膳で提供されるスイーツは、憩いのひと時を特別なものにしてくれる佇まいです。

あれもこれも食べたい!という欲張りさんには、5種類のデザートが盛り込まれた「デザート大徳寺弁当」がおすすめ。味もボリュームも大満足の玉手箱は、茶癒SaYuスイーツが網羅されたスペシャルセットとなっています。

もちろん、あんこやアイスも自家製です。特にあんこは、和スイーツ好きなら一食の価値あり。小豆の豊かな香りと程よい甘さ、舌触りから、手間暇を惜しまない丁寧な仕事が感じ取れるはずです。

このあんこを堪能するなら、おすすめはやはり冬。季節のフルーツと共にトッピングをお好みの組み合わせで包む「手巻きフルーツ大福」や陶器のミニコンロで餅を手焼きする「ぜんざい」など、季節限定のスイーツで楽しむことができます。

心と体に効く、ちょっと贅沢な自分時間。

「ここで過ごす時間は、お茶で癒される穏やかな時間であってほしい。その思いを店名にも込めました」と代表の佐々木さん。「季節感と地の素材を大切にしている」という誠実な人柄が、料理にもスイーツにも表れています。

大正ロマンを彷彿とさせる和モダンな設えと空間で楽しむ“本物”の数々。大きく取られた窓からは、旧鯖江藩主 間部(まなべ)公を祀った松阜(まつおか)神社を望むことができます。
静かに心潤したくなった時は、石鳥居の先へぜひ。石畳の参道が、素敵なひと時へと導いてくれます。

『大吉餅』 福井の餅文化を今に伝える、こだわりの餅づくり

大吉餅

「朝づきの餅作り」を続ける、江戸創業の老舗餅屋。

福井市の中心部、江戸時代に栄えた北国街道沿いに、地元の人に愛される『大吉餅』があります。江戸時代後期に創業した老舗の餅屋で、店頭には月参りのお供えに使う『丸餅』や『赤飯』、『とぼ餅』をはじめ、福井名物『あべかわ餅』や人気の『大福餅』など多種多彩な餅が並びます。

「作り置きはせず、その日の朝に作った餅を販売すること。余計なものを足したり引いたりしないこと。そんな昔ながらの作り方を守っています」と胸を張る10代目の森淳一郎さん。早朝からその日の分だけ餅米をつく「朝づきの餅作り」にこだわり続けています。

餅米は粘りやコシの異なる福井県産のカグラモチとタンチョウモチの2種類を厳選し、配合を調整。杵の重さでしっかりつき上げる昔ながらの落下式餅つき機を用い、「その日の気温や湿度にあわせて、職人が水を含ませ餅を返す作業を繰り返します。つき方と水加減だけで、それぞれの餅に一番あったやわらかさに仕上げるんです」と語ります。

添加物は使わないため、『あべかわ餅』や『大福餅』などの賞味期限は当日のみ。それでも、その日だけの美味しさを求めに、地元をはじめ県内外から多くのお客さまが訪れます。

大吉餅 あべかわ餅

黒みつときな粉を絡めた、福井名物『あべかわ餅』。

厚みと弾力のある三角形の餅に、濃厚な黒みつときな粉をたっぷり絡ませた福井名物『あべかわ餅』。とろっとろの黒みつは沖縄県多良間島の黒糖を使い、隠し味にほんの少し塩を加えたもの。さっぱりとした福井県産大豆のきな粉が、甘さを控えた黒みつの味わいを際立たせています。

「静岡県が発祥の『あべかわ餅』ですが、福井では無病息災を願い夏の土用にいただく土用餅としても親しまれています。黒みつときな粉だけを使い、お店によって餅の形が異なる『あべかわ餅』は、福井県の嶺北地方にだけ伝わるもの。福井では年間通した身近なおやつとして定着しているところも、全国的に珍しいですね」と、餅好きの多い福井ならではの食文化を語る森さん。

店頭で職人さんが仕立てる時は、餅を黒みつにくぐらせてきな粉をまぶした後、再び黒みつときな粉をこんもりとかける2度付けで仕上げてくれるのがうれしいところ。すぐに食べられないお客さまには、お持ち帰り用の『あべかわ餅』パックもあります。こちらは餅、黒みつ、きな粉が別々に仕切られ、食べる直前に自分で混ぜ合わせる楽しみが。「最初に、餅に黒みつをかけるのがポイント。その方が、きな粉がしっかり絡みます」と教えてくれました。

