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【2024年度期間限定】おとなのご褒美旅 in 福井 「特別な体験プラン」予約受付開始!

【2024年期間限定】おとなのご褒美旅 in 福井 「特別な体験プラン」予約受付開始!

美めぐりふくいがおくる
「福井で体験する4つのご褒美旅」体験プラン

福井県には「上質」で「ゆったり」とした“ご褒美時間”を過ごしていただける場所や体験が たくさんあります。
今回は美めぐりふくいが厳選した自然や文化・食・宿泊など、贅沢な大人のための4つの体験型観光プランをご用意しました。
4つのプランは期間限定の特別なプログラムと、特典をお付けしております。
それぞれが異なる魅力を持つエリアで、特別なひとときをお過ごしください。

※本企画はどなたでもご応募可能です。
※本件に関するお問合せは、「美めぐりふくいお問合せフォーム」よりお願いいたします。各施設様への直接のお問合せはお控えください。

1.【ワイナリー見学ツアー】シックススリーエステートワイナリー(越前市)

【ワイナリー見学ツアー】シックススリーエステートワイナリー(越前市)

SIX THREE ESTATE WINERY(シックススリーエステートワイナリー)では、清らかな水と北陸特有の気候に恵まれた越前市で、こだわりのワインをこの地で栽培・醸造・製造をしています。ここで作られるワインは、酸化防止剤不使用、すべて有機栽培で無添加・無濾過・自然発酵で作られた自然派ワインです。
ワイナリー見学では、醸造・熟成室見学・蔵出しワインの試飲と、ワイナリーおすすめのワイン1本をプレゼントいたします。この地でしか味わうことのできない、特別な1本に出会ってみませんか?

■内 容
醸造・熟成室見学・蔵出しワインの試飲・おすすめワインのお土産(種類は選べません)
※ワインのテイスティング、お土産は20歳以上の方のみとなります。

■募集期間
2024年11月1日〜12月20日 (申し込み〆切 12月20日)

■定 員
1日2組限定
※1組 2〜6名まで
※1組 2名以上からの受付となります。
※ツアー開始希望時間を申し込みフォームにてご相談ください。

■価 格
¥6,600(ワイン1本のお土産付き)

■お支払い方法
現地でお支払い

■お申し込み方法
以下リンクよりお申し込みをお願いいたします。
先着順でのご予約となります。お申し込みいただいた方は美めぐりふくいより2営業日以内にメールでご連絡をさせていただきます。

【お申し込みはコチラ】https://docs.google.com/forms/d/14aM5TvA89Qd8O2sYRaCOEayHeWn2bOBtjFN1FSZ5LQw/

■主催・開催場所
シックススリーエステートワイナリー (福井県越前市葛岡町8-10-1)
https://six-three-estate.jp/


2.【貯蔵セラー見学とランチの美食プラン】ESHIKOTO(永平寺町)

福井を代表する「黒龍酒造」(石田屋二左衛門株式会社)が運営するお酒と食を起点とした複合施設「ESHIKOTO」では、北陸屈指の大河川である九頭竜川の美しい水から生まれる、福井の味覚を日々お届けしています。
今回はイギリスの著名な建築家が建築デザインを行い、西洋の様式美を見事に取り入れた美しい内装を持つ通常未公開の貯蔵セラー「臥龍棟(がりゅうとう)」の見学と、日本全国にファンを持つ黒龍酒造の日本酒テイスティング、ESHIKOTO内のレストランにてこだわりの福井の食(ランチ)をご用意いたしました。
福井が誇る「美食」をぎゅっと体験できる今回の特別プランをお見逃しなく!

■内 容
貯蔵セラー「臥龍棟(がりゅうとう)」の見学・日本酒テイスティング・ランチ
※日本酒のテイスティングは20歳以上の方が対象となります。

■募集期間
2024年12月頃より申し込み開始

■定 員
1日1組限定
※1組 10名まで
※1組 2名以上からの受付となります。
※ツアー開始希望時間を申し込みフォームにてご相談ください。

■価 格
¥未定

■お支払い方法
現地でお支払い

■お申し込み方法
以下リンクよりお申し込みをお願いいたします。
先着順でのご予約となります。お申し込みいただいた方は美めぐりふくいより2営業日以内にメールでご連絡をさせていただきます。

【お申し込みはコチラ】
https://docs.google.com/forms/d/1–02nOgRMfMcne546JCr2spqbwrU1zGFv4cv3k9rxWk/

■主催・開催場所
ESHIKOTO (福井県吉田郡永平寺町下浄法寺第12号17)
HP:https://eshikoto.com/
写真提供:石田屋二左衛門株式会社


3.【若狭小浜で選べる癒しステイ】若狭佳日・町家ステイ(小浜市)

自然と歴史が息づく、美しき若狭の港町「小浜市」。”御食国若狭”とも呼ばれたこの地は、かつての都である京都の食文化を支えてきた地で、歴史的な背景を持つ建造物と日本海の恵みが今日もこの場所に溢れ、神社仏閣めぐりや魚市場、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。今回は若狭屈指の観光地である小浜の”海を一望できるお宿”『若狭佳日』 と、”歴史の趣を楽しむお宿”『町家ステイ』の2つの宿泊プランをご用意しました。
大自然と歴史の魅力に浸りながら、心安らぐひとときをお過ごしください。

PLAN1.『若狭佳日』

宿に入ると目の前に広がるのは、若狭湾の包み込むような景色。非日常を味わえるスイートルームから、伝統的日本家屋を美しくリノベーションしたお部屋など、趣の異なる3つの棟に個性ある13室からお選びいただけます。お食事には若狭ぐじや若狭ふぐをはじめとする小浜の厳選した新鮮な食材を、一皿一皿丁寧にご提供しています。寄せる波の音に身を委ね、非日常と静かな安らぎの時間に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

■宿泊プラン/価格
プランにより異なります。詳しくは「若狭佳日」HPよりご確認ください。

■宿泊特典
ウェルカムドリンクをおひとりさま1杯プレゼント!
※ご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。

■特典対象期間
2024年11月1日〜2025年1月31日

■お支払い方法
ご予約時に決済方法をご選択ください。

■お申し込み方法
「若狭佳日」HPのご予約ページより、お申し込みください。(通常のご予約方法と同じ)
https://go-wakasa-kajitsu.reservation.jp/ja
(宿泊特典をご希望のお客様はご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。)
※若狭佳日公式HPからのご予約が最安値・特典対象となります。

■主催
若狭佳日(福井県小浜市阿納10-4)
HP:https://wakasa-kajitsu.com/

PLAN2.『町家ステイ』

重要伝統的建造物群保存地区に剪定された京文化が残るこの場所で、”暮らすように泊まる”をテーマにした「町家ステイ」は歴史あるエリアを中心に、古民家を心地よく過ごせるようリノベーションした一棟貸しの宿です。スイートタイプとカジュアルタイプの2つのタイプが合計8棟あり、小浜のまちで「暮らすように泊まる体験」ができるアクティビティもさまざまご用意しました。昔ながらの風情に触れながら、快適なプライベートな空間で素敵なひとときをお過ごしください。

■宿泊プラン/価格
プランにより異なります。詳しくは「町家ステイ」HPよりご確認ください。

■宿泊特典
ウェルカムドリンクをプレゼント!(お部屋設置)
※ご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。

■特典対象期間
2024年11月1日〜2025年1月31日

■お支払い方法
ご予約時に決済方法をご選択ください。

■お申し込み方法
「町家ステイ」HPのご予約ページより、お申し込みください。(通常のご予約方法と同じ)
https://go-obama-machiya-stay.reservation.jp/ja
(宿泊特典をご希望のお客様はご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。)
※町家ステイ公式HPからのご予約が最安値・特典対象となります。

■主催
町家ステイ(福井県小浜市和久里24-45-2)
HP:https://www.obama-machiya-stay.com/


4.【禅と共に過ごす宿泊プラン】永平寺 親禅の宿 柏樹関(永平寺町)

永平寺で禅を体験しながら宿泊ができる『永平寺 親禅の宿 柏樹関』。本格旅館のおもてなしを受けながら、宿坊のような坐禅体験や質にこだわった精進料理など永平寺の”禅”の世界に触れることができます。夜は永平寺の鐘の音が聞こえる露天風呂で心まで癒され、永平寺監修による、福井の旬の素材をいかし、質にこだわった美味しい福井地酒や精進料理を堪能できます。都会の喧騒から離れ、姿勢を整えて、自分自身と向き合う「禅の世界」をここで体験してみませんか?

■宿泊プラン/価格
プランにより異なります。詳しくは「柏樹関」HPよりご確認ください。

■宿泊特典
「香湯」(入浴剤)をプレゼント!
香湯とは?・・・香木を煮出した香りの高い湯。永平寺では、特に神聖な行持をおつとめする際に「香湯沐浴」をします。
※ご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。

■特典対象期間
2024年11月1日〜2025年2月28日

■お支払い方法
ご予約時に決済方法をご選択ください。

■お申し込み方法
「柏樹関」公式HPのご予約ページより、お申し込みください。(通常のご予約方法と同じ)
https://www.hakujukan-eiheiji.jp/
(宿泊特典をご希望のお客様はご予約フォームの備考欄に「美めぐりふくい 特別プラン予約」と必ずご記入ください。)

■主催
柏樹関 (福井県吉田郡永平寺町志比6−1)
HP:https://www.hakujukan-eiheiji.jp/


本件に関するお問合せ

美めぐりふくい事務局
お問合せフォームまたはinfo@bimeguri.jpまでご連絡ください。

美めぐりふくいがKITTE大阪「HOKURIKU+」にてPOPUPイベントを開催します!

美めぐりふくいがKITTE大阪「HOKURIKU+」にてPOPUPを開催します!