大吉餅

素材の味を引き出す、定番&季節限定の『大福餅』。

ショーケースにお行儀よく整列した『大福餅』も、リピーターの絶えない人気商品です。年間通して手に入るこし餡入りの『えんどう豆大福』、『くるみ大福』、つぶ餡入りの『草大福』、『黒豆大福』に、季節ごとに期間限定の大福がラインナップに加わります。

「豆類は、基本的に北海道産のものです。黒豆は小粒ではなく、しっかりと食べごたえのあるものを選んでいます」と森さん。くるみは外皮の渋い部分を丁寧に取り除き、鉄のフライパンでローストするなど、ひと手間かけることで素材の味わいを引き出しています。

近年は、あわら市名産のサツマイモ『とみつ金時』を使った大福など、基本の餅づくりを守りながら新しい試みにもチャレンジ中。「福井の酒蔵『常山酒造』さんの酒粕を使った大福も、そのひとつです。社長が同級生で、何か一緒にできないかという話になったんです」とニッコリ。

「福井は餅屋と和菓子屋が昔のまま分かれて共存している貴重なところ。来てくださるお客さまがいらっしゃる限り、代々続けてきたこだわりの作り方を大事に続けていきたいです」と想いを語る森さん。ここに来ないと手に入らない、その日限りの素朴な美味しさをぜひ味わってみて。

『美浜町レイクセンター』 全国初!クリーンなエネルギーで三方五湖を満喫

動力は再生可能エネルギーのみの、完全クリーンな遊覧船。

ラムサール条約指定湿地に登録され、日本遺産の構成文化財ともなっている三方五湖。そのひとつ・久々子湖(くぐしこ)のほとりに、2023年春にオープンした「美浜町レイクセンター」。ここは遊覧船の拠点となっており、三方五湖のうち久々子湖と水月湖、その二つを結ぶ人工河川・浦見川をクルーズすることができます。

この遊覧船が注目を集めている理由は、全国初の完全クリーンな動力にあります。太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーのみで動いていて、それは雪や雨など、天候が悪い冬場でも変わりません。

そんなクリーンな遊覧船の一番の特長は、何と言っても静かさ。エンジン音がなく揺れることもないので、航行中でも安全に船内を歩いて移動することができます。また、燃料臭もなく船酔いの心配もなし。自然にも人にも優しい、未来に先駆けた新しい湖上モビリティなのです。

静かだからこそ、大自然をほんの間近に体感できる。

遊覧船では、同乗するガイドさんが見所をつぶさに教えてくれます。専属ガイドである山本さんのおすすめポイントは、寛文2(1662)年、治水工事の先駆者・行方久兵衛の指揮によって造られた人工河川・浦見川。
迫りくる岸壁や植生などを間近で体感できる“リアル・ジャングルクルーズ”は、この遊覧船でしか楽しめないアミューズメントです。

もうひとつ、この遊覧船でなければ楽しめないのが野鳥の観察です。三方五湖の豊かな自然を好む鳥類は多く、冬には福井県内最大の渡り鳥の飛来地となり、毎年1万羽もの鳥たちがシベリアからやってくるといいます。

「ホシハジロやマガモなどのカモ類からコハクチョウなどの大型な鳥類まで、本当にたくさんの渡り鳥がやってきます。特にレイクセンターが隣接している久々子湖は汽水域にあたるので潜水ガモも多く、見ごたえ抜群です」と山本さん。
静かな遊覧船が安全なものであることを既に学習している鳥も多く、警戒心が強い野鳥でも時に数十cmの距離で観察できることもあるというから驚きです。

「渓流の宝石」の異名を持つカワセミが見られるのは浦見川限定。渡り鳥が飛来する冬の時期には野鳥観察クルーズも不定期で開催されますので、気になる方はHPをチェックしてみてください。

きらめく湖を眺めながら、思い思いの時間を。

こちらにはカフェも併設されていて、休日や週末にはポテトやナゲット、ソフトクリームを頬張りながら遊ぶ子供たちや、コーヒー片手に話に華を咲かせる地元の人たちの姿も。
「寛ぎの場になれるのは、私たちもとても嬉しいです。遊覧船に乗らなくても大丈夫なので、お気軽にお越しください」と山本さんも嬉しそうな表情を浮かべます。