関西圏に「福井のご褒美旅」をPRする期間限定ポップアップイベントを開催

2024年10月30日(水)〜11月5日(火)の期間限定でKITTE大阪の「HOKURIKU+(ホクリクプラス)」にて関西在住の方に向けた『福井のご褒美旅』についてのPRとして、漆器や日本酒などの福井の魅力的な商品の物販と「ご褒美旅 in 福井」の特別体験プランの販売を行います。(本イベントは福井県新幹線開業課と同時開催となります。)

【HOKURIKU+(ホクリクプラス)について】

2024年7月にオープンしたJR大阪駅直結の商業施設「KITTE大阪」内に、北陸三県連携による関西圏での情報発信拠点『HOKURIKU+』が誕生しました。
北陸三県の魅力をぎゅっと詰め、特産品の販売や観光情報、スタンディングバー、イベントスペースを通じて、北陸の最新&旬な情報をお届けしています。
情報発信エリア/物販エリア/イベントエリア/3県の地酒が楽しめるバーエリアがあり、関西にいながら、まるで北陸に旅行しているかのような気分に。
また同フロアは「Feel JAPAN Journey」をテーマにしており、さまざまな地域のアンテナショップが並んでいます。物産や観光を中心に日本各地の魅力を集めたこの場所で、日本の良さを発見してみてはいかがでしょうか。

HOKURIKU+にお越しの際は、ぜひ美めぐりふくいのポップアップスペースにお立ち寄りください。

【詳しくはコチラ】
KITTE大阪 https://osaka.jp-kitte.jp/
HOKURIKU+ https://hokuriku-plus.com/index.html

美めぐりふくいがお届けする
「2024年度限定プラン おとなのご褒美旅 in 福井」

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ポップアップイベントに合わせ、「2024年度限定プラン おとなのご褒美旅 in 福井」の予約受付を開始いたします。
「2024年度限定プラン おとなのご褒美旅 in 福井」は自然・文化・食・宿泊など、贅沢な大人のための4施設が、期間限定で「特別体験プラン」または「特別特典」をお付けし、福井で過ごす”ご褒美旅”にぴったりな体験プランをご提供いたします。
自分自身へのご褒美に、大切な誰かと、冬のご旅行先に、ぜひ特別体験プランをご予約ください。

1.【ワイナリー見学プラン】シックススリーエステートワイナリー(越前市)
2.【貯蔵セラー見学とランチの美食プラン】ESHIKOTO(永平寺町)
3.【若狭小浜で選べる癒しステイ】若狭佳日・町家ステイ(小浜市)
4.【禅と共に過ごす宿泊プラン】柏樹関(永平寺町)

※「2024年度限定プラン おとなのご褒美旅 in 福井」はどなたでもご予約可能です。

詳細はコチラからご確認ください。

■ポップアップ概要

『ふくいのご褒美旅 北陸新幹線早期開業PR』
期間:2024年10月30日〜2024年11月5日
時間:11:00〜20:00
会場:KITTE大阪 2F 「HOKURIKU+」イベントスペース
入場:無料

本件に関するお問合せ

美めぐりふくい事務局
お問合せフォームまたはinfo@bimeguri.jpまでご連絡ください。

一番美味しい瞬間を届けたい『明城ファーム 直営店』

余すことなく味わい尽くす。

いちごやトマトの栽培・販売を手掛ける『明城ファーム』が2020年、カフェ併設の直営店をオープン。新鮮な果物をふんだんに使ったスイーツが味わえると話題を呼んでいます。

イチオシは、なんと言ってもいちごパフェ!朝獲れの完熟いちごがぎっしり詰まっているのはもちろん、贅沢に果汁を使ったゼリー、果肉の入ったムースといちごの実だけで作った自家製ソルベも入っていて、どこをすくってもいちご三昧です。なんとこのパフェ一杯で約2パック相当のいちごが使われているという、他では決して味わうことができない、直営店ならではの贅沢な仕上がりになっています。

他にも、季節の旬なフルーツを使ったパフェ、きまぐれフルーツパフェやバナナパフェがあり、いちごミルクやいちごソーダ、いちごの紅茶といったドリンクと併せて楽しみたいところ。ショーケースにはプリンやケーキ、フルーツサンドなど約10種類が並び、テイクアウトも可能です。また、いちごやトマトを使った食品添加物不使用のオリジナル商品もズラリ。ジャムやジュースをはじめ、ケチャップやいちごミルクのもとなど豊富なラインナップに心躍ること間違いなしです。

金曜と土曜は夜カフェ(予約制)も開催。昼間とは異なる提供の仕方で一味違う角度から楽しめますので、夜カフェで週末の大人時間を過ごすのもお勧めです。

完熟の赤は格別な色。

明城ファームのこだわりは「完熟で提供すること」。流通に乗せるものは、口に入る頃が最も美味しいタイミングになるように調整して出荷しています。「ずっと大切にしているのは、一番美味しい時をお客様のお口で迎えてもらうこと。実は、トマトは完熟するとリコピンが4倍、グルタミン酸(旨味成分)は8倍にもなります。そういう一番“良い時”を味わっていただきたいんです」と話すのは、店舗マネージャーの大村さん。「野菜と果物を気軽に美味しく味わってほしい」という“農家の熱い心意気”が伝わってきます。

ここにあるのは、美味しい「越前市」。

もう一つ、明城ファームが大切にしているのが「地産地消」に繋げること。カフェで提供されるコーヒーは地元越前市の「たちばな屋」に依頼したオリジナルブレンド。ケーキ等に使われている卵は「岡崎養鶏場」の新鮮朝どれ卵。直売所に並ぶ野菜や果物も地元農家の方々が丹精込めて作ったものばかりです。オリジナル商品に使われている素材にもこだわり、「越前市の味わいがギュッと詰まっている、そんな逸品を目指しています」と大村さん。

武生中央公園内のごはんカフェ「はぐもぐ」にある2号店では、越前市のご当地グルメのひとつである「中華そば」や、まるでパフェ⁉︎のような海鮮丼を提供中。海鮮丼に使う具材は、毎朝さかな屋さんが新鮮な状態で持ってきてくれるという。他にも、武生中央公園店限定のミニパフェなどスイーツも販売中です。
また、「武生楽市」内にオープンした3号店は、はちみつを使用しもっちもちに仕上げたクレープ専門店です。明城ファームのいちごや、定番のバナナやおかずクレープはもちろん、旬なフルーツを使った期間限定クレープや、Instagramフォロワー限定のクレープも。お買い物ついでに寄ってみては。

現在、明城ファームで取り扱っているいちごは8品種。これらはいちご狩り(12月上旬~5月上旬)でも楽しむことができます。トマトの収穫体験(10月下旬~7月下旬)も可能ですので、ご予約の上ぜひお運びください。

森の中で天然温泉とグランピング、非日常を楽しむ『ルポの森』

心も体もリフレッシュできる、新しいリトリート空間。

福井市美山の豊かな自然の中にある『ルポの森』。約6,000坪の広大なエリアには天然温泉、ビュッフェスタイルのランチレストラン、ドーム型グランピング施設などがあり、開放感あふれるラグジュアリーで非日常的な時間と空間が広がります。

『ルポの森』は福井市の温泉施設『美山森林温泉みらくる亭』をリニューアルしたアウトドア総合レジャー施設として、今年4月にオープン。クラウドファンディングを活用した新しいリトリート空間の誕生は、県内外から注目を集めました。「美山の自然を活かして、ここから新しいものをどんどん発信していきたい。美味しいものを食べて、心身ともにリフレッシュして帰っていただけるような施設を目指しています」と、総支配人の明父 優さんは語ります。

なかでも注目はグランピングゾーンに設けられた、コンセプトの異なる6棟のドーム型テント。水辺をイメージした『アクア』、アジアンリゾートを思わせる『エイシア』、越前和紙を使った和モダンの『凛』は、どれも大人がゆったり過ごせる快適空間。『エイシア』は1棟がペット同伴可能で、専用のドックランを併設。愛犬と一緒に、大自然の中のグランピングを満喫できます。

地元の素材にこだわって、食で福井で一番を目指す。

宿泊棟に新設された『EARTH DINING SUN BEAMS』は、ビュッフェスタイルのランチレストランです。料理人が目の前で調理を披露するライブキッチンでは、福井県内のホテルでキャリアを重ねた一流シェフが、地元の鮮魚や野菜など新鮮な季節の素材を使い、福井ならではの美味しさを追求。「〝奇跡の豚〟と呼ばれる臭みのない越前大野の『荒島ポーク』を使うなど、食材にはこだわりがあります」と明父さんは胸を張ります。

「〝食で、福井で一番を目指そう〟というコンセプトでやっているので、料理には自信があります」と明父さん。グランピングゾーンでは、ドームにいながら、レストランのシェフが手がけた料理をいただくことができます。「シェフの料理をドームまで運び、焼いたり切ったりする最後の仕上げだけお客さま自身にやっていただきます」と、キャンプならではの楽しみをお膳立て。また、シェフ自らドームに出向き、目の前で調理するスペシャルなプランも。料理は和・洋から好みで選べ、自然の中でシェフのパフォーマンスと美味しいご馳走をたっぷり堪能できます。

また、グランピングゾーンの管理棟『セントラルハウス』には、地元の野菜や調味料などが並び、どれも自由に使うことが。「福井にはなかったオールインクルーシブのシステムで、新鮮な野菜や軽食、ワインやビールといったドリンク類まで、すべて食べ放題・飲み放題のワンセット価格となっています。お客さまは気軽に手ぶらでお越しいただけたら」と明父さん。滞在中は費用を気にせず、満足度の高いひとときを過ごすことができます。

天然温泉で森林浴気分。多彩なイベントの楽しみも。

自然の中でキャンプを楽しんだ後は、隣接する天然温泉『ルポの森』へ。宿泊棟にある天然温泉大浴場『木もれび』は、大きなガラス越しに緑の森が広がり、まるで森林浴をしているよう。温泉はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉で、地下約1,000mから湧き出る湯量もたっぷりです。お風呂上がりにゆっくり過ごせる大広間の休憩場や、手頃な軽食が充実した『うさぎ食堂』をはじめ、宿泊棟内にはエステサロンやスイーツ店があり、日帰りで楽しまれるお客さまもいるのだとか。

さらに、キャンパーに人気の三国のアウトドアブランド『NATURE TONES(ネイチャートーンズ)』の直営店『NATURE TONES FACTORY SHOP』を併設。国内最大規模となる直営店には約1,600点のアイテムが並び、なかなか手に入らない人気のギアを求めに遠くから訪れるファンも多いそう。施設内でも、グランピングゾーンの焚き火台をはじめ『NATURE TONES』のギアを採用しています。

「澄んだ空気の中でヨガをした後、ゆったりランチを楽しんでいただくプランなど、アクティビティを盛り込んだイベントなども企画しています」と明父さん。温泉で癒され、森や星空をのんびり眺める。美味しい料理を囲んで、みんなでワイワイ盛り上がる。自然の中で、家族や友達とアクティビティに挑戦する…。「ルポの森」で欲張りなグランピングライフを思う存分楽しんで。

目を閉じて肌で感じ入りたい名湯『しきぶ温泉 湯楽里』

知る人ぞ知る名湯。

越前市の南方山あいにある『しきぶ温泉 湯楽里』は、年間約20万人に利用されている人気の温泉施設です。その滑らかなお湯は皮膚の脂肪や分泌物を乳化し洗い流すと言われており、皮膚の浄化が期待されることから“美人の湯”として評判を呼んでいます。また、温泉効果が高く湯上がりのポカポカ感が長時間持続することから、冷え性の多い女性の支持も集めています。

受付を済ませたら、いざお風呂へ。高低差27mの傾斜を全長60mのゴンドラ式の斜行エレベーターで昇る時間は至福への入り口。木立の中の大浴槽は、スケールの大きな森林浴さながらです。

市街地から少し外れた立地にも関わらず、実に幅広い層から愛されている『湯楽里』。隣接する広場・公園に訪れた親子連れや花見帰りのご夫婦、近くにそびえる日野山や鬼ケ岳などの登山客、長距離を楽しむサイクリストなど、その多様な顔ぶれこそが『湯楽里』の実力を示していると言えるでしょう。