名物メニューは「鹿フランクドッグ」。美浜町内で狩猟・加工された鹿肉フランクを美浜町の老舗カフェのパンでサンドしたドッグは、力強い赤身肉の旨味とザワークラウトの酸味が絶妙にマッチ。臭みもなく軽く食べ進められるので、ぜひ一度ご賞味ください。

遊覧船の他にも、小型電池推進船(SSEC)やペダルボート、レンタサイクルなど、アクティビティも充実している『美浜町レイクセンター』。新しい美浜観光を、ここから始めてみてはいかがでしょうか。

『Lens Park』 鯖江生まれのサングラスレンズで、日々の暮らしを快適に

大切なことを伝えたいから、優しく温かい空間に。

めがねの聖地・鯖江で、1953年から日本唯一の専門メーカーとしてサングラスレンズを作り続けている乾レンズ。その一途なメーカーの「レンズの性能を正しく伝え」「楽しみながら」「一人ひとりに適した」「目を守るレンズ」に出合ってほしい、という想いが形になったのが『レンズパーク』です。

ここは“サングラスを主としためがね屋さん”ですが、カフェも休憩スペースもある複合施設となっています。それは福井県内はもちろん、日本全国から目の健康を考えてやって来た人達にホッと一息ついてほしいから。

長旅に疲れた運転手さんが休憩したり、お子さんがソフトクリームを食べて寛いだり、そんな人たちに交じって仕事の合間にコーヒーを飲みに来る人がいたり…。世代を問わず多様な背景を持つすべての人が楽しめる、“行く理由がある・行きたくなるめがね屋さん”を目指しています。

どんなシーンでも優しく目を守るために生まれたサングラス。

サングラスとファッション用グラスは別物だとご存じですか?レンズパークで購入できるのはサングラス。紫外線などを遮るだけでなく、裸眼に近い高解像度で見ることができるため目への負担が少ない保護アイテムなのです。

しかし日本人には日常的にサングラスをかける習慣がありません。その理由をさまざまな背景から考え直し、誕生したのが「オールタイムサングラス」です。

明るい色がごく薄く入っている透明度の高いレンズは、シーンを選ばず着用OK。明るく見えつつも眩しさは軽減され、周囲に威圧感を与えることもないサングラスは、日常生活でも仕事でも運動でも大活躍する心強いパートナーです。

300種類以上の中から、目がきゅんとする一枚を。

他にもカラーレンズや調光レンズ、偏光レンズなど、専門メーカーならではの品揃えは圧巻の一言。300枚以上にもおよぶ色とりどりのレンズがずらりと並ぶギャラリーには、思わず心がときめいてしまいます。

好きな色のレンズで気分を上げるのも良いですが、ここではぜひ色が及ぼす目への影響にもご注目を。例えばブラウンはコントラスト感度が上がりやすく、ピンクは動体視力が上がる傾向にあるといわれています。色や性能による違いも説明してくれるので、目的に応じたレンズを選びましょう。

可能なら、レンズパークに行くのは晴れた日がおすすめ。太陽光の下でレンズ越しに街を見ると、あなたの目が求めているレンズを正直に教えてくれるはずです。

ちなみにフレームは購入もできますが、手持ちのフレームを使うことも可能です。昔使っていためがねをサングラスにリメイク、というのも時代に添った在り方ですね。

正しく知ってほしいから、お客さんの一番近くに。

「ここを造ったのは、自分たちの製品を正しく知ってもらう必要性を感じたから」と話してくれたのは常務の諸井さん。実は、諸井さんはブルーライトカットレンズの発案者。しかしながら現状では、ブルーライトに対する理解も対処法も、まだ正しく伝わっていないと憂いています。

「私たちは部品メーカーで、レンズがメガネになって市場に出るまでには何十もの段階・人の手を経なければなりません。その間に、正しい情報も私たちの想いも削られていってしまう。それを防ぐためにも、自分たちで作ったものを自分たちで売るのが一番良いという結論に達したんです」。そんなめがねづくりへの誇りと愛情が、次世代を見据えたモノづくりを可能にしています。

人生100年時代となった今、より長く自分の目と付き合いたいと思った時がタイミングです。オリジナルコーヒーやこだわりのスイーツを楽しみながら、目が喜ぶレンズと出合いましょう。

『けんぞう蕎麦』 永平寺で味わう、十割そばと辛味の醍醐味

けんぞう蕎麦

福井名物『おろしそば』と、特製辛味つゆ『けんぞうそば』。

北陸自動車道永平寺インターのすぐ近く、昭和の面影を残す細い路地に『けんぞう蕎麦』があります。そば職人兼社長を務める高柳謙造さんは昔から大のそば好きで、県内のそば道場で腕を磨き『そば打ち名人大会』で2連覇を果たしたことのある実力者です。

「好きなそば打ちを自宅でできれば」と、自宅を改装し2000年に夫婦でそば屋を開店。北海道幌加内町の農場で契約栽培するそば粉と福井県産のそば粉を独自にブレンドした国産十割そばを使い、『おろしそば』と『けんぞうそば』の2品をメインに提供しています。

そばに青首大根のおろしと出汁をぶっかけていただく『おろしそば』は、福井ならではの郷土料理。『けんぞうそば』は、辛味大根のしぼり汁に数種類の大根をブレンドし、隠し味に年に1度しか仕入れることのできない貴重な蔵出し醤油をプラスした特製つゆのつけ麺でいただきます。

ガツンと辛く爽やかな特製つゆが「コシがしっかりとした十割そばの香りや風味、甘みを最大限に引き出してくれるんです」と、謙造さんの娘で店長を務める牧野雅江さんは胸を張ります。

けんぞう蕎麦

職人の信念が息づく十割そばを、贅沢に味わい尽くす。

謙造さんのこだわりと信念が息づく十割そばと、強烈な辛さが印象的な特製つゆが話題を呼び、『けんぞうそば』はまたたく間に人気店に。テレビや雑誌にも取り上げられ、休日には県内外から多くの人が訪れ、店の外にはズラリと行列ができます。

「カップルやグループ、家族連れなど、若者からご高齢の方まで幅広いお客さまが来られています。インターのすぐそばで、曹洞宗大本山永平寺も近いこともあって、土日は県外から来られた観光客の方がほとんどですね」と牧野店長。

牧野店長のおすすめは、『おろしそば』と『けんぞうそば』の両方を一度に楽しめる、『五合そば』と『十号そば』。青首大根を使ったおろし出汁と辛味大根を使った特製つゆがセットになって、好みの食べ方で贅沢にそばを味わい尽くせます。

「五合は2、3人分、十合は4、5人分程度のそばの量です。女性2人で『五合そば』を頼まれる方もけっこう多いですよ。おかわりも大丈夫で、一合ずつ追加注文していただけます」。

そばの風味が香り立つ、オリジナルの和スイーツ

最近は、国産そば粉が香り立つオリジナルスイーツも注目を集めています。ソフトクリームのなめらかさが残るギリギリまでそばの味わいを詰め込んだ『けんぞうソフト』は、実は謙造さんのリクエストで生まれたものだとか。

土日限定の『そば茶プリン』も、すぐに売り切れてしまう人気メニュー。あえてカラメルは入れず、プリンの甘さとそばの風味が調和した、やさしくあっさりとした味わいに仕上げています。

『けなるいプリン』は、そんな『けんぞうソフト』と『そば茶プリン』が一度に味わえるメニュー。「けなるい」とは、福井弁で「うらやましい」という意味。素材にこだわった和スイーツは、男性のお客さまにもファンが多いそうです。

気さくな店長の人柄もあって、活気あふれた店内は田舎の親戚宅を訪ねたような温かな雰囲気。座敷の30席は足の不自由な方にはテーブルと椅子に変更できるなど、バリアフリーにも対応しています。また、子ども連れのお客さまや辛味が苦手な方には、辛くないつゆを提供しています。

「予約も受け付けているので、『美めぐりふくいを見て』と声をかけていただけると、スムーズに対応できますよ」と、うれしい心遣いをいただきました。

『Home Sweet Home』 敦賀のまちで愛される、素朴で懐かしい洋菓子

Home Sweet Home

味・色・形を組み合わせ、素材の美味しさを引き出す。

敦賀市郊外の閑静な住宅街に佇む『Home Sweet Home』。ショーケースには、イチゴのショートケーキや上質なバターケーキ、季節のオリジナルケーキなどが並び、レモンケーキやフィナンシェ、クッキーなどの多彩な焼き菓子が棚を埋め尽くします。

「『Home Sweet Home』は、家庭で作れる素朴で懐かしいお菓子がほとんど。奇をてらったものではなく、『普通』を大事にしています」とオーナーの大谷亮子さんは語ります。丁寧に焼き上げられた定番のケーキや焼き菓子は、シンプルだからこそ素材や菓子職人の腕の良さが際立ちます。