支配人も太鼓判を押す10種類の多彩なお湯。

『湯楽里』といえば泉質の高さはもちろん、お風呂の多様さは誰もが認めるところです。男湯・女湯それぞれに温度が異なる5種類の温泉、寝湯、薬湯、露天風呂、サウナ、水風呂があり、これほど充実した浴槽を抱えている施設は県内でも類を見ません。宮﨑総支配人も「特に5種類の温泉では35度、38度、41度、45度をご用意しているので、いつも“絶対に好みの温度が見つかります!”とご案内しています。実は35度は温度管理が非常に難しく、コンスタントに35度を保てるのは一年の中でも春の2カ月程しかないんです。そういう所も含めて、当館はお風呂好きの方にお勧めの温泉です」と自信を覗かせます。

また、宿泊もできることから「湯治的にご利用される県外からのゲストもいらっしゃいます」と宮﨑総支配人。これだけ多彩に揃っていると一度入っただけではすべてを堪能するのは難しいので、ぜひとも一日かけて、時間が許せば宿泊で“お風呂を楽しむため”に訪れてみてください。

ふらりと寄って、お食事も。

『湯楽里』は温泉のみの利用も、食事のみの利用も可能です。しかし誰もが認める名湯ですので、折角なら温泉と併せて利用したいものです。越前市で遊んだ後に温泉・食事を楽しみたい場合、平日なら比較的余裕があるのでふらりと立ち寄りOKですが、週末は混み合うことが多いためプランでのご予約がお勧めです。提供されるのは、料理長自ら市場へ足を運んで厳選した素材を使った、目にも麗しい御膳。地物をふんだんに使った心地よい味わいをリーズナブルに楽しめるとあって、隠れファンも多い料理の数々は必食です。

またグリーンシーズンにはBBQ場もオープン。こちらも入浴とセットにできるのはもちろん、他にも充実した個別プランが取り揃えられていますので、自分に合ったプランでぜひご利用を。いつもより少し足を延ばして“お気に入りの名湯に出合う旅”も良いものです。

魚好きが愛する越前三国の味便り『民宿 ふるき』

魚好きなら、一度は訪れたい宿。

坂井市三国町は、江戸時代より日本海側有数の北前船の中継地として栄え、今なお釣りやマリンレジャーの愛好家達で賑わう町。その愛好家達に拠点として利用されているのが『民宿 ふるき』です。

こちらは買参権(市場でセリに参加できる権利)を持つ鮮魚店が直営する“魚屋さんの宿”。ご主人の古木克典さんが自ら市場に出向いて目利きし競り落としているため、確かな品質の鮮魚が楽しめるのが魅力です。「三国港に揚がったものを中心に、越前海岸近海産をご提供しています。季節によってノドグロやサザエ、アワビ、ハタハタ、カレイなど幅広くお楽しみいただけますが、三国といえば春秋の甘エビと冬の越前がには、ぜひご賞味いただきたい絶品です」と古木さんも太鼓判を押します。

中には「宿泊もいいけど、まずは味を知りたい」という方もいるでしょう。そんな方は「みくに 季節の会席(2名以上で要予約/5,000円~税別)」で、その実力をご堪能ください。刺身、天麩羅、焼き物など、手を加えすぎることなく素材を存分に活かした約10品がズラリと並ぶ様は壮観。これらを手掛けるために使われる魚介類は約15種類と言いますから、まさに贅沢の極みです。「美味しい魚を食べたい!」「我こそは魚好き」という方の願いを満点で叶えてくれるはずです。

冬の味覚の絶対王者「越前がに」。

季節を変え、多様な魚介類を楽しめる『ふるき』ですが、やはり冬の越前がには別格です。「三国のかには、県内で一番高品質だと感じています。三国の漁師さん達は、とにかく取り扱いが丁寧なんです。身の詰まりの申し分ないものを、非常に綺麗な状態で持ち帰ってくれるので、品質が高いままお出しできるのがありがたいですね。鮮度は、沖合で獲れたものをその日のうちにセリにかけるので、言うまでもありません。うちのような小さい宿でも“これが本場のかにだ!”と自信を持ってお出しできるのは、そのおかげです」と古木さん。

冬場(11月7日~3月20日)には「越前がにプラン」が登場し、本場のかにをフルコースで堪能することができます。使われるのは、温度と水質を徹底管理した生け簀で直前まで生きていた鮮度抜群のかに。皇室献上級も並ぶ1kg以上の大物揃いで、文句のつけようがありません。刺身、かにしゃぶ、茹でがにと、それぞれ異なる旨味は食べ進めるたび感動の連続。目まぐるしく押し寄せる至福に、こぼれる笑みも止まりません。泣く子も黙る最上級の満足感を、ぜひご堪能ください。

家でも鮮魚店の目利きを楽しみたい。

なかなか三国まで足を運ぶのが大変という方は、オンラインショップをご利用ください。かにや甘エビをはじめとした三国港の旬の鮮魚を気軽に購入できます。特に福井県産の甘エビは、上物として近年全国から注目されています。漁獲量日本トップクラスを誇る県内産の中でも、美しい赤色と上品な甘さが際立つ三国産は一食の価値アリです。

また、近場の方ならテイクアウト(2日前までに要予約)もOK。オードブルやお造り、お弁当などもお願いできますので、気になる方は一度ご相談を。また個室でお食事のみの利用も可能で、法要やお祝い事の席にも対応してくれます。新鮮な海の幸を堪能しながら、ゆるりと流れるひと時をお楽しみください。

長く愛され、受け継がれてきた“魚好きがまた来たくなる宿”の味は、一度食べたら虜になること不可避です。

福井の街と人が交差する『THREE TIMES COFFEE』

福井の玄関口のランドスケープを見晴らすカフェ。

福井市駅前の中心街、多くの人が行き交う大名町交差点。その角地にある福井銀行本店ビルの2階に『THREE TIMES COFFEE』があります。フロアには約1500冊の本を置く福井銀行のライブラリースペース「WiL(ウィル)」があり、コーヒーを飲みながらその日の気分で思い思いにくつろぐことが。心地いいBGMはオリジナルで制作したもので、「交差点」をコンセプトに3つのスピーカーから流れる異なる音色が立体的に交わり、空間を構成する一部となっています。

オープンスペースの大きな窓の外に広がるのは、福井市中心街のランドスケープ。「2階から風景を見晴らすカフェって、意外と福井にないと思います」と、代表の中山浩成さん。北陸新幹線福井・敦賀開業に向けスピーディかつダイナミックに表情を変える一方、昔から変わらない並木道と路面電車が眼下に広がり、新旧の福井の景観を一度に眺めることができます。

嶺北エリアから美味しいコーヒーをセレクトして。

『THREE TIMES COFFEE』では嶺北エリアからセレクトした8店舗のカフェのコーヒーと自社のオリジナルコーヒーを提供しています。「福井のいろんなシーンで活動されている人にスポットを当てたいというのが、店のコンセプトのひとつ。幅広い業種の人が関わる銀行に、多彩なお店のコーヒーがあるというのがいいし、自分も客としてその方が楽しい」と笑う中山さん。

「インデックス的なところは意識していて、嶺北エリアからまんべんなく選んだつもり。池田や大野など遠方のお店のコーヒーもここで購入でき、参加されているカフェにはお客さまとの出会いの場となり、お客さまには飲み比べの楽しさも提供できるのでは」と思いをはせます。

知る人ぞ知る『今日のおやつ』と、こだわりのお茶。

そんな中山さんの想いは、スイーツにも。地元で店舗を持たずお菓子をつくっている人たちの〝知る人ぞ知る〟商品を『今日のおやつ』として取り上げ、当日朝のインスタで情報を発信しています。「地元のカフェだから、できることがあると思う。いろいろな活動をしている人たちの仕事の販路を広げ、ビジネスに押し上げるお手伝いができたら」と中山さんは語ります。

また、紅茶やハーブティーも見逃せないメニューのひとつです。茶園を限定したこだわりの紅茶やオリジナルブレンドのハーブティーは、ハーブインストラクターの中山和華さんが監修する『plump』のアイテム。心と体をやさしくほぐすお茶の時間が楽しめます。

新しい時代へつながる、福井のサードプレイスとして。

「職場でも家庭でもない、ホッとできる居心地のいいサードプレイス(第3の場所)を提供したい思いがあります」と、店名に込めた想いを語る中山さん。「〝3(THREE)〟というのが重要で、世界は白と黒、男と女など、おおまかに2分されますが、新しい時代はそこから離れた白黒つけないグラデーションのある第3の部分からくると思うんです」と未来を見つめます。

2022年夏には、北陸新幹線福井・敦賀開業を視野に入れ、おおい町の『うみんぴあ』エリアに誕生する『SEE SEA PARK』に、嶺南エリアの拠点となる2号店をオープン。表に出てこない福井の〝いいもの〟を見つけ、光を当て、美味しい笑顔と一緒に全国へと広げていきます。

『三国オーシャンリゾート&ホテル』 三国湊の風情と日本海に沈みゆく夕日を楽しむ高台のお宿

静かにゆったり流れる湊町時間が、心を解きほぐす。

坂井市三国町の街中から少し足を延ばした小高い丘の上に佇む『三国オーシャンリゾート&ホテル』は、客室から美しい夕景が望めると聞こえの高いホテル。沈みゆく夕日と、その夕日が染めあげる一面の日本海は、まさに筆舌に尽くしがたい絶景です。お出迎えは、玄関口に飾られた大きな人形。こちらは北陸三大祭りに数えられる『三国祭(福井県指定無形民俗文化財)』で使われた山車(やま)に乗っていたもので、三国らしさを楽しんでほしいという心遣いを感じます。

『三国オーシャンリゾート&ホテル』は宿泊での利用はもちろん、温泉のみの日帰り利用も可能です。坂井市三国町が県内最北端に位置することもあり、近年は県内ゲストが小旅行に訪れるケースも多いのだとか。深田支配人も「高台にありますので、日頃の喧騒を忘れてゆっくりお過ごしいただけますよ。時間と共にゆったり移り変わる眺望もお勧めです」とニコリ。ホテルならではの寛ぎをお楽しみください

四季折々の風情を楽しみながら、日頃の疲れを洗い流す。

『三国オーシャンリゾート&ホテル』には、3つの個性あふれるお風呂が男女それぞれに用意されています。脱衣場から歩を進めると現れるのは、八角形の浴槽が特徴的な『龍翔の湯』。大きな窓から差し込む陽光に開放感を覚えますが、床材の笏谷石(※)にもご注目を。今は採掘されていない笏谷石は水に濡れると深い青色に発色するため、福井の息吹を感じつつリラックス効果も期待できそうです。

その『龍翔の湯』を中心に左右に配置されているのが『和畳(わじょう)の湯』と『風月の湯』です。『和畳の湯』は、その名の通り畳が敷かれた珍しい浴場。水はけの良い特殊な畳が使われており、長く浸かるのが苦手なお子様なども浴場で一緒に寛げるのが魅力です。天井や洗い場にはひのきが使われているので、香りに癒されながらごゆるりとお過ごしください。また、『風月の湯』は頬をなでる潮風が心地よい露天風呂。手入れされた日本風庭園が、初夏には新緑、冬には雪景色など四季折々の風情を楽しませてくれます。ぜひ季節を変えてお運びください。