大谷さんは「『普通』の中にもハッとするようなものがほしい」と、旬にこだわりここにしかない季節限定のケーキを創作。オリジナルレシピの冬期限定「いちごとピスタチオのパイ」は、濃厚なピスタチオクリームやイチゴの酸味、それに負けない重厚なパイ生地のバランスが絶妙で「みんな大好き」とほほ笑みます。

春はイチゴ、夏はスイカやレモンや桃、秋は梨、栗、ブドウ、冬はナッツ、早春にはフキノトウと東浦みかんを使ったケーキも登場。味・色・形を組み合わせ、素材の美味しさを引き出しています。

手から手へ、心を込めたお菓子づくりに向き合って。

「子どもにおやつを作るような気持ちで、お菓子に向き合いたい。『手から手へ』を社是に、大切な人に温かい想いを手渡すように、心を込めてお菓子を作っています」と想いを語る大谷さん。

大谷さんは5年間の保育士を経て、お菓子作りを我流でスタートしました。友人のカフェで置かせてもらったレアチーズケーキが評判を呼び、1987年に自宅で『Home Sweet Home』を開店。1995年、現在の場所に移転します。

その間、藤野真紀子さんや加藤千恵さんの菓子教室に通い家庭菓子を、京都の名店『オ・グルニエ・ドール』でオーナーパティシエを務めた西原金蔵さんのもとでは、お菓子の理論と基礎を学びました。

出場するフランスの伝統菓子『ガレット・デ・ロワ コンテスト』では、5回ファイナリストに選ばれている大谷さん。「折り込み生地とアーモンドクリームだけのシンプルなパイだけに難しい。自分が試されている感じで、1年間のモチベーションを保つお菓子です」と笑顔を見せます。

Home Sweet Home

みんなの『Home』として、新しいアプローチも。

老若男女のお客さまがケーキや焼き菓子を求めに訪れ、カフェコーナーは顔なじみのお客さまで賑う『Home Sweet Home』。「ここはみんなが帰ってくる『Home』。長く通ってくださるお客さまも多く、定番のお菓子はレシピを触らず、これまでの味わいを大事にしています」と語ります。

「男性のお客さまもよく来られます」と言う大谷さん。なかでもローストしたマカダミアナッツをキャラメリゼし、チョコレートをまとわせた『ちょこっとナッツ』は大人気だそう。
「チョコレートを手作業で少しずつ入れていくので、手間や時間はかかりますが、香ばしく甘ったるくなくて、ひとくち頬張ると止まらなくなるお菓子ですね」。そう教えてくれたのは、娘婿のシェフ白波瀬純平さん。

純平さんは、京都や東京のイタリアンなどの経験を生かし、ハンバーガーやキッシュを提供するなど、お菓子に留まらない新しいアプローチを始めています。「数年後には、現在焼き菓子を担当している娘の双葉と純平さんに、お店を継承したいと思っています」と大谷さんは展望します。

親から子へ、変わらぬ美味しさと心温まる絆を渡す。

これまでのあゆみを振り返り、「みんなに育てていただいた」と穏やかに語る大谷さん。北陸新幹線延伸開業で市外や県外のお客さまも増えてきましたが、地元のお客さまとの交流を大切にしています。「小さい頃から来られているお客さまが結婚して家庭を持ち、子どもを連れてケーキを買いに来られることもあるんですよ」と、うれしいエピソードに笑みがこぼれます。

結婚や出産の内祝いなど贈答用にお菓子を求められることも多くなり、新しくオリジナルののし紙を制作しました。「デザインは娘に任せて、おしずさんというイラストレーターの方にお願いしました。模様のひとつひとつに意味があって、お客さまにもすごく喜ばれています」。
親から子へ、変わらぬ美味しさと心温まる絆を手渡し、新しい『Home Sweet Home』へつながっていきます。

贈り物にもおすすめ“オリジナルドロップルーペ”作り

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めがねのまち鯖江で、日本唯一のサングラスレンズ専用メーカー・乾レンズが運営する複合施設『レンズパーク』にて、オリジナルのドロップルーペ作り体験。
店内でも販売されているペンダントタイプのルーペは、「老眼と気づかれないお洒落なルーペが欲しい」という声から生まれた人気商品で、お買い物の際にちょっと見えにくい文字を見るのに便利なアイテム。
持ち運びしやすく、アクセサリー感覚で身につけられるドロップルーペを自分だけのオリジナルで作れる。

『レンズパーク』についての記事はこちらから。

おすすめポイント

2種類のレンズから選べる

ルーペは、光学用球面プラスチックレンズに凹面特殊コートが施され、雫をモチーフにしたドロップ型と、ダイヤ型の2種類から選べる。
スタイリッシュなデザインながら、文字が見えやすい約2倍の拡大率で、デザインと機能性を兼ね添えた実用的なアイテムに。

自分なりのオリジナリティーで作れる

お好みで、スウェード調の紐とアクセントになる色とりどりのとんぼを選べる。
持つ人の雰囲気に合わせて、普段使いしやすいデザインから、ファッションのアクセントになるデザインまで、世界にひとつだけのオリジナルのドロップルーペが作れる。

さりげなく見につけられるシンプルなデザイン

光のあたり方でキラキラと色が変わるアクセサリーのようなルーペは、自分用としてはもちろん、大切な人への贈り物にも。
デザインやカラーが異なるものを複数作ったり、気分や服装に合わせて身につけてみるのもおすすめ。

自由な発想で描く“らくがきサングラス”作り

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めがねのまち鯖江で、日本唯一のサングラスレンズ専用メーカー・乾レンズが運営する複合施設『レンズパーク』にて、お子様向けの「らくがきサングラス作り体験」。
紙製のめがねフレームに、お好みのレンズを入れて、世界にひとつだけのオリジナルのサングラスづくり。大人がショップ内で商品を選んでいる時間を使って、お子様が気軽に楽しめる体験。

『レンズパーク』についての記事はこちらから。

おすすめポイント

好きなカラーレンズが選べる

使用するのは本物の光学用レンズ。
豊富なカラーバリエーションの中から好きなレンズが選べる。
はじめに、めがねフレームに描きたいデザインをイメージしておくと、レンズ選びもスムーズ。

小さなお子様もらくがき感覚で自由にデザイン

紙製のめがねフレームに、クレヨンを使って色や絵を描いたり、カラフルなシールを貼ったりと、自由な発想でデザイン。
スタッフが丁寧に作り方を教えてくれるので、小さなお子様でも気軽に参加可能。

完成品は実際に使用可能。自分で作ったサングラスは旅の思い出にも。

完成したサングラスは実際に着用することも可能。
世界にひとつだけのオリジナルのサングラスは、自慢したくなるアイテム。
作って楽しいアイテムを、ぜひ旅の思い出の一品に。

本格サングラスレンズでオリジナルグッズ作り

めがねのまち鯖江で、日本唯一のサングラスレンズ専用メーカー・乾レンズが運営する複合施設『レンズパーク』。
本格的なサングラスレンズを使ったオリジナルグッズ作り体験では、種類豊富なレンズ選びに始まり、バラエティーに富んだアイテムを使って自分だけのオリジナルアイテムが作れる。
実際のレンズを見て、触れて、知ることができるレンズメーカーならではのワークショップは、子供にも大人にもおすすめ。

『レンズパーク』についての記事はこちらから。

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おすすめポイント

種類豊富なサングラスレンズから選べる

まずは、さまざまな形や色のレンズの中から、好みのものを選ぶところから。
創造力が掻き立てられる豊富なバリエーションは、レンズに関わる商品を企画・製造販売しているレンズメーカーならでは。
チェーンやカラーひもで、キーホルダーやアクセサリーを作れる。

自由な発想でオリジナルアイテムが作れる

種類豊富なテープやシール、カラーペンなどから、好きなものを思い思いに選んで、自由な組み合わせでオリジナルアイテムが完成。
アルファベットシールでお子様の名前のキーホルダーにしたり、推し色のレンズを選び“推し活”仕様にするなど、大人も楽しめる内容。

「待つ時間」を「楽しむ時間」に

大人がショップ内で商品を選んでいる時間を使って、お子様が簡単に楽しめるのも嬉しいポイント。
体験のあとは、併設されたカフェでソフトクリームやドリンクをいただきながら、ほっと一息ついてみては。

デザイン初心者にも安心の越前漆器「絵付け体験」

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1500年の歴史を持ち、レストランなどの業務用漆器の製造で全国の80%を超えるシェアを誇る越前漆器。鯖江市河和田の『うるしの里会館』にて、プロの職人による丁寧な指導のもと、漆器の代表的な加飾技法である“絵付け”を体験。
数種類のアイテムから好きなものを選んで好みのデザインで絵付けができる。