なお、女湯の方にはソープバー(シャンプー、コンディショナーのセット/無料)が設けられており、約10種類の中からお好みや気分に合わせて選ぶことができますので、ぜひお気軽にご利用を。

※笏谷石…福井県福井市にある足羽山周辺のみで採掘されていた石材。きめ細かいうえに柔らかいため加工がしやすく、古墳時代の石棺や戦国時代の石仏、瓦などにも使われていました。

福井の魅力を発信しながら、地元のニーズにも応えられるように。

こちらでは、温泉+食事が楽しめる日帰りプランも用意されています。掘りごたつ式の個室が揃う『食事処 炉膳』(予約制)で地物を中心とした食事が楽しめますので、プランか予算を伝えてご予約ください。また、地元の方向けには法事や法要、お祝い事の席にも対応。多様な個室・宴会場が揃っていますので、最適な形での会の実現をお手伝いしてくれることでしょう。

旅の楽しみといえば、お土産も忘れてはいけません。売店『Mikuni SUNSET』ではもみわかめや三年子花らっきょうなど三国を代表する品々から、県内の特産品・地酒まで幅広く取り揃えています。思い出話のお供に、ぜひお求めください。

日本遺産にも登録された三国湊を巡る拠点にぴったりのホテルです。

究極のこだわりと独自の世界観によって生まれる『梵(BORN)』


180年前の建物を、数年かけ耐震構造への進化を含めて大改修した「梵・町屋ギャラリー」

世界中で賞を総なめにしている日本酒『梵(BORN)』。

『加藤吉平(きちべえ)商店』が手がける『梵(BORN)』は、ものづくりのまち・鯖江市で造られる清酒。万延元年(1860年)に、それまで両替商・庄屋であった先祖が、日本酒製造を始めました。大正から昭和にかけて、北陸清酒鑑評会において4年連続最優秀賞を受賞したことで、昭和天皇の御大典の儀(即位式)において、初めて地方選酒として使われる栄誉を受けて以来、数多くの国内の重要な席で採用されています。

昭和41年(1966年)「梵」の銘柄を日本国内で正式商品登録して以来、海外でも100以上の国(地域含)で登録されています。20226月にはキプロスに初輸出し、現在108ヶ国に輸出するなど、世界中に日本文化の素晴らしさを発信し続けています。

「梵」とはサンスクリット語で”真理”を表す言葉。また英語表記の「BORN」は”創造”を表しています。日本酒ファンならずともたちまち虜にさせる魅力を備えた『梵(BORN)』は、世界の名だたる酒類品評会においても過去何度も最高賞に輝き、酒蔵としても世界酒蔵ランキングで五つ星を受賞するなど、国内外で輝かしい栄誉を受けています。

完全無添加、厳選素材だけで造る究極の純米酒。

『加藤吉平商店』では蔵の創業から変わらない伝統的な手造りによる酒造りを今も守り続けています。酒造りで使うのは、米と米麹と水の3つだけ。 余分なものは一切加えず、完全無添加の純米酒のみを造っています。

水は地下約184mの深さの井戸から組み上げた、白山連峰の伏流水のみを使用。適度なミネラルを含んだ滑らかな軟水は酒の香りを引き立たせます。

酒米は米の王様と呼ばれる「兵庫県特A地区産契約栽培山田錦」と「福井県産五百万石」のみ。さらに米の磨きにこだわり抜き、平均精米歩合は34.5%と国内トップクラスの精米を実現しています。精米の機械は11代目の加藤団秀(かとう あつひで)さんが自ら基盤の設計に携わるというこだわりよう。最新技術と美味しい酒へのあくなき追求心との融合が、雑味のない澄んだ味わいを生み出しています。

味わいとともに酒に込められた物語も堪能する。

現在、20種類以上の商品群を展開している『加藤吉平商店』では、「こんなお酒を造りたい」というイメージとともに、まず「物語」を想像するところから商品作りが始まります。

例えば、数々の著名人も愛飲している純米大吟醸酒『梵・夢は正夢』は、「21世紀に残したい最高品質の日本酒」という目標から生まれたもの。「夢は正夢になる」という祈願の意味と同時に、夢や願いが叶った時の祝杯の酒でもあるため、勝利者に送るトロフィーを表現したボトルになっています。

ダークゴールドのボトルはマイナス10度で5年もの間氷温熟成されたお酒が入ることではじめてゴールドの色が際立つようになっており、人間と同じく「中身があることではじめて輝く」のだそう。

このように『梵(BORN)』はそれぞれに造り手の世界観が込められています。一本一本に物語に想いを馳せながら、ぜひ珠玉の酒を味わってみてください。

新鮮な越前ガニと日本海の眺望を愛でる、三国温泉お宿『あらや』

鮮度抜群の越前ガニを、最高の食べ方でいただく。

 国定公園に指定される越前松島の高台にある、東尋坊三国温泉『あらや』。11〜3月まではカニ料理専門のお宿となり、「旅の目的は越前ガニ」というお客さまが全国から訪れます。ご主人の荒川哲弥さんは「カニは鮮度が一番大事」と新鮮さにとことんこだわり、越前港から獲れたての越前ガニを仕入れ、店先の水槽で生かしています。

カニは重さごとに選べるようになっていて、なかでも1.1kg前後サイズの皇室献上カニクラスは「なかなか福井から外へ出ることはない、希少な越前ガニ」と胸を張るご主人。「お客さまにカニの鮮度を確認していただきたい」と、料理の前には生きた越前ガニを水槽から出し、お客さまにお見せしています。なかには長い手足を動かす越前ガニを、ご主人のレクチャーで手に持ち記念撮影する人も。「最近は、動画を撮ってYouTubeにアップされる若いお客さまも多いですね」。ずっしりと身の詰まったカニの重さを実感し、ますます期待が高まります。

カニ刺し、焼きカニ、カニしゃぶ、カニ鍋…ズラリと並ぶ多彩なカニ料理のなかでも、「本場で食べるならカニしゃぶがおすすめ」ときっぱり。刺身で出せるほど鮮度の高い越前ガニをまるまる1杯使い、濃厚でコクのあるカニみそのタレでいただくカニしゃぶは、地元でしか食べられない贅沢な一品。厳選された新鮮かつ上質な越前ガニを、最高の食べ方でいただくことができます。

自然体でのんびり過ごし、夕陽を眺めてお散歩も。

 「越前松島が国定公園に指定された昭和43年に、祖父がこの場所に浜茶屋を立ち上げたのが『あらや』の始まり。父の代で民宿を始め、私の代で料理を楽しめる小さな温泉宿にリニューアルしました」とご主人。6年前のリニューアル時にご主人が目指したのは、「カップルやご夫婦、母娘がおふたりでのんびりできる大人のお宿」です。1日おふたりさま4組限定の個室をメインとしたパーソナルな空間は感染対策の面でも安心で、自然体でゆっくり過ごせると好評です。

 越前ガニのオフシーズンとなる4〜10月は、献立に地元の海産物を中心とした海鮮料理や福井県の高級和牛ブランド『若狭牛』などのご馳走が並びます。ご主人は福井県の老舗料亭で修行を重ねた経歴の持ち主で、その腕前をたっぷり堪能することができます。

 また、季節によって表情を変える日本海の眺望も、『あらや』ならでは。客室、お食事処、温泉のどの部屋からも海と空のパノラマを見晴らせ、海辺の散策も楽しめます。「特に、春から秋は夕陽が美しく、夏の時期には水平線に夕陽が沈むところが見られますよ」と教えてくれました。

温泉でゆったり。おでかけにうれしいロケーションも。

 『あらや』の湯は、弱アルカリ性でサラサラした肌ざわりの東尋坊三国温泉です。塩分とミネラルが肌を保温・保湿し、ぽかぽかと温かさが長く続きます。大きな窓のある2つの浴室は、時間制の貸し切り。日本海の景色や波の音を楽しみながら、心ゆくまでくつろげます。

 料理に、温泉に、眺望に、魅力の尽きない『あらや』ですが、さらに「三国を満喫できるロケーションもいいんです」とご主人。すぐ隣りには松島水族館があり、海沿いの道を南に走れば東尋坊や海浜自然公園、北に向かえば芝政ワールドが。カップルやご夫婦はもちろん、家族連れのレジャーにも最適です。「冬場のカニシーズンはお子さまはご遠慮させていただいているのですが、夏休みなどはお子さまと一緒のご家族連れのお客さまがよく来られます」とほほ笑みます。

 「飾らず、無理なく、妻とふたりでやっていく中で、限られた人数のお客さまに心地よく過ごしていただけたら」と穏やかに語るご主人。丁寧でありながら、ほど良い距離感が気持ちいいご夫妻の接客もあいまって、心も体もゆるりとほぐれていくようです。

潮風に吹かれながら三国湊の風情に浸る『三国温泉 ゆあぽ~と』

大自然と歴史の競演。

日本の夕日百選に選ばれた『三国サンセットビーチ』の程近くにある『三国温泉 ゆあぽ~と』。目の前に果てしなく広がる水平線を一望しながら入浴できるとあって、県内外を問わずゲストが訪れる人気の日帰り温泉スポットです。

三国温泉の特徴といえば、何といっても塩分を含んだお湯。海が近いこともあり、温泉にも海水に似た塩分が含まれていると言います。この塩分が皮膚に付着することで汗の蒸発を防ぎ、冷え性や神経痛などの症状改善が期待できるのだとか。さらには塩の殺菌効果が切り傷に良いとも言われており、特に女性には嬉しい限りです。

お風呂は、三国サンセットビーチに沈みゆく夕日を堪能できる『かもめの湯』と、日本海に注ぎ込む九頭竜川の流れを一望できる『みなとの湯』の2種類があり、男女月替わりで楽しむことができます。ここからの眺めを三国ならではの特別なものにしているのは、国の重要文化財に指定されている『三国港突堤(別名エッセル提)』です。両風呂からはもちろん館内の至る所から眺められ、三国湊の歴史の一端にも触れることができます。温泉でありながらふらっと立ち寄れる気軽さと、歴史ある湊町風情、自然が織りなす壮大な景観は、まさに“ここにしかない贅沢”です。

お風呂上りにも楽しみは続く。

入浴施設での楽しみと言えば、お風呂上りのリラックスタイムも外せません。1階の『サンセットラウンジ』では視界の高さに広がるビーチや水平線、三国港突堤を、独り占めしたような感覚で休憩することができます。ぜひ、飲み物片手に寛ぎのひと時をお過ごしください。

また2階の『海テラス』では、角度が変わるだけでまるで異なったものに感じる佳境を望みながら、福井らしい食事が楽しめます。お勧めは、『焼き鯖寿司』や『ソースかつ』など福井を代表するメニューの数々。それぞれおろし蕎麦を付けたセットにできますが、こちらの蕎麦は絶品なので蕎麦好きならぜひセットでご賞味を!通にも人気の高い『丸岡在来』を使用した太めの麺は香りが高く、鰹をきかせながらもキリっと仕上げた出汁と相性抜群。湯上りの体を心地よくクールダウンしてくれること間違いなしです。女性には、サラダ感覚で食べられると好評の『豚しゃぶおろしポン酢定食(ふくいポーク使用)』や『ふくいサーモン丼(週末10食限定)』もお勧めです。

また、今SNSを中心にリバイバル中のクリームソーダもお忘れなく!ご当地サイダー『さわやか』を使用した福井限定クリームソーダは3種類。定番のメロン味をはじめ、県民でもあまり見かけないグレープ味、レモン味まで揃っていますので、その日の気分に合わせた味わいでお風呂上りの乾いた喉と体をシュワシュワと潤しましょう。

ゆあぽ~とならでは、三国ならではを大切に。

こちらでは月1回6組限定で「パフェづくり」も体験できます。親子はもちろんご夫婦や友達との参加もOK。世界に一つだけのオリジナルパフェができると好評で毎回早々に席が埋まってしまいますので、気になる方はお早目のご予約を。出来上がりをテラス席で潮風に吹かれながら頬張れば、美味しさも一入です。

受付近くの売店では焼き魚や貝ひもなど、地場ならではのお土産の取り扱いもあります。外には無料の足湯もあり、海水浴客やサーファーの利用も多いのだそう。お風呂のみ・食事のみの利用も可能な温泉で、日常の延長線上にある“非日常”を気軽にお楽しみください。

かける人の「美」をさらに引き立たせる『田中眼鏡』

全国の眼鏡ファンが信頼を寄せるお店。

福井・鯖江が眼鏡の一大産地であることは有名ですが、メーカーに比べ、圧倒的な専門知識と独自の基準で厳選した眼鏡が揃う小売店はそれほど多くはありません。そのなかでも唯一無二のセレクトで多くの眼鏡ファンから厚い信頼を寄せられているのが、鯖江市にある『田中眼鏡』です。

店内にはこだわりのフレームがズラリ。オーナーの田中幹也さんは、これまで多くの人々にぴったりの眼鏡を提案してきた“眼鏡の伝道師”。田中さんにセレクトしてもらいたいと、お店には県内外からお客さんが訪れます。

「自分は眼鏡が似合わないと決めつけるのではなく、まずはタイプの違ういろいろな眼鏡を試してみるのがおすすめです。眼鏡によって印象はがらりと変わるので、自分の固定概念を一旦横に置いて、眼鏡選びを楽しんでほしいですね」と田中さんは語ります。

新しい魅力と出逢う喜び。

眼鏡を選ぶ際は、その人の顔や雰囲気、ファッションといった外見だけでなく、職業、ライフスタイル、趣味、予算、どんな場面で掛けるのか、周りからどんな風に見られたいかなど、お客さんとの会話から選ぶ眼鏡を考察していくという田中さん。その後、眼鏡を作るために欠かせない目の検査を経て、レンズやフレームを決めていきます。

「眼鏡は単なる視力矯正の道具ではなく、自分に合う眼鏡をかけることで、美しさや輝きをさらに引き出すアイテムなんです。色・形・フレームの材質によって場面によって使い分けたり、自分を演出したりすることもできます。ファッションアイテムの中でも眼鏡は特殊なもの。だからこそお気に入りの一本が見つかれば愛着が湧き、その人にとって欠かせないアイテムになるはずです」

ここにしかない希少なヴィンテージ眼鏡も。

2019年には福井駅前に2号店である『田中眼鏡 福井店』がオープン。「美」と「知」をテーマにした店内は、まるでカフェか雑貨屋のような雰囲気。本店と同様、圧倒的な眼鏡の知識と抜群のセンスを誇る女性店長が出迎えてくれます。

こちらのお店では、県内ではここでしか取扱いのないブランドや、昭和の頃に作られていた国産ヴィンテージの眼鏡も揃っており、なかには1点もののフレームもあるそう。ヴィンテージ眼鏡は今の時代に使えるようリペアされており、眼鏡に込められた「物語」や「想い」を聞いてみるのもおすすめです。

かける人の美しさを引き出す眼鏡。『田中眼鏡』の手にかかれば、今まで気づかなかった新しい魅力を見つけることができるかもしれません。

花や色との出会いを楽しむフラワーアトリエ『IRIS』

1輪から始められる“花のある暮らし”。

JR福井駅西口から福井城址に向かって徒歩およそ6分。お堀沿いにあるのが『IRIS(いーりす)』です。旬の花を中心に常時30種類ほど並ぶ花は、どれも色鮮やかで思わず目移りしてしまうものばかり。福井では入手しにくい生花や観葉植物、ドライフラワー、花器など種類も多く揃っています。

「お花は1輪飾るだけでも気軽にインテリアに取り入れられます。毎週、1輪ずつ気に入った花を買われる方もいるんですよ。部屋に花を取り入れることが習慣になれば嬉しいですね」とオーナーの定政玲子さんは言います。

色彩を学ぶなかで辿り着いた「花屋」という仕事。

定政さんは油絵を描く父親の影響で、幼い頃から絵画やカラフルな絵の具など、色に囲まれながら育ってきたそう。高校を卒業後は東京の大学に進学し、その後、色に関する興味から、色彩心理やカラーコーディネート、生け花などを学んでいました。

「色を生かした仕事って何だろうと考えていた時に『お花じゃない?』と知人に背中を押されて。そこからお花屋さんで経験を積み、12年前に福井に戻ってきました」。
2013年には独立し、『IRIS』をオープン。ギリシャ神話に出てくる「虹の女神の名前」が名前の由来になっています。

『IRIS』では花束やアレンジも人気。用途や好み、シーンに合わせたオーダーが可能です。八重咲きのユリやランなど、一輪でも主役級の花を贅沢に使い、定政さんのセンスで組み合わせた花束は、思わず「わぁ」と歓声があがるほど、気分が高まります。

アトリエのような店内で、花の仕事を間近で見る。

「お花の仕事は花束やアレンジを作るだけでなく、ウェディングもあれば空間の生けこみなど実はいろんな仕事があります。都会に比べると福井ではまだまだ目にする機会が少ないので、ここで自由に見てもらいたいですね。花を使ったこんな仕事があるんだ、といろんな方に興味を持ってもらたらと思います」

アトリエのような店内はお客さんが店の奥まで自由に歩きながら、スタッフが作業している様子をそばで見ることができる開放的な空間。花との距離が近く、香りも感じられるので、飾る場所や贈る相手を想像しながら花を選ぶのも楽しい時間です。

『IRIS』では、花をさまざまなスタイルで楽しんでもらおうと、季節の花のアレンジメントと英会話を組み合わせたレッスンも定期的に開催。来店するたびに花との新たな出会いを楽しめそうです。

細部まで美しい職人の手仕事『井上徳木工』

木の香りが心地よい木工所。

鯖江市河和田地区にある『井上徳木工(いのうえとくもっこう)』は、越前漆器の「角物」と呼ばれる箱物の木地を作る工房です。1955年の創業以来、重箱やお盆、曲げわっぱのお弁当箱などさまざまな漆器の木地や木工品の製作を手がけています。2代目の井上孝之さんの案内で工房に入らせていただくと、ふわっと木のいい香りがしました。

『井上徳木工』では、木地に使う木材の選別・裁断から、パーツの加工、組立て、仕上げまでを行います。木地の形状や加工方法によって異なるさまざまな専門用語を井上さんから教わるのも楽しいひととき。製品を見ながら、「内側の小さいパーツをノミで削って丸くする技法は『たつぎ(立木)』と呼ばれるんですよ」と教えていただきました。

繊細な手仕事が生み出す美しい形と上質な手触り。

繊細でシンプルな製品を作る『井上徳木工』。作りがシンプルだからこそ、わずかな厚みの違いや角度のずれであっても、美しい製品にはなりません。そのため、精度の高い技術が要求されるのです。

井上さんは、木目や木の柔らかさなどの木材の特徴を理解し、細部まで計算したうえでパーツを作り上げます。機械を使って部材をカットするときの角度調整は、長年の経験で培った感覚をもとに目で見て触って行います。パーツ同士の組立てや仕上げも、まさに職人の技。『井上徳木工』の作る箱物は、鋭角なのに手になじむのです。フォルムを崩さずに上質な手触りを実現できるのは、長年の技術と経験の積み重ねによるものでしょう。

『井上徳木工』の組立ての技術は、1枚の板でなくパーツを組み立ててひとつの箱を成形しているのが特徴です。非常に高度な手仕事でありながら、完成した漆器では木地が漆の下に隠れてしまうため、技の細部を見ることはできません。そこで誕生したのが自社商品『Lr(エルアール)』です。

職人の顔が見えるものづくりを。

RENEWという工房開放イベントへの参加をきっかけに、自社商品にも力を入れ始めた『井上徳木工』。それまでは下請けとしての仕事がほとんどで、自社の技術をお客さまに知ってもらえる機会がなかったといいます。

2020年に誕生した自社ブランド『Lr』は、現代の暮らしになじむモダンな木製品です。色目や木目がシンプルな木材を使用し、塗りを極力薄くすることで、『井上徳木工』の技術をふんだんに感じることができます。和洋どちらにも合う薄い色味は、拭き漆や吹付け塗装など越前漆器の技術によるもの。メンテナンスしながら長く大切に使える、伝統と技術を活かした逸品です。

「河和田はたくさんの職人さんで成り立つ産地です。自社の商品をきっかけに、産地の技術や職人さんのことをもっと知ってほしいですね。自社だけが目立つのではなく、産地全体として元気になっていきたい」と井上さんは語ります。

ここでしか出合えない“越”の味と魅力『御料理 一燈』

福井の味、北陸の味「越味(えつみ)」を堪能する。

さくら通りに面した『御料理 一燈』は、リノベーションされた古民家が目印。店内に見られる数寄屋造りが、和の趣を一層深いものにしています。腕を振るうのは、故郷福井をこよなく愛するオーナーシェフの倉橋紀宏さん。福井・石川・富山の四季折々の食材をふんだんに使った“越(北陸)の味”を提供しています。「例えば春なら越前町宮﨑地区の筍や九頭竜川のサクラマス。夏は池田町の鮎や鯖江市の吉川ナス。秋になれば大野・勝山の天然キノコや若狭の秋鯖、冬には越前蟹や日向(ひるが)の鰤など、福井だけで考えても豊かな食材に恵まれています。これが石川・富山と北陸に広がれば加賀野菜やホタルイカをはじめとした食材が加わり、表現できる世界は無限に広がるわけです」と話す倉橋さんは、良いものがあると聞けば北陸を中心として全国の生産者の元に自ら足を運び、確かな品質と味を兼ね備えた食材を仕入れています。