『うるしの里会館』についての記事はこちらから。

おすすめポイント

好みのアイテムを選んで絵付けができる

お椀、写真立て、小判盆、手鏡、プチ手鏡の中から好きなものを選べる。
描きたい絵柄は、体験素材寸法に合わせて事前に準備しておくとよりスムーズ。

漆かぶれになりにくい塗料を使用

漆に最も近似した「カシュー塗料」を使用。本漆とほぼ同等の性能、質感を持ち、アレルギー反応が出にくいので安心して体験ができる。
2色以上の塗料を混ぜ合わせて色を作ることも可能。

デザインに自信のない方でも安心

約6種類の絵型が用意されているので、デザインに自信のない方でも安心して体験ができる。絵のほかに、文字や模様を描くのもおすすめ。
完成した作品はその場で持ち帰りが可能。

木目の美しさを活かして漆を塗る「拭き漆体験」

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鯖江市河和田で越前漆器の歴史や技術を紹介する『うるしの里会館』にて、プロの漆器職人から教わる「拭き漆体験」。
拭き漆は、お箸やお椀などの木地に、漆を塗り拭きとる作業を繰り返しツヤを出す漆器の技法。木目が残るスタイリッシュな出来上がりが特徴。
1回の拭き漆から、乾いた後に再度訪問して3回まで体験が可能。再度訪問ができない場合は、職人さんが仕上げまで行ってくれる。完成品は後日お渡しまたは郵送。
自分で塗った器を、ぜひお土産や贈り物にしてみては。

『うるしの里会館』についての記事はこちらから。

おすすめポイント

日常使いしやすい拭き漆の漆器

拭き漆とはお箸やお椀などの木地に、生漆を摺り込んでは拭き取る作業を繰り返して艶を出す、漆塗りの技法のこと。拭き漆の漆器は、普段の食卓や現代のインテリアにもマッチし、ライフスタイルやシーンを問わず取り入れやすい。

木地の木目にこだわって選ぶ

木地はケヤキのお椀・丸盆から選べる。木目を活かした仕上がりが特徴の拭き漆は、ひとつひとつ異なる木地の年輪が個性になるので、自分が気に入った木目のものを選ぶのがおすすめ。

 

深みのある色と艶が楽しめる

木地が決まれば、やすりを使って全体を削った後、生漆をすり込むように塗っていく。木地全体に漆が塗られたら、専用の紙で余分な漆を拭き取って1回目が完成。拭き漆を計5回行った完成品では、木地に深みのある色と艶が楽しめる。

越前漆器の里でプロの職人から教わる「沈金体験」

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1500年以上の歴史を持つ越前漆器の生産地・鯖江市河和田にある「うるしの里会館」にて、プロの漆器職人から教わる「沈金(ちんきん)体験」。
お皿や手鏡などから好きなアイテムを選び、沈金刀で好きな模様を彫り、漆で金粉を定着させて完成。全ての工程を丁寧に教わりながら体験できるので初心者でも安心して体験できる。
完成品は当日お持ち帰り可能。自分用にお土産として、また贈り物にもおすすめ。

『うるしの里会館』についての記事はこちらから。

おすすめポイント

プロの漆器職人が丁寧に教えてくれるので初心者でも気軽に体験できる

熟練の漆器職人が沈金刀の持ち方や絵の掘り方まで、丁寧に教えてくれる。実際の道具を使用し、「沈金」の工程を体験しながら知ることができる貴重な体験。
練習板で彫る練習ができたり、漆を塗るところや金粉をつける作業は職人が仕上げてくれるので、初心者でも気軽に体験できる。

絵柄は自由。用意された絵型から選んでもOK

用意された絵型から好きな絵柄を選べる。作りたい絵柄があれば、事前に下書きを用意したり、その場で考えて自由に好きな絵柄を掘ってオリジナル作品が作れる。
絵型の紙をあててカーボン紙で絵を転写してから彫るので、初めてでも安心。

金色に輝く自分だけのオリジナル漆器をお土産に

数種類のお皿や手鏡などの漆器から好きなものを選び、好きな絵柄が金粉で装飾された、自分だけのオリジナルアイテムが作れる。
自分で彫った絵が金色の美しい装飾になる一品は、自分へのお土産や贈り物にもおすすめ。