特に和食に不可欠である米は、自身も田植えや稲刈りに参加するほど力を入れています。「越前町宮崎地区で栽培されている『田んぼの天使』の完全無農薬のコシヒカリを使っているのですが、自分が携わると思い入れも深くなりますし、生産者さんもその思いに応えようとしてくれます」。味わいの深さは、丁寧に築き上げた信頼関係の証でもあるのです。

ハレの日にも、おもてなしにも。ペアリングも重要な要素。

『一燈』がファンの心を掴み続けているのは、料理においては言うまでもありませんが、食器や酒器など細部に亘っても“越”を表現しているからに他なりません。「越前漆器や越前焼、九谷焼といった器を中心に用いています。また、県外に行く際には骨董市や骨董品店にも頻繁に足を運ぶようにしています。そこで出合った江戸中期の器やオールドバカラなども、良い風情を醸してくれるんですよ」と倉橋さん。食器や設えに垣間見える気遣いもまた味わいを彩ることを理解している店だからこそ、大切な日に大切な人と足を運びたくなるのです。

それはお酒においても同じこと。コースで提供される料理に合わせるお酒はロングコースとハーフコース、日本酒とワインのミックスコースがあり、いずれも専属のソムリエによるペアリングを楽しむことができます。「福井・北陸を中心とした全国の地酒を揃えています。同じ銘柄でも季節で味わいが違ったり限定品があったりしますから、随時良いものをご提供できるように心がけています。県内の方には全国の銘柄から、県外の方には北陸の銘柄限定でペアリングということもできますので、お気軽にご相談ください」。旬の味わいの相乗効果は一期一会。ワインの品揃えも充実していますので、心行くまでお楽しみください。

肝になるのは、素朴な味と洗練された味の絶妙な融合。

京懐石がベースとなっている『一燈』の料理ですが、地域が育んできた味わい・調理法も取り入れながら“ここに来ないと味わえない唯一無二”を目指しています。
倉橋さんは、「北陸新幹線が開業したら、全国からお客様が来られます。特に都市部の方は、“わざわざ福井に食べに行く価値のあるもの”を求めています。それは田舎くさすぎてもいけませんし、都会にありがちな料理でもいけません。食の本質を突きつつも一歩先を行く。その塩梅が大切になります」と先を見据えています。

料理を見れば作り手が分かるという世界で「表現者でありたい」と話す倉橋さんの挑戦は、これからも私達の胸を高鳴らせ続けてくれることでしょう。

心と身体にゆっくり向きあう、ヨガスタジオ『sundara』&『akasha』

今の心と身体の声を聴き、自分の力でラクに生きる。

日々の暮らしで仕事や家事、育児に追いかけられ、世間やネットにあふれる情報にさらされていると、いつの間にか心や身体のバランスが崩れてしまいがちです。『sundara(スンダラ)』と『akasha(アーカーシャ)』は、そうした日々の喧騒から離れ、自分の心と身体にゆっくり向きあうことで本来の自分を取り戻すことができる、女性のためのヨガスタジオです。

「9年前にsundaraをオープンした時はダイエット目的の方が多かったのですが、今はマインドの部分でヨガを求められる方が多いです」という代表のAIさん。「ヨガはラクに生きていくための方法のひとつ。同じお天気の日がないように心も身体も毎日違うので、今日という一日をどんなマインドでどう過ごしたいのか、自分を知り自分で決めることが大事です。ヨガの時間を自分の今の心と身体の声を聴く時間にし、自分の心身やエネルギーをコントロールできる力をつけて、マットを下りた後の日常でも生かしてほしいですね」と想いを語ります。

心と身体を呼吸でつなぐ『sundara』のヨガは、「今までやっていたスッキリするだけのヨガとは違う」と効果を実感される生徒さんが多いそう。「ヨガをすることで、ずっと自分の足で歩き、自分の手で愛する人を抱きしめ、自分で咀嚼し美味しいものを食べられるようになる。心身的・精神的にラクに生きれるようになってほしいです」とほほ笑みます。

自分のペースで何度でも通える、マットヨガの『sundara』。

マットヨガを行う『sundara』は、サンスクリット語で「美」を意味する言葉です。「女性の中に本来ある内側からの健やかな美しさを取り戻すお手伝いができたらと」と語るAIさん。

常温ヨガとホットヨガがあり、それぞれリラックスできるクラスからアクティブなクラスまで多彩なヨガが体感できます。北陸にひとりしか講師がいないという『クリパル』のクラスがあるのも、福井ではここだけなのだとか。自分にあったクラスを自由に選ぶことができ、20〜60代まで幅広い世代の女性から支持されています。「ヨガは年齢を問わず、誰にでも行えるもの。身体が硬い、ヨガは未経験、運動が苦手な方とかも心配は無用です。60代の生徒さんで、アクティブなクラスに来られている方もいらっしゃるんですよ」と教えてくれました。

また、メンバーになれば1ヶ月間の料金で何度でもレッスンを受けられるシステムも大きな魅力です。「回数に制限がないから、朝にホットヨガをして、夜に常温ヨガをされるなど、1日にいろんなクラスを受けられる方もいらっしゃいます。若い方も心と身体の状態は毎日違うので、その日の気分や体調にあわせ自分のペースで続けてもらえたら」とAIさんはいいます。

エアシルクヨガの『akasha』。マットヨガとの相乗効果も。

6年前から、エアシルクヨガの『akasha』をスタート。「大地に深く根をはるsundaraと風のように揺れるakashaは、陰と陽のような関係です」とAIさん。エアシルクヨガとは、天井から吊るされたシルク(布)を使って空中で行う新感覚のヨガのこと。ヨガや体幹トレーニング、骨盤調整、ピラティスなどを融合したメソッドで、初心者の方も安心して楽しめます。

美腹や美尻に特化したクラスや、低い位置で行う低空クラス、身体の歪みやクセによるよじれに働きかける筋膜リリースなど、こちらもクラスは豊富です。「〝映え〟を気にした流行りのポーズやアクロバティックな動きではなく、体に効くことだけをしたい」ときっぱり語るAIさん。「シルクのサポートでポーズをとることで、ヨガをより深められる。マットヨガでうまくポーズがとれなかった方もハンモックを補助にポーズをとることで効果を実感されたり、マットヨガをさらに深めていかれる方がたくさんいます」と相乗効果の大きさを説きます。

スタジオから飛びだす「外ヨガ」も好評です。「外はやっぱり開放的。夏は三国でビーチヨガをするのですが、夕陽を眺め波の音をBGMにヨガをすると気持ちいいし、五感が冴えてくる。これからもいろんなところにでかけてやっていきたいですね」とまぶしい笑顔が弾けました。

福井県立美術館『ザ 美人画』展コラボイベント 【大人のメイクアップレッスン&『ザ 美人画』特別鑑賞会】実施

先着20名様限定!

美めぐりふくい&『ザ 美人画』展コラボイベント【大人のメイクアップレッスン&『ザ 美人画』特別鑑賞会】
を実施いたします。


お肌の質感や骨格に変化を感じ始めた大人のための手持ちのメイク道具で明日からはじめられる『大人のメイクアップレッスン』と福井県立美術館にて開催中の『ザ 美人画』展を解説付でご鑑賞いただく特別企画を実施いたします。
参加者全員に「コモエース化粧品」より
「薬用美白 セリサージュクリスタル」1週間分ミニボトルを進呈!

【イベント内容①】

大人のメイクアップレッスン(美術館第4研修室) 所要時間:90分
”今の自分”に合うメイク方法を知りたい方に。
素肌感で勝負できる、肌づくりから。
ひと手間でお肌が変わる「くすみ知らずのベースメイクレッスン」
毎日のスキンケアから、下地とベースカバーテクニック、ファンデーションの正しい使い方など、今あるメイク道具で明日から始められる内容です。
《メイクのお悩み質問タイムあり》
くま・しみを隠すには?コンシーラーやハイライトの効果的な使い方は?などのメイクのお悩みについて、ポイントをレクチャーします。
※お時間に限りがあるため、全員のご質問にお応えできない場合がございます。
《コモエース化粧品のスキンケアをご用意》
レッスンで使用後、そのままお持ち帰りいただけます

講師紹介:ヘア&メイクアップアーティスト YUKARI
L.A.の美容学校を卒業後、現地でメイクアップアシスタントとして活動。
帰国後東京で雑誌・広告・PV等にて様々なブランド/アーティストのヘアメイクを担当。
2009年に長野県信州に移住し、ロケーションフォトチーム『S.Y.N.inc』の一員として軽井沢を中心に活動中。2018年3月に福井県に拠点を移動し、現在「月刊URALA」表紙担当など県内外にてさまざまなジャンルのヘアメイクをクリエイトする。

プレゼント:参加者全員に「コモエース化粧品」より大人のための美白エイジングケア「薬用美白 セリサージュクリスタル」約1週間分ミニボトル(ローション・ミルク・クリーム)をプレゼントいたします。
当日のレッスンで使用後、そのままお持ち帰りいただけます。


「薬用美白 セリサージュクリスタル」とは?

敏感、乾燥、しみ、ハリのなさ。決して悩みがひとつではないおとなの肌を、冴え渡る透明感と弾むようなハリのある肌へ導く、大人のための美白エイジングケアです。

繭の天然成分ピュアセリシン™️と生命力あふれる植物エキスがうるおいと透明感あふれる素肌を引き出します。

【6つの無添加】
 パラベン、アルコール、鉱物、石油系界面活性剤、合成香料、着色料 無添加

協力:セーレン株式会社 コモエース化粧品

【イベント内容②】

解説付き「ザ 美人画」展 鑑賞(2階展示室) 所要時間:30分
福井県立美術館にて開催中の特別展「培広庵コレクション『ザ 美人画』展」を、展示会担当学芸員の解説とともにご鑑賞いただきます。
今回の展示会の見どころや作品が描かれた背景など、学芸員がご一緒にまわりながら、より作品を楽しめるポイントについて解説いたします。
※所要時間は目安です。ご自由にゆっくりと展示をご覧いただくことも可能です。
※展示会鑑賞券はイベント参加費に含まれています。

【お申込み方法】
下記URLにアクセスし、ご希望のチケット(午前の部または午後の部)をご購入ください。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02qc6b98ifc21.html
定員に達した時点で締め切りとさせていただきます。

【参加条件】
・20歳以上の方
・マスク着用の上ご参加ください。
・当日各自で事前に検温を行なって頂き、体調に異常がないことをご確認の上ご参加ください。※受付時にも検温・消毒のご協力をお願いします。

【留意事項】
・ご入金後のキャンセルは原則としてお受けしておりません。
・盗難・物損等のトラブルについては責任を負いかねます。
・お申込みの際にいただいた個人情報は当企画のみに利用するものです。
・新型コロナウイルスの影響によりイベントの中止・延期、または内容に変更がある場合がございます。
・新型コロナウイルスの影響により、イベントが中止・延期となった場合は、参加費を全額返金させていただきます。
・お客さまのご都合によるキャンセルの場合のご返金は致しかねます。
・展示会鑑賞券は参加費に含まれています。※事前に観覧券購入の必要はありません。
・展示会観覧割引、その他の割引につきましては対象外となります。

日本茶の奥深い魅力に触れる、日本茶専門店『茶楽 かぐや』

希少な店頭石臼挽き抹茶が味わえる、和の癒やし時間。

福井で美味しい日本茶を飲める場所として愛される『茶楽かぐや』。趣のある店内では、今は希少な石臼で挽いた風味豊かな店頭石臼挽き抹茶や和のスイーツを楽しむ、癒やしのひとときが味わえます。

明治初期創業の老舗 堀川製茶が営む日本茶専門店として、平成20年に福井市東部に開店。「初代と2代目は茶農家で、祖父にあたる3代目から茶の製造を始めました。父の代から販売を手がけるようになり、私の代で日本茶を体験できるお店を開きました」と5代目の堀川與一郎さんはいいます。

店を開いたきっかけのひとつは、学校で行った『お茶の淹れ方教室』だったそう。「子供たちは急須を知らなかった。今はペットボトルのお茶が普及して、家で急須で淹れたお茶を飲む機会がなくなっています」と危機感を抱く堀川さん。『茶楽かぐや』では急須でお茶を出し、お客さま自身が急須からお茶を注ぐ体験ができるようになっています。

茶室を思わせる佇まい、お茶を引き立てる甘味も魅力。

もうひとつのきっかけは、堀川さんが嗜む裏千家の茶道にあります。「お茶は人をもてなすところに重きがあり、そこがおもしろい」と感じ、自分の仕事とつなげたいと考えたのだとか。

店は茶室をイメージし、専用の入口には露地やつくばいが配され、室内に入ると正面に掛け軸と花入れが目に入ります。カウンターは壁一面に四季にあわせた多彩な茶碗が並び、お客さまが好きなものを自由に選ぶことが。季節のお菓子が付く『抹茶月暈(つきがさ)』は店頭の石臼で挽いた本格的な石臼挽き抹茶で、注文を受けてから丁寧にお茶を点てる特別なおもてなしを堪能できます。

甘味には、「お茶が主役になる」ような工夫が。夏用の平茶碗に盛られた人気メニュー『抹茶クリームあんみつ』は、寒天、アイス、蜜のすべてに『茶楽かぐや』オリジナルの抹茶を使っています。さらに、お茶屋でありながら、あんこや白玉はすべて手作りにこだわっているのだそう。そこには、「先祖から受け継ぐお茶を大事にしたい」という想いがあります。「市販のあんこなどは味が強くてお茶に合わず、先祖が大事にしてきたことを穢すことになってしまう」と語る堀川さん。お茶との組み合わせを吟味したほどよい素朴な甘さが、店頭石臼挽き抹茶の美味しさを引き立てます。

奥が深い日本茶の文化を、福井から日本へ、世界へ。

「若い方のご来店も多く、母親と一緒に来てお茶を飲みながらおしゃべりしている姿を見るとほっこりします」とほほ笑む堀川さん。店内には堀川製茶のショップもあり、「家でも日本茶を飲んでみよう」と茶葉や急須などを購入されるお客さまも多いそうです。

『茶楽かぐや』の茶葉は、京都、静岡、岐阜、三重、鹿児島の茶農家などから味と香りに特徴のあるものを仕入れ、独自にブレンドしたもの。「お茶の世界では〝合組(ごうぐみ)〟といいますが、特徴の異なる茶葉を組み合わせ、安定した品質の美味しいお茶を提供しています」と堀川さん。一番芽を摘んだ新茶、爽やかな水出し茶、熟成した秋の蔵出し茶、縁起ものの干支銘茶など、季節の味わいも多彩です。

全国に広がるお客さまの声を受け、今年からネット通販も解禁予定。「お茶はすごく奥が深い。だから何百年も続いていると思うんです。コロナ禍が落ち着いたら、海外の方にも足を運んでいただきたいですね」日本茶の文化を、福井から日本へ、世界へ広めています。

大胆な塗りと綿密な仕事。塗装の新たな可能性を探る『丸廣意匠』

機械を使った美しい吹付け塗装。

漆器の産地、鯖江市河和田地区にある『丸廣意匠(まるひろいしょう)』。伝統的な漆塗りではなく、機械を使って木製品に吹付け塗装を行う会社です。人懐っこさが魅力的な、2代目の廣瀬康弘(ひろせ やすひろ)さんに話を伺いました。

『丸廣意匠』は1983年にマルヒロ漆器として創業。2代目の康弘さんは、先代のお父様の病気をきっかけに家業を継ぐことを決心したのだそうです。それまで漆器問屋で10年間営業をしていた康弘さんは継いだ当初、漆器業界の知識はあるものの技術がなく、仕事がもらえない苦しい期間があったと言います。仕事をもらいに県外の木工所に営業に行くことも。現在は安定して仕事をもらえるようになり、主に飲食店で使われる食器の吹付け塗装を行っています。

光沢が美しく強固な塗りの技術。

丸廣意匠が塗装を手がける製品は、ホテルや料亭の会席料理に使われる食器など、料理人さんにとっての大切な商売道具ばかり。1日に何回も洗われることを想像して、美しく強固な製品に仕上げます。スプレーガンを使って大胆に塗料を吹付けますが、木材に美しく均一な塗装を施すのは至難の技。また、木材には塗料を吸収する性質があるので、最後の上塗りまでに何度も塗装と研ぎ(とぎ)を繰り返し、一つひとつ丁寧に仕上げていきます。この大胆な塗装と緻密で繊細な作業によって、見た目の美しさだけでなくボロボロに使い込まれても塗り直せばきれいに蘇る製品ができあがるのです。

吹付け塗装に使う塗料は100色以上あり、混ぜることで色の種類は無限大に。極限までオーダーに近い色を目指し、廣瀬さん自身が調色を行うこともあるのだそう。

モダンなデザインが魅力の『MARUHIRO SPRAY』。

2018年には、デッドストックの漆器や木地に塗装を施して再生させるプロジェクト『MARUHIRO SPRAY』を開始した丸廣意匠。使われずに眠っている商品や試作品に鮮やかな色を塗り重ね、新たな命を吹き込んでいます。

「これまでは漆の色合いを再現したものばかりでしたが、塗料の多彩な色を活かして、塗装の新たな可能性を探っています」と廣瀬さん。東京のデザイナー『MUTE』のイトウケンジさん、越前漆器の木地師『ろくろ舎』の酒井義夫さん、そして『丸廣意匠』の3社がタッグを組み、「プロの配色×塗りの技術」で人の心に刺さる塗装を模索しているのだそう。

「1人でも大勢の方に足を止めて頂けるような塗装を発信したい。漆器の産地で、漆にはないものを。プロの配色をどこまで忠実に再現できるか、職人としての腕が試されています」

2019年に変更した屋号『丸廣意匠』からも、廣瀬さんの覚悟が伝わってきます。独自の技術と世界観で、塗装の新たな可能性を探っていく『丸廣意匠』の今後が楽しみです。

ときめきと“わくわく”を身にまとう『KISSO』

カラフルでつける人を選ばないシンプルなアクセサリー。

カラフルで、キャンディのようなきらめくリングやバングルたち。『KISSO(キッソオ)』のショップに足を踏み入れると、色とりどりのアクセサリーに思わず気分が高まります。

眼鏡のフレームと同じ、綿花由来のセルロースアセテートで作られた『KISSO』のアクセサリーは、独特の模様が印象的なアイテム。光の当たり具合によってさまざまな表情が生まれ、鮮やかなカラーリングは装いにアクセントを添えてくれます。

柔らかな模様は、シンプルながらも大人っぽい仕上がり。軽くてつけ心地が良くジェンダーレスなデザインで、男女問わず愛用者が多いのも特徴です。

世界一のアクセサリーブランドを目指して。

鯖江市のなかでも工場が集まる丸山町。1995年に創業した株式会社キッソオは、ものづくりの原点である「材料」に特化し、眼鏡に関する素材の開発や加工を手がけています。

眼鏡以外にもアセテートの素材の美しさを100%引き出すにはどうすればいいか。社員とアイデアを出しながら試作品の制作を重ねているなかで、誕生したのがリングでした。これを展示会に出展したところ、アセテートのカラフルな色合いと、磨くことで生まれるこっくりとした艶が大きな話題に。2011年にアクセサリーブランド『KISSO』として発表し、以降リングからスタートしてバングル、ブレスレット、ピアス、ペンダントなど年々ラインナップを増やしています。

毎シーズン発表される新作は、ファンにとっても楽しみの一つ。最近では津田塾大学とのコラボレーションでペットグッズの商品開発も進んでいるなど、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしています。

選ぶ時の”わくわく”を楽しんでほしい。

これまで『KISSO』のアクセサリーはネットやポップアップでの販売がメインでしたが、2020年12月には待望の直営店『KISSO STORE』がオープン。同じ色でも一つひとつ模様が異なる世界で一つだけのアクセサリーに、訪れた人たちは宝探しのような気分でお気に入りの商品との出会いを楽しんでいます。

「直営店だからこそ素材の質感やこだわりのデザインをより深く堪能できるはず。どれにしようかと悩む時間も楽しんでほしい」と社長の吉川精一さん。ぜひ、自分だけのお気に入りを見つけに、ショップに足を運んでみてはいかがでしょうか。

クラフトマンシップを感じる一本に出会える『谷口眼鏡』

毎日の暮らしに馴染むシンプルなデザイン。

日本のメガネフレームの90%以上を生産している眼鏡産地、鯖江市。『谷口眼鏡』は1957年の創業以来、約半世紀にわたり眼鏡のプラスチックフレームを手がけています。

OEMで培った長年のノウハウを活かし、1996年に自社オリジナルブランド『TURNING(ターニング)』シリーズが誕生。「体温の伝わる眼鏡」をコンセプトに職人が丁寧に作り上げる眼鏡の数々は、多くのファンに愛されています。

さらに2020年にはサングラスブランド『tesio(テシオ)』シリーズを発表。既存のサングラスは欧米人の顔を基準に作られることが多いなか、『tesio』では日本人の顔に合わせた設計や、暮らしにスッと馴染むようなシンプルなデザインを取り入れており、感度の高い人を中心に注目を集めています。

「掛け心地の良さ」こそ『谷口眼鏡』の代名詞。

谷口眼鏡がものづくりで最もこだわっているのが「掛け心地の良さ」。日本人の頭部の形状や鼻の高さ、頬骨の出方などを研究し、フレームの大きさや鼻パッドの位置や高さを細かく設計することで、心地良くフィットする理想のフレームが出来上がります。

掛け心地に加え、もう一つ大切に考えていることが快適性です。眼鏡やサングラスはフロント部分が重くなるため、前にずり落ちてしまいがち。その力を弱めるため、耳にかかるテンプルの形に厚みを持たせ大きくしています。こうすることで重心が後方になり、ずり落ちる力が軽減。このような「後方重心設計」によって長時間掛けていても疲れにくく、痛くならない快適性が生み出されるのです。

「いつまでも眼鏡を快適に使っていただけるよう、定期的にメンテナンスに出していただきたいですね」と社長の谷口康彦さん。『tesio』シリーズでは、眼鏡を作った職人自らがリペアを手がけるサービスも行っています。リペアやメンテナンスを通した職人との距離の近さも谷口眼鏡の魅力。お気に入りの眼鏡を安心してかけ続けられることで、さらに愛着が深まりそうです。

手間を惜しまない、若き職人たちのものづくりへの想い。

明るく清潔感のある工場では、10数名の職人たちが真剣にものづくりと向き合っています。『谷口眼鏡』では20〜30代の若手職人が活躍しているのも特徴の一つ。県外出身の人も多く、眼鏡やものづくりへの興味、「この地域が気に入って」など、入社理由はさまざまです。

河和田地区では年1回体験型マーケット「RENEW」が開催されており、その代表を務めている谷口社長。眼鏡作りを通して地域に開いている会社の姿勢も多くの若者から支持されているのでしょう。

職人一人ひとりが手間を惜しまず、使う人に寄り添った眼鏡を作り続ける『谷口眼鏡』。創業から変わることのないクラフトマンシップが詰まった眼鏡は、これからも多くのファンを魅了し続けます。

ものづくりを愛する人の手から生まれるオーダー家具『ファニチャーホリック』

ものづくりに魅せられて、家具製作の道へ。

福井県越前市大虫地区、のどかな田舎の風景が広がるエリアに工房を構える『ファニチャーホリック』。指物師のもとで修業した経歴を持つ山口祐弘さんは、国指定の伝統的工芸品「越前箪笥」から、無垢材のオーダーメイド家具や小物、建具まで、木に関することならなんでもおまかせの頼れる家具職人です。

屋号の「ファニチャーホリック」は、直訳すると「家具中毒」。家具中毒ですか?との問いに、「そうですね、中毒ですね」と笑う山口さんは、父親や祖父の影響を受けて幼少の頃からとにかくなんでも自分で作るのが好きだったそう。なんでも分解しては壊していたという小学生時代には、すでに丸鋸を使い自分の手で犬小屋を作っていたという経歴の持ち主。「名作の家具が好きというわけでもなく、家具デザイナーにも詳しくないんです。そもそもなんでこの仕事をしているかというと、単純に作るのが好きだから。」

大学を卒業後一度は子供時代の夢を叶えるべく大手重機メーカーに設計士として就職したものの、やはり自分の手でものづくりがしたいという思いを捨てきれず、会社を退職し家具製作への道へ。その後家具製作の基礎から学びます。

使い手の満足をかなえるオーダー家具づくり。

木製家具の種類には、無垢材を使った家具と化粧合板などを使った家具とがあります。木目がきれいに揃うので、現在、一般的な住宅や大量生産されている家具のほとんどが合板です。家具職人として、お客様のいろんな要望に応えるためにも、無垢も合板もつくれる技術がほしいと常々考えていた山口さん。働いていた香川の会社は、無垢の家具も化粧合板の家具もつくるメーカーだったこともあり、ベストな環境でした。そこで腕を磨き、地元・越前市に戻ってからも、指物師のもとで2年間「越前箪笥」の伝統技術を学びました。そして、2012年に念願だった自分の工房『ファニチャーホリック』を設立しました。

『ファニチャーホリック』のオーダーメイド家具づくりは、お客様との対話からはじまります。会話の中で、どんなふうに使いたいか、好みのデザインや材質、予算などを引き出しながら、お客様の思い描く「こんな感じ」を再現した、暮らしに寄り添う家具を提案しています。「図面書いているときはワクワクします。お客様の満足をつくっているという感覚です」。

一生、家具中毒でいたい。

山口さんの活動は、越前市の工房内だけに留まりません。2014年には、福井県内の伝統的工芸品の若手職人のチーム『七人の侍』に、越前箪笥の職人としてメンバーに加わりました。7人の専門分野は、越前和紙、若狭塗、越前打刃物、越前箪笥、若狭めのう細工、越前焼。現代のライフスタイルになじむ、伝統工芸の新商品を作ろうというプロジェクトです。

最初の仕事は、西武福井店で洋服とコラボしたファッションショー。伝統工芸でファッションアイテムをつくるという企画でした。「越前箪笥の職人として参加する以上、箪笥を全面に出さないと意味がないと思い、何を作るべきか悩みました。そんな時、ショーのプロデューサーを担当されていた日本を代表するバッグデザイナーの由利佳一郎氏から、‟越前箪笥でキャリーバッグとかつくれないの?“と言われた事がきっかけで、キャリーバッグを作ることになりました」。

イベント当日、お披露目された山口さんの越前箪笥のキャリーバッグは、大きな反響を呼びました。「百貨店など、いろんなところから声がかかりました。やはり一般のお客様の直感が働くような範囲で勝負しないと、伝統工芸品は残っていかないと思うんです。第一印象で、これ可愛い!と、興味を持ってくれた方に、実はこういう歴史があって…と説明すると、さらに付加価値があがる。歴史背景や技術などは、それくらいの調味料的なものでいいと思うんですよね。オーダー家具も、越前箪笥も、いろんなお客様に魅力を知ってもらって、長く愛用していただけることが一番。これからも‟お客様ファースト”のスタイルは変わらずに、一生、家具中毒でいたいですね」。

『猿の盃』ふらりと笑顔が集まる憩いの場

美味しいものが気軽にあれこれ楽しめる。

2006年にオープンした『猿の盃』は、「ミシュランガイド北陸2021」でミシュランプレート(※)を獲得した“ちょっといい”居酒屋。片町という立地柄、仕事帰りの会社員を多く見かけますが、若い世代からも広く愛されており、確実に入りたいなら平日でも予約をお勧めする人気店です。

こじんまりとした入り口は一見敷居が高そうに感じますが、一歩入るとその居心地の良さにホッとします。テーブル20席、カウンター6席、個室2部屋と、入口からは想像がつかない広さに驚かされますが、毎日欠かさず起こすという備長炭の香りがこれから始まる時間への期待を高めてくれます。

※ミシュランの基準をクリアしているお店に与えられる評価

たくさんの笑顔が見たいから。

席に着いて驚くのは、メニューの豊富さです。店主の鈴木さんは「お客さんの要望に応えるうちに、気付いたら100種類を超えていましたね」と笑います。豊富なメニューの素材は、季節や味わいによって全国各地から取り寄せているのだそう。福井名物の厚揚げや鯖のへしこ、北陸の海の幸・がさ海老や白海老をはじめ、全国の名物・くえ刺しや馬刺し、鶏天などが並び、目移りすること必至です。中でも日本酒好きに堪らないのが、自家製のからすみといかの塩辛。店主が試行錯誤を重ねて作り上げた一品、ずらりと並ぶお造りメニューと併せてぜひご賞味ください。

これほどバラエティ豊かに並ぶメニューですが、実は価格の表記がありません。これだけで緊張してしまう人もいると思いますが、何とぞご安心を。多くのメニューが一品1,000円前後となっており、ハズレのない味わいをリーズナブルに楽しめるのは嬉しい限りです。お通しから美味しいと評判の店の実力、存分にご堪能ください。

地酒も名物酎ハイも。

やはり居酒屋で気になるのは、お酒の取り揃えです。『猿の盃』ではビールはもちろん、酎ハイ、ハイボール、ワイン、泡盛に至るまで幅広く提供していますが、中でも日本酒の充実ぶりには目を見張るものがあります。地元福井からは黒龍、梵、越前岬、常山、白岳仙など県民にも広く愛されている銘柄が並びます。美味しいと聞きつけた県外の地酒も取り入れるようにしているとあって、日本酒好きとしては目移りしないほうが難しいほどのラインナップです。また常連客の間で人気なのが、ガリ酎ハイ。その名の通りガリ(新生姜の甘酢漬け)入りの酎ハイは、生姜の爽やかさとさっぱりした飲み口がクセになると好評です。

気持ち良いスタッフの対応もあって、ついつい長居したくなってしまう『猿の盃』。舌の肥えた県民を満足させてくれる気軽な居酒屋は、出張などで来福した県外ゲストにもお勧めの名店です。

時代に合わせた漆器の可能性を探求する『錦古里漆器店』

2019年、県内外から多くの人が訪れる漆器工房に。

鯖江市河和田地区にある『錦古里(きんこり)漆器店』は、兄弟二人で営む漆塗りの工房です。創業は昭和元年。漆器のなかでもお膳や重箱などの「角物(かくもの)」の製造・販売を手がけ、東京の高級料理店や老舗旅館などに卸してきました。

創業から90年以上の歴史のなかで転機となったのが2019年のこと。『錦古里漆器店』の敷地にデザイン事務所、観光案内所、伝統工芸品やオリジナル雑貨を扱うショップ、レンタサイクルなどの機能を持つ複合施設『TOURISTORE』が誕生したことをきっかけに、漆器の販売や本格的な漆塗り体験が楽しめる工房として生まれ変わったのです。

工房にお邪魔すると、大小さまざまな漆器や漆製品が並び、奥では実際に作業している様子を見学することもできます。工房の茶色の壁もすべて漆塗りだそう。休日になると県内外からさまざまな人が訪れます。

60歳を超えた今でも進化し続けている。

訪れた人に漆器や漆の魅力を伝えているのが、『錦古里漆器店』3代目の錦古里正孝(きんこり まさたか)さん。錦古里さんが手がけるのは、下地となる木地に漆を2~3回塗り重ねていく「上塗り」という工程。漆や器にわずかな塵やホコリがつかないよう、塗り出すまでの下準備に毎日2時間はかかるといいます。

塗り始めると、さらに集中力が研ぎ澄まされます。「漆は生き物なんです。気温や湿度で漆の粘さが日々変わるため、日によって刷毛を扱う感覚を変えていくことが大事」と錦古里さん。どんな漆のコンディションであっても常に一定の厚みで艶やかに塗り上げるその技術は、昨日や今日で習得できるものではありません。

「漆器職人になって50年近く経ちますが、本当に漆のことがわかってくるのは60歳超えてからですね。若い頃に比べて刷毛を操る感覚や力の抜き方が変わってきました。今でも進化し続けている手応えがある」と語ります。

塗りムラも味になる。あなただけの「漆器」作り。

漆器誕生から約1500年。時代や生活様式の変化によって、漆器は生活必需品から生活を豊かにする物へとその価値は変わってきました。普段の生活で漆器を使う機会が減り、昔ながらの漆器が売れなくなっているなか、錦古里さんは今の生活スタイルにあった新しい漆塗りを模索しています。そこで、若い世代にも漆の良さを知ってもらおうと生まれたのが「越前焼に漆を塗る」体験です。

従来の「漆器」と違い、陶器に塗ることで独特のツヤをまとい、唯一無二の作品に。多少のムラも味として楽しめると若い世代を中心に人気を集めています。今後は陶器に限らず、応相談で自分の愛着のある物に漆を塗る体験も始めたいと意欲を見せる錦古里さん。「若い世代からヒントをもらい、これからも時代に合ったものづくりをしていきたいですね」と笑顔で語っていただきました。